令和6年度課題解決支援講座(佐賀市立鍋島公民館)を開催しました
【課題解決支援講座について】
佐賀県立生涯学習センターでは、市町、公民館等との共同企画で、地域課題の解決に向けて取り組む講座を開催しています。《令和6年度は佐賀市立鍋島公民館、佐賀市立蓮池公民館と共催》
佐賀市×鍋島公民館との共催で
「鍋島わくわくみらい会議」を開催しました。
講座名「鍋島わくわくみらい会議」
鍋島地区は、佐賀市内でも人口が多く、幅広い年代の方が住んでいる地域です。地域活動も盛んで、まちづくり協議会と地域団体が、それぞれの得意分野を活かしながら地域行事に取り組まれています。
講座では、地域づくりの更なる活性化に向けて、まちづくり協議会の役割や地域団体同士の関わりを改めて確認し、住民の声を聞く機会を設ける。そして、公民館・まちづくり協議会・地域団体の更なる連携を目指して、対話を重視した講座を開催することとしました。
講師は、人材育成・組織づくり・チーム作りのプロフェッショナルで、県内外で活躍されている
株式会社アテンド 代表取締役社長の福成有美さんです。
第1回 「想いをかたりあう会 ~鍋島まち協座談会~」
【日時】令和6年10月28日(月)10時~12時
第1回は「想いをかたりあう会~鍋島まち協座談会~」をテーマに、鍋島まちづくり協議会(以下、「まち協」という)の活動や想っていることを語り合う場として開催。まち協役員のメンバーが集まりました!
はじめに、これから4回の講座に向け、講師の福成さんも含めて、自己紹介から始まりました。
「鍋島歴(鍋島に住んでどのくらい)」や「最近の推し(はまっていること)」など、日ごろ一緒に活動しているメンバー同士でも新たに知る部分がたくさんあったようでした。
ワークショップ
続いて、講師の福成さん進行のもと「鍋島まち協のいいところ」「こまっていること」など、4つの問いについて意見を出し合うグループワークを行いました。
今回は、グループメンバーがざっくばらんに話し合えるよう、アバンセ職員と公民館職員が各グループにサポートに付いて、出てきた意見を付箋に書いていきました。
皆さん、たくさんの想いを持って活動されていて、付箋への記入が追い付かないほどでした。
どのグループもお互いの意見やアイデアを出し合い、活発に話し合う様子がみられました。
更に「理想とするまち協の姿」についても、対話を重ねていきました。「こうなったらいいな」をイメージすると、まち協の ”今” が見えてくるようでした。
参加者の感想
- 今まで話したかったことが話せて、皆さんの意見も聞けてよかった。
- お互いの考えを知ることができた。
- まち協の未来について考えることができた。
第2回 「今を見つめる会 ~鍋島まち協戦略会議~」
【日時】令和6年11月18日(月)19時~21時
前回のふりかえり
第2回は「今を見つめる会~鍋島まち協戦略会議~」と題して、今回もまち協役員のメンバーを対象に、前回のふりかえりからスタートしました。
第1回目のワークで出たたくさんの想いを、福成さんにグラフィックにしていただきました。
どんな意見があったのか、ギャラリーウォークでみんなの意見を共有し、共感するものには印を書きこみ、まち協や地域の課題などが可視化されました。
ワークショップ
次回(第3回)のタウンミーティングに向け「どんな機会にしたい?」「どんな人に来てもらいたい?」などの問いに対して、自分の考えを付箋に書き出し、発表しながらワークシートに貼るなどして、タウンミーティングで住民の方に聞きたいことが絞られていきました。
また、この日は、まち協の役割や立ち位置について、改めて確認する機会となりました。
『ゆるやかなネットワークで地域や団体をつなげる』という、大切な役割です。
次回はいよいよタウンミーティング♪準備が整いました!
