令和6年度課題解決支援講座 事前研修を開催しました
「課題解決支援講座」は、市町・公民館等(※)・アバンセの三者が協働して、それぞれの地域の課題を解決するきっかけとなる講座を企画し、開催する事業です。(※)コミュニティセンター等含む
平成24年度から始まったこの事業も、今年で13年目となりました。
今年度は、佐賀市立鍋島公民館、佐賀市立蓮池公民館で開催します。
事業スタートを前に、市町・公民館・アバンセの担当者が一堂に会し、事前研修を行いました。
令和6年度 開催地域募集チラシ (795KB; PDFファイル)
令和6年7月9日(火) 課題解決支援講座 <事前研修>
まず、この課題解決支援講座に三者で取り組む意義や、企画づくりと講座運営のポイントなどについて、講師の上野景三さん(西九州大学副学長)にご講義いただきました。
講義ではまず、「地域・課題とは何だろう」という話がありました。佐賀県では小学校区ごとに公民館があり、これをひとつの地域としてみています。「課題は地域にそれぞれありますが、必ずしも公民館の課題=地域の課題とは限らない。話し合いを重ねて見極めていく必要がある」と話されました。
そして「公民館はとても小さな職場。一人ではできないことが、この課題解決支援講座で三者が集まり、外からの風が吹くことで新しいものを作ることができる。講座が終わって振り返った時点では地域課題が解決していなくても、これが解決に向けてのスタートとなります。短い時間で成果は見えなくても、これから5年先10年先の地域活性化のための種を蒔くことはできる。長く続ければ手に入るものがあるかもしれない」と、スタートラインに立った開催地域の担当者にエールを送りました。
前年度開催地域のふり返り
令和5年度に取り組まれた、佐賀市立東与賀公民館と小城市牛津公民館より、この事業に取り組んでいた時の気持ちや講座を通しての気づき、これからの展望などをお話しいただきました。
「企画段階で色々なアイデアが出て、三者共同の意義を感じてワクワクした。出たアイデアは今後に活かしていきたい」
「集客に苦労したが、講座後は住民とのつながりが増えたと実感している」
「地域団体にも関わってもらうことで、連携が強くなったと感じる」
「講座で実施したイベントが好評で、今後も継続してほしいとの声を頂きうれしく思う」
など、一年間取り組んでみての学びや成果について率直な声を聞かせていただきました。
今年度開催地域の抱負
次に、今年度取り組まれる佐賀市立鍋島公民館、佐賀市立蓮池公民館より、この事業に手を挙げた理由やチャレンジしたいこと、今の気持ちなどを語ってもらいました。
「公民館を利用するきっかけになるような講座にしたい」
「地域団体と連携して地域を盛り上げていきたい」
「住民との交流を通して地域の良さを知ってもらい、地域活性化につながる機会にしたい」
など、それぞれ職員としての思いやこれからの抱負を聞かせていただきました。
意見交換
前年度と今年度の担当職員同士の意見交換では、「企画会議は何回しましたか?」「講座の対象者はどうやって決めるのですか?」「集客方法は?」等、聞いてみたいことや企画決定までの流れなどについて質問が飛び交いました。
最後に、講師の上野さんから「公民館は、住民のやりたいことを形にする”地域の道具箱”であり、地域の暮らしを継承していく”地域の記憶箱”と言えると思います。そのうえで、地域のために何ができるだろうかということを考えながら取り組んでほしい」とエールを送られました。
思いをつないで、今年度の講座がスタート!
ここで、課題解決支援講座恒例の講座を実施する地域(公民館)に代々引き継がれている『地域の課題解決への思いを込めた玉』の引継ぎ式を行い、今年度の開催地域に玉が受け渡されました。一年間、公民館で事業の行く末を見守ってくれることでしょう。
いよいよ、令和6年度の課題解決支援講座がスタートします。
これから各地域での講座開催に向けて、準備を進めていきます!