令和6年度 県民講師基本とスキルアップ講座 第5回を開催しました
あなたらしさが だれかのためになる 講座のつくり方【5回連続講座】
講師としての活動をこころざす方が、基本的な知識やスキルを学ぶ「県民講師基本とスキルアップ講座」が開講しました。今年度は「あなたらしさが だれかのためになる講座のつくり方」と題し、メイン講師に音成亜美さん(旅館あけぼの代表取締役社長)を迎え、受講者一人ひとりが「わたしらしい」あり方を探究し、未来を切り拓くとともに、自分の好きや得意を生かして、人や地域に伝え広げていく講師を目指します。
講座の回を追うごとに、唯一無二の「自分らしさ」を見つけていく受講者の姿をどうぞご覧ください。
- 講座のチラシはこちら (6770KB; PDFファイル)
未来を描く 【9月17日 (土)】
最後のチェックイン
連続5回の講座もいよいよ最終回となりました。
この日は講座開始前から「今日で終わるなんて悲しい」「アンコール会を作ってください」と閉講を惜しむ声をたくさんいただきました。
いよいよ最後のチェックインです。
音成さんから「あなたの作りたい講座、作りたい未来、少しずつ明確になってきましたか?」という問いが投げかけられました。
受講者からは「これまでやってきた自分の講座の中で、無駄な部分を考えることができるようになった」「自分の知識や経験を誰かの役に立てることがしたいと考えるようになりました」など自身の大きな変化を感じている様子がうかがえました。
1年後の私の姿
最終回のこの講座では、これまでの集大成として受講者が自身の「未来を描く」シナリオプランニングのワークを行いました。
はじめに、音成さんが4回の講座をふりかえりながら、これまでの気づきを反映させた未来の描き方について解説しました。
未来を描くとき、多くの人はどうしても自身が置かれた状況や環境から未来を予測しがちです。しかし音成さんは「現在の状況や環境はいったん脇に置いてください。まず自分の理想的な未来を描くこと。そこから必要なステップや行動を逆算していきます」とし、理想の未来を描く際のポイントについて「これまで皆さんが考えてきた、どうありたいかの『TO BE』は常に自分が目指すものです。大きな変化やうねりが自分に押し寄せてきても変わらないもの、フォーカスするものです」とアドバイスしました。
受講者は3回目の講座で書いた自身の「ポジティブコア」を参考に、1年後の自分自身を物語のように、ありありと描くワークにとりかかりました。
だれかのために…
最後は受講者全員がそれぞれの「未来」を発表しました。
1年後の同日、朝起きてから夜眠りにつくまでの様子が日記のように描かれていました。受講者全員の「未来」には「生徒たちがみんな笑顔で花と向き合っている」「お客様が今日もすっきりした~と笑顔で帰っていく」「誰かの役に立ち、その人はとても喜んでいる」など、必ず ‟だれかのために” という想いが込められていました。
内容をきいた他の受講者は「そいよかね!」「素敵ね!」と思ったことをポストイットに書いて発表者の体にペタペタ貼る、おなじみの「ポジティブイットのプレゼント」をしました。
5回の講座を共に歩んできた仲間からのプレゼントに思わず涙を流す人や、抱き合う人の姿がありました。
最後に音成さんは「ぜひ1か月後、半年後、10ヶ月後に見返してみてください。1年後には必ずこの通りになっていますから」と笑顔でエールを送りました。
今回の講座は受講者の年齢が30代~卒寿目前の方と、とても幅広く、個性あふれる彩り豊かな講座となりました。年を重ねても学ぶことに貪欲で、変化をためらわない姿勢にスタッフとして見守る立場でしたが、とても感銘を受けました。ありがとうございました。
受講者の声(アンケートより)
- 時間をかけて自分を見つめなおすとともに、やりたい夢を描けるようになりました。
- 最後と思うと寂しいくらいよい講座でした。
- 目標が明確になった。この年になれば、機会があるのにしなかった時の後悔が一番つらい。目標に向けて努力していきます。
- 自分がどうありたいか、根本となるものを考えさせられ土台となった。
- すばらしい参加者と出逢えて幸せでした。