令和5年度家庭教育支援者リーダー等養成講座
家庭教育支援者リーダー等養成講座(支援者養成講座) 第1回報告
~ 親×子×支援者
誰もが笑顔になれる心に寄り添う支援を目指して ~
支援者養成講座は、家庭教育・子育て支援に関わる活動が3年以内の方、また、これから活動したいと考えている方を対象とした連続3回講座です。
今年度は家庭教育・子育て支援の活動に取り組むみなさんが、心穏やかでいれる環境であってほしい。笑顔あふれる温かい支援ができるようにと様々な職種の方と一緒に学び深めていただきたいと企画しました。
令和5年度家庭教育支援者リーダー等養成講座(支援者養成講座)チラシ (1190KB; PDFファイル)
第1回 「家庭教育支援とは」「心に寄り添う支援とは」 11月21日(火)開催
開講式
田口 香津子 アバンセ館長
3回連続講座の第1回目は開講式よりスタートしました。
開校式では田口館長が今回の隠れテーマでもある「笑」にふれ、冒頭はアバンセスタッフが「笑いヨガ」をアイスブレイクとして行いました。
笑いヨガとは、誰でもできる簡単な健康体操で、ハハハと笑うことで頭、心、体をゆるめます。
初対面同士でも受講者、講師、スタッフの距離間が縮まり、スムーズに講義に入っていくことができました。
アイスブレイクは笑いヨガ
講義
はじめに田口館長が「家庭教育支援とは」をテーマにわかりやすくかみ砕きながら講義を行い、今年度より施行された「こども基本法」「こども家庭庁」「こどもまんなか社会」についても概念、体制等を説明しました。
その後は、館長と講師の岩永さんのフリートークに入りました。
岩永さんと館長の出会いは約25年前にさかのぼります。被害者支援ネットワーク佐賀VOICEで出会い、共に支援活動をされてきたことにふれながら、お話しくださいました。苦楽を共にしてきた二人の絆、寄り添っていたからこそ乗り越え今に至ったとのこと。「寄り添うという本当の意味は、当事者が寄り添ってくれたという気持ちになることではないかと思います」という岩永さんの言葉はみなさんの心に響いたようでした。
養護教諭として43年従事し、組織の中で子どもや保護者、弱者側に立って寄り添って来られた岩永さん。
「保健室は哲学の教室」といわれるくらい色々な意見を交わさせていたそうです。
そして「I message(アイメッセージ)「私はこう思います」を発信し、過去の経験から弱者の立場で寄り添うことができた」とも話してくださいました。
フリートーク 講師:岩永絹子さん
元養護教諭・鹿島市子育て支援支援センター指導員
ワークショップ
自己紹介からはじめ、お題について各グループで話し合っていきました。
「みなさん本当に初対面ですか?」という位、各グループで和気あいあいと、時間内には終わらないほど話が弾んでいました。1班~6班までしっかり発表もしていただき、より絆が深まったワークショップの時間となりました。
ワークショップでは活発に意見交換ができました
岩永さんから みなさんへ伝えたいこと
「みなさんに色んな活動の経験から学んだことを伝えたいです!!」
その言葉どおり、受講者のみなさんはもちろん、スタッフにもグッと心に響く、深いお話をたくさんいただきました。
「私たちは生まれようとして生まれてきた。この世に誕生したことは、生まれようとして、意思をもって生まれてきた。1人1人の使命がある」
命の尊さをあらためて感じ、胸が詰まり涙する方もいらっしゃいました。
保健室や少年院での出会い。すべての事に本気で心から向き合って来られた実体験のお話だからこそ、熱い言葉、深い思いが、みなの心に響き、本当に素晴らしい時間となりました。
今日のふりかえり
「ワークショップでの発表時、うんうんっと頷きながら聞いてくださるみなさんの姿や表情を拝見し、ウルウルと心温まる時間となりました」と、田口館長。
「今日の出会いを大切に」と最後の挨拶を行い、第1回目の講座は終了しました。
受講者の感想から(一部抜粋)
・岩永さん最高!!子どもたちに寄り添っている熱量がすごい。
・同じような境遇の方と話ができるこの場は、自分にとってとてもプラスになります。
支援とは、とても奥深く、限界がないので、どのような形、どのようなスタイルが正解か、語り合える場がとても励みになります。
・岩永先生の沢山のエピソードを含めてのお話に、とても胸がいっぱいになり涙がでました。信頼できる人がいることは大切なことだなと思いました。家庭でも職場でも、そういった人が近くにいると安心して過ごせると思った。
・何も聞かずに、側にいることも支援であり、寄り添い支援の基本だなと思いました。