男女共同参画の推進に取り組む企業の声をご紹介します

 男女共同参画の推進に先進的に取り組む県内外の企業8社をアバンセが訪問し、担当者にお話をうかがいました。このページでは、さまざまな職場で女性が活躍している様子をご紹介します。

(平成23年10~11月調査)

  1. 松尾建設(株)(佐賀市)
  2. 拓新産業(株)(福岡市)
  3. (株)村岡屋(佐賀市)
  4. (株)西部技研(福岡県古賀市)
  5. (株)佐賀玉屋(佐賀市)
  6. (株)博多大丸(福岡市)
  7. (株)佐賀銀行  (佐賀市)
  8. (株)西日本シティ銀行(福岡市)

女性社員がいなかった部署に、入社希望者が増えています

松尾建設株式会社 (建設業、佐賀市)

 もともと建設業界は男性が多いところですが、女性の社員も活躍しています。特に近年は、設計部門で働くことを望む女子学生の応募が増え、女性も積極的に採用しています。社員の意識も変わり、「結婚したら辞める」という空気はあまりありません。出産後も働き続ける人が多く、働きやすい職場環境づくりに取り組んでいます。設計のデザイン、建築積算業務、建築営業などは女性の特性を活かすことができる仕事で、建設業界にも女性が活躍できる場はたくさんあります。


徹底したワーク・ライフ・バランスの取り組みで業績もアップ

拓新産業株式会社 (建設機材のレンタル業、福岡市)

 働く社員の満足度が高まるように、就労環境の向上に努めています。業界では早い時期に完全週休2日制を取り入れ、残業や休日出勤はほとんどありません。女性の育児休業制度取得率は100%です。誰でも仕事がカバーできるように、社員の担当業務を数年毎に替えており、部署の配置人数にも余裕を持たせているので、1年休んでも業務に支障はありません。短時間勤務なども本人の希望を聞いて柔軟に応じています。働きやすい環境で社員のモチベーションも上がり、業績も順調に伸びています。

 

前社長時代から続く社風が、女性活躍企業の源

株式会社 村岡屋 (菓子製造販売業、佐賀市)

 佐賀県内の企業では珍しく、女性が20年以上にわたって社長を務めてきました。今年4月に急逝した前社長(故・村岡央麻さん)は、ギャラリーや喫茶を併設するなど新しい形態の店舗づくりに取り組むと同時に、積極的に女性社員を登用して事業を発展させてきました。実際にほとんどの販売店の店長は女性で、その販売店を管理監督する本社の課長補佐や係長も女性であり、総務課長や経理課長も女性です。現在においても「女性が活躍する企業」の伝統は脈々と引き継がれています。


初の育児休業制度利用者が女性社員のロールモデルに

株式会社西部技研 (製造業、福岡県古賀市)

 女性が働き続けるための諸制度が整っているのに、はじめは利用する社員がなく、結婚や出産を機に、女性はみな退社していました。そこで、男性のアシスタント的だった業務内容を見直し、また同時に女性社員も自らのキャリアアップのプランをイメージする機会をつくり、意欲を高めていきました。今では管理職のほかに、海外向け製品の営業職や技術職でも女性が活躍しています。平成17年に初めて育児休業制度を利用した社員が、「働き続ける女性社員」のロールモデルとなっています。

  

多くの女性がフロアマネージャーとして活躍しています

株式会社佐賀玉屋 (卸売・小売業、佐賀市)

 女性社員が多い職場ですが、以前は管理職になる年代まで勤め続ける女性が少なく、女性管理職の登用は大きな課題でした。しかし、現在では結婚や出産をきっかけに退職する社員は少なくなり、経験を積んだ30~40歳台の女性社員も多くなってきました。各階の売り場責任者であるフロアマネージャーはほとんどが女性で、中でも大きな売り場を担当する3名は課長級の管理職です。また、外商部門や後方部門(総務・財務などの営業支援部門)でも女性の責任者が活躍しています。

   

経験豊かな女性社員が「子育てライフ」を応援します

株式会社博多大丸 (卸売・小売業、福岡市)

 マタニティライフや育児を楽しむ女性のためのショッピングサイト「マミーカンガルー」がこの秋からスタートしました。サイト開設のプロジェクトには、子育て中の大丸の社員をはじめ、多くの女性スタッフが関わりました。当社では、子どもが3歳になるまで育児休業制度を利用することができます。また、小学校4年生になるまでは勤務時間を短縮できる制度があり、育児休業から職場に復帰した、ほとんどの社員が利用しています。子育て中の女性社員は、店内でも大勢が活躍しています。

  

手厚い子育てサポートで「くるみん」マークに認定

株式会社佐賀銀行 (金融・保険業、佐賀市)

 子育てサポート企業の認定マーク「くるみん」を平成22年に取得しました。育児休業期間を1年から1年6ヶ月に延長し、看護休暇や短時間勤務などの諸制度も充実しています。既に男性2名が育児休業制度を利用しており、男女ともに子育てしながら働きやすい職場環境づくりに努めています。女性の支店長は現在2名を配置し、きめ細やかな対応でお客さまに好評を得ています。このたびの人事制度改定では、一般職の行員も地域限定の経営職として管理職を目指せるようになりました。

 

女性行員の積極的な登用で新たなステージへ

株式会社西日本シティ銀行 (金融・保険業、福岡市)

 “九州No.1バンク”をめざして、全行員がそれぞれの能力を最大限に発揮できる職場づくりに取り組んでいます。これまでは男性行員が多かった本部の企画部門や支店の営業部門へ積極的に女性を登用し、管理職の女性も増加しています。また、仕事と家庭の両立支援にも力を入れており、育児休業期間は4歳まで、短時間勤務は就学前まで利用できるように制度を改めました。育児や介護などの事情で一度退職した行員の再雇用も行っており、経験豊富な女性行員への期待が高まっています。

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