令和5年度 家庭教育支援者リーダー等養成講座(リーダー研修) 第2回報告
つながり育む 親子の幸せ
~家庭教育支援者へ贈る大切にしたい5つのこと~
リーダー研修は、家庭教育・子育て支援に関わる活動経験年数が3年以上の方を対象とした連続5回講座です。
様々な経験を重ねてきた支援者の皆さんと、子どもや親の育ちを支える家庭教育支援のあり方や親子の幸せについて一緒に考えていきました。
家庭教育支援者リーダー等養成講座(リーダー研修)チラシ (1876KB; PDFファイル)
第2回 子どものこと 生きる力を育む遊びとは
【開催日時】11月17日(金)13時30分~16時30分
【講師】藤原 浩美さん (子ども支援ネットワークWith Wind代表)
藤原さんは福岡県宗像市で「まちじゅうを子どもの遊び場に」をモットーに、子どもが生きやすいまちづくりを行うことを目的として、プレーパークや青少年の居場所づくりなどに取り組まれています。
この講座では、遊びから見えてくるものや、地域で子どもを見守り育む支援について、実践を踏まえながら教えていただきました。
始める前に…
まずは「ストレッチで身体をほぐしてリラックスしましょう」と藤原さん。「子どもと接するときはまず自分自身が整っていないと、子どもとちゃんと向き合えません。自身を大事にすることも大切」と話されました。
また、ワークショープを始める前に3つのお願いを伝えられ「『全員発言』『否定なし』『どんな価値観であっても尊重』すること。自分の考えとは違う時は、『そういう考えなのね』と胸にとどめておけばよいです。
みんなが同じ考えになる必要はありません。安心して、みんなで居心地よく話を進めていけるよう、ご協力いただけたら嬉しいです」と呼びかけられました。
ワークショップ「子どもの遊び」
グループワークでは「子どもの遊び」について考えました。最初に「子どもの頃にやっていた遊び」を模造紙に書き出し、昔遊んだ「おなべふ」や「みかんの花」を体験すると、受講者の皆さんは遊びの楽しさを思い出し「童心にかえって楽しい」と盛り上がりました。続いて「今の子ども達はなにして遊んでる?」「遊びでどんな力が育ってる?」について考えました。「今の子ども達の遊びでも自分で調べる力や洞察力が育っている」「遊びから多くのことを学んでいると気付いた」など、改めて遊びや体験の大切さを実感しました。
子どもの視界を体験
「幼児視界体験メガネ」をかけて、子どもの見えている世界を疑似体験しました。幼児の視野の狭さに驚くとともに、子どもと接する際の目線の高さや身の回りの危険に気を配ることを再認識しました。
最後に、プレーパークの活動から「危険なことも汚れることも失敗も全てが成長に必要なことであり、大人は手を出さずに見守る姿勢が大切だ」と話されました。「ありのままを受け入れる居場所があると子ども達は自己肯定感が高くなり、思いやりを育てようとか言わなくても日常の生活の中で育っていく。子どもが安心して過ごせる居場所を作っていただけると嬉しい」と語られました。
講師から贈るHappyWord
この講座では毎回講師から言葉を贈っていただいています。
藤原さんからは
「安心を提供する。できていることに目を向ける。相手の立場にたって、よく見る」
とメッセージをいただきました。
受講者の感想(アンケートより抜粋)
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子どもの遊びの中での育つ力を改めて再確認することができました。自発の遊びができることは大切で、そういうことができる社会にしなければならないと思いました。
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幼児視界体験メガネを着用して、体験的に子どもの目線(視野)を味わえて良かった。
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全員発表で皆さんの考え、想いに触れ、知れて、楽しかったです。
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いろんな発言も全部受け止めていただき、とてもうれしかったです。「これでいいんだよ~」と言ってもらったので前に進んでいけます。