令和7年度 家庭教育支援者養成講座(リーダー研修) 第5回報告

支援の輪をつなぐためにできること

リーダー研修は、家庭教育・子育て支援に関わる活動経験年数が3年以上の方を対象とした連続5回講座です。アバンセの会場には県内各地から、子育て支援センターや保育園、放課後児童クラブ、NPOなど、様々なフィールドで活動している受講者の皆さんが集まりました。

今年は「支援の輪をつなぐためにできること」をテーマに、様々な経験を重ねてきた皆さんと、子どもや親の育ちを支える家庭教育支援のあり方について一緒に考えていきました。


R7年度家庭教育支援者養成講座(リーダー研修)チラシ (800KB; PDFファイル)

第5回 支援の輪をつなぐためにできること ~わたしたちがつなぐ・つながる一歩って?~

【開催日時】2月19日(木)13時15分~16時30分


最終回は、この連続講座のメイン講師である中村由美子さんにお越しいただき、受講者それぞれの「支援の輪をつなぐためにできること」に向けて、今後の活動への一歩を考えていきました。


講師

【講師】中村 由美子 さん(さが多胎ネット 代表)


はじめに、これまでの4回の講座のスライドショーを見ながら、各回の講義のポイントやワークで取り組んできたことを思い出しました。

続いて、中村さんは第1回で行ったワークについて触れられ、自分は活動をしながら自身の「強み」や「弱み」を知り、自分自身のことに気づいてきたこと、自分をわかってくれる仲間の存在が力となり、支援者にも支援者が必要だと思うようになったことを述べられました。

また、自身が「人とつながる」原点になった子育てサークルでの活動について話され、その活動の中で、子育てをする自分が他者から褒められること、メンバーで声かけして助け合い、励まし合って取り組むプロセスを認め合うこと、よその子どもの成長も一緒に喜びあう関係性を築けたことなどを通して、「仲間になる」ことを体験的に理解できたと振り返られました。

そして「支援とは」を考えていく上で、『保育の論は人を育てる論』という言葉を紹介されました。「子どもが育つ力を持っているように、大人にもその育つ力があり、子どもが主体的な遊びを通して学んでいくように、大人も主体的な活動で学ぶことができる」と説かれ、親子が自分で立って歩いていけるように支えることを大事にしてほしいと伝えられました。


中村さんは最後に『ぼくのきもちはね』という絵本を読まれました。「寄り添い」のあり方を考えさせられる内容に、それぞれが子どもや保護者との関わり方について深く見つめ直す様子が伺えました。

その後、第1回のワークシートを見返しながら、自分の「強み」と「弱み」、支えになっているものについて再び考えてみました。各自が考えたことをグループで言いあうことで、支援者としての「自分」を具体的に捉え直す時間にもなりました。

講義 ふり返りワーク ふり返りワーク


トーク交流会 ~個人発表&メッセージ交換~

後半は、講座での学びやこれから始めたい一歩も踏まえながら『今の活動の願い・大事にしたいこと』を考え、共有する時間です。

実は、この連続講座では “おもいをつなぐバトン” が登場し、各回の講師によるバトンリレーを経て、この日の最終回までつながっています。ここからは、受講者の皆さんにそのバトンを回してつないでもらいながら、一人ずつ発表してもらいました。

トーク交流会 トーク交流会 トーク交流会 


全員の発表後は、一人ひとりに向けて書いたメッセージ(♡の付せん)の交換タイム。発表の感想や講座での思い出などを一言添えて、メッセージを送る相手に付せんを手渡していきます。笑顔で受け取り、感謝の言葉を交わす皆さんの温かいエネルギーで、会場の雰囲気もどんどん盛り上がっていきました。

トーク交流会 トーク交流会 トーク交流会


中村さんは「自分の思いや活動を肯定的に前向きな言葉にして伝えること、他者に知ってもらうことが、”つなぐ・つながる” 第一歩だと思います。また、皆さんへのメッセージは思いやりや優しい気持ちで書かれていましたね。優しい言葉や嬉しい言葉を受け取ると元気になる。相手のことを思いやって言葉を伝えることも大切にしながら、これからも取り組んでいけたらいいですね」とまとめられました。

最後は、最終回までともに学び続けた皆さんたちへの労いと、ここからのつながりと再会への期待を込めて、全員で拍手を送りあいました。


閉講式

リーダー研修では全日程(全5回)受講された方に修了証を交付しています。今年度は20名の方に交付しました。

本講座を振り返って、アバンセの田口館長は「支援の輪をつなぐためには、弱みも含めて自分を肯定的に受け入れる内側に向かう力と、人を理解してつながる外側への力、両方が必要なのだと気づかされました。また、アクシデントや思った通りに運ばないことに対する対応の柔軟さや、相手の思いを尊重した関わり方が大事だということを、皆さんがこの場で体現してくださいました」と述べ、「思いをこめて全員でつないでいただいたバトンは、皆さんそれぞれの心の中にあります。そのバトンを周りの方にぜひ渡していってください」とエールを送りました。


受講者の皆さん、ありがとうございました。これからの活動がより良きものとなるよう応援しています!


閉講式 閉講式 閉講式


受講者の感想(アンケートより抜粋)
  • 自分の活動や思いをふり返る機会となり、具体的に言葉にすることで、やるべきことがはっきりしました。これからも頑張っていきたいです。
  • 今までは子どものことが中心でしたが、講師の方をはじめ、いろいろな人の話を聞いて、親育ちの大切さを感じました。
  • 支援とは何かを改めて考える機会になりました。最後のメッセージ交換は楽しかったです。たくさんの前向きな言葉をいただき、嬉しく思いました。
  • 経験不足なところをこの研修を通して補うことができたとともに、支援の幅と引き出しが増えたことが、自分の何よりの強みとなりました。
  • 異職種でのつながりの大切さを感じるとともに、ここで仲間ができました。学びの場をありがとうございました。

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