アバンセ館長コラム第2号(令和4年5月)

第2号 人が財産(令和4年5月)

「アバンセ」の開館時間をご存じですか?

火曜~土曜日: 8時30分~22時00分
日曜・祝日: 8時30分~17時00分(ホールは22時00分まで)

 平日の夕方から、あるいは週末に講座を受講したり、ホールのイベントに参加したり、1995年の開館以来ずっと当たり前のようにアバンセを利用していた私でしたが、運営する側に身を置くようになって、県民の皆さんにアバンセを安心して、快適に、満足して利用していただくにあたり、職員の方々が水面下で努力されてきたことが徐々にわかってきました。

 アバンセには、約50名の公益財団法人の職員が働いています。正確には、アバンセ館内には、4階に放送大学、3階に佐賀県くらしの安心安全課(消費生活センターを含む)、1階にあいちゃん農園がありますので、もっと多くの方が勤務しています。

 私自身、利用者として、どんな人がアバンセで働いているのか、どれだけの人が支えてくれているのかまで具体的に考えたことがありませんでした。前館長職の上野景三さんが、引き継ぎの時に何度も、「アバンセは人が財産です」と言ってくださいました。施設というハード面を支えるソフト面、あるいは「ハート面(心)」を大事にしてほしいとの思いが伝わってきました。

 財団は、佐賀県男女共同参画センター、佐賀県DV対策センター(女性総合相談を含む)、佐賀県生涯学習センターという事業部と、管理部とに分かれており、常勤の副館長がその日々の運営のまとめ役を引き受けてくれています。

館長である私は、週三日の非常勤ではありますが、アバンセの使命を達成するため、事業充実、広報発信役をお引き受けしています。多くの職員さんの支えで、私の仕事は成り立ちますし、私自身も職員の支えになれるよう、よりよい職場つくりの一翼になりたいと思っています。

まずは名前と顔とお人柄を知りたいと、少しずつ面談をさせてもらっています。職員それぞれが、自分の部署で、「人を大事にする仕事」をしてくれています。その職員を個々に大事にするのも私の重要な仕事のひとつです。まずは、聴くこと。それが、利用者ひとりひとりをさらに大事に思って仕事をする姿勢につながると願っています。

 

 
 アバンセ館長 田口香津子    プロフィール


 アバンセ館長

   佐賀女子短期大学 学長 (2018.4-2022.3)

 認定NPO法人 被害者支援ネットワーク佐賀VOISS理事長

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