「五感を満たす大人のワークショップ」1.香りを楽しむオリジナル文香づくり

まなびチョイスセミナー Labocafe vol. 10 

18歳~40歳代の方を対象に、”学び”と”出会い”の場を提供してきたLabocafe(ラボカフェ)♪

10年目となる今年度は「五感を満たす大人のワークショップ」と題し、「視」「聴」「嗅」「味」「触」の五つの感覚「五感」をテーマに五つのワークショップを開催しました。


 ↓講座のチラシはこちらをご覧ください。

「五感を満たす大人のワークショップ」 (928KB; PDFファイル)

1.香りを楽しむ オリジナル文香づくり

【日時】2024年1月20日 【会場】アバンセ美術工芸室


第1回目は「嗅」をテーマに、「香りを楽しむオリジナル文香づくり」を行いました。

講師は、中町美佐子さん(中町美佐子笑店)です。

「香り」について

はじめに、「香り」が人体に与える影響について教えていただきました。

「香り」は人間の脳に0.2秒で届き、生理的な活動をコントロールする自律神経系・ホルモン系・免疫系に影響を与え、脳を元気に保つ働きをもつそうです。

また、それぞれの「香り」の持つ力は、脳から全身の細胞にも浸透し、肉体や精神の疲労改善に絶大な効果を発揮するとのことでした。不思議なもので、その時の自分の気分や体調などで、選ぶ香りも違ってくるそうです。自分の体が欲するものを選ぶ傾向があるとのことでした。

いろいろなタイプのお香を紹介いただきました

「文香」づくりスタート!

「文香」とは紙に香りを移して楽しむもので、平安時代から文(ふみ)を交わす際に添えられ、男女の間で想いを伝えるために使用されていました。今では「名刺入れ」「お財布」「本」「手帳」など色々な楽しみ方をされている香りのアイテムです。

今回のワークショップでは、自分で香りを調合してオリジナルの文香を作るということで、6種類の植物性の香原料と2種類の樹脂系香原料(安息香・乳香)を準備していただきました。まずは、単体の香りを嗅いでみます。

次に、自分の好きな香原料を少しずつガラスの瓶に入れていき、瓶をよく振り、香りをなじませていきます。

この「振る」作業が大切で、振れば振るほど香りが馴染み変化していくそうです。振っては、香りを確認し、また香原料を加える作業を繰り返していきます。最後は、樹脂系の原料「安息香」と「乳香」のどちらかを選んで加え、よく振って調合の作業が終了です。

次に、調合したお香を専用の和紙袋に入れ封をします。外袋はご準備いただいた可愛らしい千代紙や和紙のポチ袋などから2つお気に入りを選び、世界に一つだけのオリジナル文香の完成です♪

出来上がった文香の香りを参加者同士で比べてみました。同じ材料を使用したのですが、配合のバランスで香りが違ってくることに、みなさん驚きの様子でした。

最後に中町さんは「時間が経つとともに香りも変化していくので、その変化にも注目して香りを楽しんでください」とメッセージを送られました。

  

  

参加者の声

  • できたお香は、嗅いだことはありますが、自身で調合して変化していくのは楽しかったです。
  • お香の香りが体・心に与える影響が色々あるのだなあと学びになりました。
  • 初めての文香に触れ、とても癒しの時間となりました。これから香りが変化していくこともとても楽しみです。育休中の子育ての中、ホッとする機会となり、職場復帰後は手帳に入れて楽しみます。和の香りの奥深さを学べました。
  • 原料単品で感じる香りと、混ぜた香りの違いや振ることで、香りがやわらかくなったり、変化をすることがとてもおもしろかったです。人によって嗅いだ時に感じる香りも違っていて、感覚ってすごいな、と思いました。

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