地域未来おうえん講座 事前研修を開催しました
「地域未来おうえん講座」は、市町・公民館等(※)・アバンセの三者が協働して、それぞれの地域の課題を解決するきっかけとなる講座を企画し、開催する事業です。(※)コミュニティセンター等含む
平成24年度から「課題解決支援講座」という事業名でスタートしたこの事業も、今年で14年目となりました。
今年度は、佐賀市立富士公民館、有田町公民館(有田町生涯学習センター)で開催します。
事業スタートを前に、市町・公民館・アバンセの担当者が一堂に会し、事前研修を行いました。
令和7年度 開催地域募集チラシ (1148KB; PDFファイル)
令和7年7月11日(金)地域未来おうえん講座 <事前研修>
はじめに、この地域未来おうえん講座に三者で取り組む意義や、企画づくりと講座運営のポイントなどについて、講師の上野景三さん(西九州大学副学長)にご講義いただきました。
講師の上野さんは「社会教育や公民館の役割は、住民自治の基盤を耕すこと」と国の社会教育のあり方についての議論の中での言葉を紹介され、「地域未来おうえん講座を企画して実施することは手段であり、私たちが目的とするのはその“一歩先”。それぞれの地域で住民自治の基盤をどうやったら耕やすことができるのか、ということを是非考えていただきたい」とお話しされました。
最後に、「この講座はこれから1年かけて取り組んでいきますが、“1年経ったらこの地域に、こうなって欲しい”ということを考えながら、また、継続して長期にわたり積み重ねていくことが地域のエネルギーとなることを頭の中で描きながら取り組んでいただきたい」とエールを贈られました。
前年度開催地域のふり返り
令和6年度に取り組まれた、佐賀市立蓮池公民館と鍋島公民館より、この事業に取り組んでいた時の気持ちや講座を通しての気づき、これからの展望などをお話しいただきました。
「まちづくりの奥深さを改めて感じたと同時に、公民館の持つ可能性を改めて認識した」
「講座を始めた時の気持ちを忘れずに、地域との連携を積極的にしていきたいと思う」
「1つの講座を作り上げるために、みんなで議論を重ねる作業がすごく心地よかった」
「最初は不安もあり、アバンセの皆さんや講師の先生と相談しながら手探りでのスタートでしたが、最終的には(絵手紙教室)参加者の皆さんが自立し、今年度からはサークルとして継続できるまでになりました」
今年度開催地域の抱負
次に、今年度取り組まれる佐賀市立富士公民館、有田町公民館(有田町生涯学習センター)より、この事業に手を挙げた理由やチャレンジしたいこと、今の気持ちなどを語ってもらいました。
「地域のいいところを情報発信していく”場”をどう作っていくかを考えていきたい」
「公民館と地域団体の方たちとの距離を縮めていきたい」
「長く継続できる土台、仕組みづくりを考えていきたい」
意見交換
前年度と今年度の担当職員同士の意見交換では、講座に取り組んだ地域の課題・背景・企画決定までの流れ・反省点などについて、質問が飛び交いました。
最後に、講師の上野さんから「これから1年、地域の人たちをどう応援して行くことができるか、そういった問題意識を持って取り組んでいってただければなと思います」とエールを贈られました。
いよいよ、令和7年度の地域未来おうえん講座がスタートします。
これから各地域での講座開催に向けて、準備を進めていきます!