参加者の感想
- まち協の次へのステップの足がかりになりそうだ。
- タウンミーティングに向けて、思いを話し合うことができて良かった。
- まち協に関する共通認識ができた。
第3回 「なべしまタウンミーティング ~おしえて まちのこと~」
【日時】令和6年12月7日(土)10時~12時
なべしまタウンミーティング(チラシ) (5271KB; PDFファイル)
第3回は「なべしまタウンミーティング~おしえてまちのこと~」。住民の皆さんに集まっていただき、鍋島のまちについて語り合いました。
はじめに、公民館とまち協から、タウンミーティング開催の経緯や趣旨、まちづくりに対する想いを参加者の方に伝えました。
続いて、各テーブルで、はじめましての自己紹介タイムをとり、緊張がほぐれたところでワークショップのスタートです♪
ワークショップ
この日は「ご近所づきあい」や「まちのイベントに思うこと」などについて、ワールドカフェ形式でグループワークを行いました。
各テーブルには、まち協役員・公民館職員がホスト役として一人ずつ各グループに入り、話しやすい雰囲気づくりを心掛けました。
グループワークはうまくいくのか・・・との不安もありましたが、参加された皆さんは、日頃思っていることを大いに語られ、テーブルが変わっても話は止まらない様子で、会場は熱気にあふれていました。
最後のテーマでは、理想の鍋島のまちの姿や願いを「まちのキャッチフレーズ風」にしました。
鍋島のまちの夢あふれるパッチワークができました♪
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
参加者の感想
- 鍋島のことをこんなに考えることは無かった。
- ご近所づきあいが無いので、他の方の意見が聞けたのがとてもよかった。
- 知らない人と、それぞれの思いを語り合い、新鮮で元気づけられた。
- これからやるべき事のヒントが色々見えてきた。
第4回 「鍋島の未来をかたる会」
【日時】令和7年2月18日(火)19時~20時30分
第4回は、まち協の代表者会議の場を活用して、まち協役員と地域団体の代表の方を対象にワークショップを行いました。
はじめに、地域団体の方へ向けて公民館長から今回の課題解決支援講座に手を挙げた想いを伝えられました。続いて、公民館とまち協から、これまでの講座やまち協の目指すところなどについて説明を行いました。
福成さんに作成していただいた、まちづくりのヒントや住民の想いが詰まったタウンミーティングのグラフィックも共有しました。
ワークショップ
ロの字形式で行われている普段の代表者会議とは違い、今回は複数のグループに分かれるアイランド形式での開催です。
今回も各グループにまち協の方が入り、話しやすい雰囲気になるよう心掛けました。
「まちづくりってなに?」「理想の鍋島を実現・継続するために何ができる?」などについて語り合いました。
参加された方はいつもと違う環境に戸惑いもあったかもしれませんが、鍋島の未来について、活発に意見を交わしていました。
最後に福成さんから「鍋島地区がより一層元気で活気ある町であり続けるために、チーム鍋島として公民館、地域団体の皆さん、そしてそれを支えるまちづくり協議会で、ゆるやかなネットワークを実現していきましょう。まずは『できる人がでくっしこ』。難しいなら変えていく勇気をもって、柔軟で、ゆるやかで、ゆたかなまちになっていけることを心から願っています」とあたたかいエールを送られました。
参加者の感想
- まち協の方々の想いを改めて知ることができた。
- もっと仲間づくりをしなければと思った。
- まちづくりに対する関心が盛り上がっていることに、喜びと期待をもって協力したい。
- 自分に何ができるか考えるきっかけや、新たな視点が見つかった。
講座を終えて
講座を終えて、スタッフと講師の福成さんを交えてのふり返りを行いました。
- 対話の大切さを感じた。
- まち協メンバーのファシリテーションスキルが上がった。
- 公民館とまち協の距離が縮まった。
- いろんな人が集まる場を作りたい。
- やりたいことが見えてきた。
- 講座で得た経験と、まちの人の声を大切にして今後に繋げていきたい。
などの意見を交わしました。
まずはできることから始めようと、公民館もいろいろと作戦を練っていらっしゃるようです。
まち協も会議の在り方を見直すよう検討を始めているとのことでした。
公民館とまちづくり協議会が手を取り合い、鍋島がより一層活性化するための「つながりづくり」「ゆるやかなネットワークの実現」へ向けて、継続して取り組まれていく事を願っています。