アバンセ館長ルーム
アバンセは、幸せに生きたい県民の応援団です。男女共同参画社会づくりの促進の拠点であり、パートナー間などあらゆる暴力の撤廃の拠点、生涯学習の振興の拠点でもあります。
館長の仕事は、そんな多様なアバンセの魅力を発信すること。その魅力とは、人との出会いで生まれるものです。この館長ルームでは、アバンセの職員紹介とともに、その折々の出来事を通して感じたことを綴っていきます。ときどき、ふっと道草したくなるような、自在なお気持ちで、館長ルームにお立ち寄りください。
最新のアバンセ館長コラム
第47号 令和8年3月「ひとりの人間に立ち戻る ~自由と連帯に向かって~」
アバンセ館長として4年間毎月書かせていただいたコラムが、今回で最後の号となりました。時に「読んでいますよ」と感想を伝える方がいてくださって、嬉しかったです。
さて、自分自身に問いかけます。4年前の自分と今の自分、どれほど成長したのですか。4年前のアバンセと今のアバンセ、どれほど進化できたのでしょうか。館長としてその責任を果たしてきたのでしょうか。堂々と誇れるかどうか自分の胸に手を当てた時、忸怩たる思いは正直残ります。
男女共同参画や生涯学習の分野も例にもれず課題山積です。そもそも、地域経済状況の悪化、つながりの希薄化など、事業の成長を安易に実感できる社会背景だったのか、怪しさも抱きます。いえいえ、周囲の環境に責任転嫁するのは筋違いですね。その厳しさの中でどう取り組んできたか、振り返ってみなくてはいけません。
確かに、目を見張るような成長や進化があったとは言い難く、現状をできる限り悪化させず維持する努力が圧倒的に多く、小さな改善(マイナーチェンジ)ができたことの喜びもしばしば味わったというのが、4年間の館長総括です。新しい施策に取り組みたく、館長企画「大学生×令和の7KEN人プロジェクト」が遂行できたことは最後の喜びとなりました。
今、施策と変換しようとして、PC上に、思索、詩作、試作という文字が列挙されました。奇しくもこれらの言葉のように、コラムを書くとは、「行動を起こすために、自己内の対話をし、自分以外の誰かに向けて言葉を選び、文章として伝える試行錯誤の行為」でした。うまく伝えきれないもどかしさとの戦い。相手に届くように言葉で伝えることの、なんと難しいことか。相手に確認しないまま、相手との共通基盤があると勝手に思い込んでしまう未熟さがあるのだと気づかされます。一人一人違う、多様性の学びは永遠に続きそうです。
こんな具合で、私個人の成熟(自己客観化)は、まだまだです。4月以降、職責(肩書)から離れ、ひとりの人間に立ち戻ります。今は、手放す恐れよりも、手放すことで手に入る自由と連帯とを意識しています。もちろん、アバンセの四年間で築いてきた人とのつながりは切れません。あらためて、皆様からの支えに感謝します。コラムを書くという貴重な機会をいただき、ありがとうございました。 皆様、お元気でいてください。
アバンセ館長 田口香津子 プロフィール
アバンセ館長
佐賀女子短期大学 学長 (2018.4-2022.3)
認定NPO法人 被害者支援ネットワーク佐賀VOISS理事長



















