アバンセ館長コラム第1号(令和4年4月)

第1号 館長就任あいさつ(令和4年4月)

 令和4年度よりアバンセ館長として就任いたしました田口香津子(たぐちかづこ)と申します。アバンセをさらに身近に感じていただけるよう、HP上でも発信させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

一つの学びが生き方を変え、世界を変える

アバンセをSDGs(持続可能な開発目標)の発信拠点のひとつにしていきます。地球の環境は、人類は、このままでは深刻な状況に陥るという危機感を背景に、「誰一人取り残さない」という理念の下、2015年に国連で決められた地球規模の約束がSDGsです。2030年までに達成をめざす17の目標と169のターゲットで構成されています。コロナ禍で思うように進まずにいますが、ゴールまであと8年しかありません。ひとつの学びや気づきをきっかけに、私たちは、意識を、行動を、習慣を変えていける存在です。未来に生きる子どもたちの幸せのためにも、私たちに何ができるのかを学ぶ必要性を感じています。普段の活動がSDGsだと気づくことから始めましょう。あらゆる人が日常的にSDGsにかかわっていけるよう、他の組織や人々とパートナシップをもって進めていきます。

 

一つの学びが生き方を変え、世界を変える

これは私の実感でもあります。私自身、1995年にアバンセが開館して以来、アバンセで実施される様々な事業やイベントに子どもを連れて参加する県民のひとりでした。ある時、女性の海外派遣事業の団員募集のチラシを見ました。「第4回世界女性会議NGO(非政府組織)フォーラムに参加し、世界中の女性たちと会ってみたい。」と強く思いました。子どもたちと離れて外泊したことのなかった私が意を決し応募しました。そこから人生は変わりました。DVの存在を知り、性被害の実態を知り、仲間を得て、被害者支援の市民活動へつながりました。きっとわたしのような「学びたい」、「楽しみたい」、「変わりたい」、「幸せになりたい」と願う人はたくさんいるはずです。アバンセは、佐賀県の男女共同参画社会の形成の推進と生涯学習の振興に資するために存在します。スペイン語で前進という意味を持つアバンセの名前に恥じないように、個別の、ひいては公共の課題解決の方向へ一歩一歩近づけるよう、皆さんの応援団であり続けます。

 

 
 アバンセ館長 田口香津子    プロフィール


 アバンセ館長

   佐賀女子短期大学 学長 (2018.4-2022.3)

 認定NPO法人 被害者支援ネットワーク佐賀VOISS理事長

トップへもどる