オンライン検証事業「『県民カレッジの集い』のサテライトLive配信」を実施しました

オンライン検証事業

県民の皆さまに継続的に生涯学習に取組んでいただきたいとの願いから、年に一度開催している「県民カレッジの集い」。オンライン検証事業の第3回は「県民カレッジの集い」のサテライト会場を唐津市浜玉公民館に開設し、オンラインLive配信のニーズや反応を探る機会としました。


今年度、唐津市では市内全ての公民館にフリーWi-Fiを設置されるとのことでしたが、インターネット環境が整ったとしても、初めてオンライン配信を運営するのは戸惑うもの。私達も何度も機材の配線やZoomの設定に悩まされ、スタッフ総出で試行錯誤しながら進めてきました。その経験から、唐津市の公民館職員にオンライン配信の現場を実際に見てもらい理解を深めてもらおう、と考え、講演前に運営側の必要な準備について説明をする時間を設けることとしました。

そこで、今回は唐津市公民館職員等を対象にした「設営準備の見学会」と、講演会の「Live配信」の2本立てで実施しました。

サテライト会場の運営にご協力いただいたのは、特定非営利活動法人佐賀県CSO推進機構の秋山翔太郎さん(副代表理事)と岡野恵美さん(CSO経営支援事業コーディネータ-)です。アバンセ会場の配信スタッフと連携を取りながら、サテライト会場の皆さんが映像が見やすいようにと運営していただき、また、見学会での説明にも対応していただきました。

オンライン配信の設営準備見学会

オンライン配信の設営準備見学会では、午後に開催する「県民カレッジの集い」のオンライン配信用の機材を設置した会場で、秋山さんにオンライン配信講座の運営に必要な機材やZoom接続の仕方などについて説明していただきました。

公民館職員限定でしたが、「パソコンにマイクがついていないときはどうすればいい?」「対面とオンラインのハイブリットはどのように運営するの?」「ハンズフリーマイクの購入先は?」などと、気になることをざっくばらんに聞ける場となりました。参加者からは「公民館にある機材の使い方が分かりました」「消耗品の範囲で機材を購入すれば出来ることが増えそうでよかったです」「Zoomを活用した講座などを考えてみたいですが、もっと勉強しないとですね」との声があり、今後の活用への意欲が見られました。

  

「県民カレッジの集い」角野栄子さん講演会のサテライトLive配信

「県民カレッジの集い」の基調講演の講師は「魔女の宅急便」の原作者でも知られる作家の角野栄子さんです。ご自宅のある鎌倉市からオンラインにてご登壇いただき、受講者はスクリーン画面を見ながらお話を伺いました。サテライト会場の様子は講師にも配信し、参加者には講師のお話に対してうなずくなど大きなリアクションをしてもらうようお願いをしました。

配信は、インターネット回線が安定せず、途中何度か画像が荒くなったり画面が小さくなったりしましたが、参加者から「お話に夢中になり途中から画面のことが気にならなくなりました」「大きな画面なので角野さんの話を対面で聞いているようで満足でした」「オンラインでも角野さんの講演内容がすばらしく、とてもよかったです」との声があり、リアルと変わらない感じで学びを提供できました。

   

講座を終えて

アンケートでは6割以上の方が「今後このようなオンライン視聴の講演会があればまた参加したい」と回答があり、オンライン視聴に対する反応は概ね良好でした。また、サテライト会場を選ばれた理由としては「距離的な理由」が半数以上を占め、次に「公民館が利用しやすいから」が1割。また「アバンセ会場もオンライン視聴だったから」「家にネット環境がないから」という回答もありました。今回の件で会場が遠くても自分の家の近くがオンライン視聴のサテライト会場となった場合、アウトリーチのニーズが一定数あることが伺えました。


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