令和6年度生涯学習関係職員実践講座(ステップアップ編1)報告
佐賀県立生涯学習センターでは、生涯学習・社会教育関係職員を対象に、必要な知識や実践力を身につける「生涯学習関係職員実践講座」を行っています。
今年度は「学び直しと意識のアップデート」のテーマのもと、年間で全6回(基礎編、ステップアップ編、地域支援編 各2回)の講座を実施します。その様子をご覧ください。
ステップアップ編1 「届けこの思い!伝わるチラシのつくりかた」のチラシはこちら (1164KB; PDFファイル)
届けこの思い!伝わるチラシのつくりかた
令和6年7月17日(水)13時30分~16時30分
生涯学習・社会教育の振興には、事業や取組等の情報発信が欠かせません。ということで、今回はチラシの作り方を基礎から学ぶ講座を開催しました。講師は特定非営利活動法人やさしいデザイン副理事の穂積幸弘さんです。
講師 穂積 幸弘さん(アートディレクター・デザイナー/特定非営利活動法人やさしいデザイン副理事)
1部:「伝わる」チラシのつくりかた
基礎編 伝わるデザインとは?
まず初めに学んだのはチラシを作るときの心構えです。穂積さんが示された <広告と告知の違い><アートとデザインの違い>に「なるほど」と大きく頷く参加者の皆さん。チラシは広告でデザイン、つまり、不特定多数の人に“伝える”ための媒体であることを改めて確認しました。そのため、配布環境やターゲット設定、情報を整理することも大切になってくるのだそうです。これらを意識して作るのと、意識せずに作るのでは完成が大きく変わってきそうですね。
実践編1 伝わるチラシ<レイアウト編>
次はチラシのレイアウトについて。大量の情報は一度に見せられると理解しづらいため、一番に伝えたい情報、二番目に興味を持った人が見る情報など、優先順位をつけて配置するとよいそうです。その他にも、タイトルまわりで気を付けたいことや、ポイントとなるカラーの使い方など、伝わりやすいレイアウトのコツを惜しみなく伝授していただきました。ちょっとしたサイズやカラーの違いで、大きく見え方が変わってくることがわかりました。
実践編2 伝わるチラシ<テキスト編>
続いて、広告コピーの考え方や、テキスト(文字情報)の扱い方について触れていただきました。コピーは長いと読んでもらえません。そのため「短い文章にまとめることが大切です。ターゲットに合わせて、情報のどこを切り取るかを考えましょう」と穂積さん。読みやすい行間や文字送りの設定、余白の取り方の解説もあり、チラシだけでなく、冊子や公民館だより等にも応用できる知識も教えていただきました。
真剣な表情で沢山のメモを取る参加者の姿が見られました。
2部:事例から学ぶチラシ ビフォー・アフター
後半は、「チラシ ビフォー・アフター」の時間です。
参加者から事前に提出されたチラシ(ビフォー)と、穂積さんが手を加えた(アフター)を見比べながら、“伝わるチラシづくり”のポイントをひとつずつチェックしていきました。タイトルや開催日時の文字を強調してみたり、配置を入れ替えてみたり、少し変えるだけでも情報が見やすく、伝わりやすくなることが一目でわかり、驚く参加者の皆さん。チラシを写真に収めようと、スマホのシャッター音があちこちから聞こえてきました。実例を見ることで、さらに理解を深めることができたのではないでしょうか。
参加者の声
アンケートより(一部抜粋)
- 実際に自分のチラシの添削もしていただき、とてもわかりやすかったです。他の方の沢山のチラシも見ることができ、今後作る時に役立つことばかりでした。
- 文字の大きさの大小だけでチラシの印象が全く違うことに驚きました。
- いつもこれで大丈夫か?伝わるのか?とチラシ作成時は不安なことが多かったのですが、この講座を思い出せばあらかた大丈夫になる内容でした。
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実際にチラシを手直ししていただけて、はじめに聞いた講座の内容がとらえやすかったです。カラーや濃淡に気をつけながら作成していきたいと思います。
- とても身になったと思います。チラシの内容(情報)が多くなって、これで大丈夫かと悩むことも多かったのですが、内容を少なくする以外にも伝え方があるんだなと思いました。
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これからのチラシ作りの参考になります。とても勉強になりました。“差し色”と“日付”の強調、大事ですね。
- 他の公民館の方にも教えたいと思います。
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このような講座を待っていたので、今後もあれば受講したいです。