令和5年度課題解決支援講座 事前研修を開催しました
「課題解決支援講座」は、市町・公民館等(※)・アバンセの三者が協働して、それぞれの地域の課題を解決するきっかけとなる講座を企画し、開催する事業です。(※)コミュニティセンター等含む
平成24年度から始まったこの事業も、今年で12年目となりました。
今年度は、佐賀市(東与賀公民館)、小城市(牛津公民館)の2地域で開催します。
2地域での事業スタートを前に、市町・公民館・アバンセの担当者が一堂に会し、事前研修を行いました。
令和5年度 開催地域募集チラシ (953KB; PDFファイル)
令和5年 6月20日(火) 課題解決支援講座 <事前研修>
まず、この課題解決支援講座に三者で取り組む意義や、企画づくりと講座運営のポイントなどについて、講師の上野景三さん(西九州大学副学長)にご講義いただきました。
はじめに「地域とは何だろう」という話がありました。佐賀県では小学校区をひとつの地域として見ていますが、小学校統廃合によって、公民館と校区の分離が起こり、地域から見放された感や取り残される子ども達が出てきます。また、公民館をよく利用する住民とそうでない住民も地域にはいます。「利用できない住民や子ども達のことも考えながら、事業を組み、地域住民全体のウェルビーイングを達成することが公民館の課題である」と話されました。
そして「公民館だけではできないことも、三者協働で力をあわせることで、チャレンジできることがある。地域の課題について丁寧に話し合い、企画を練り込んでいくことが大事。そうすると不安も軽くなり、充実感も生まれる」と、企画づくりへ向き合う心構えを示されました。
前年度開催地域のふり返り
令和4年度に取り組まれた、佐賀市(日新公民館)と唐津市(肥前公民館)より、この事業に取り組んでいた時の気持ちや講座を通しての気づき、これからの展望などをお話しいただきました。
日新公民館の館長は、ビデオレターでメッセージを送られました。
「チラシを配布するだけでは人は集まらない。職員自身が、講座のワクワクを理解して伝えないといけない」
「最初は不安もあったが、回を重ねるごとに参加者の反応も良くなり、手ごたえを感じた」
「子ども達の発想力の豊かさや、人との関わりの中で成長していく姿を目の当たりにし、学びや体験の場の大切さを実感した」
「会議のあり方を勉強する機会になった。他の人の声を聞いて物事を進めることの大事さに気づいた」
など、一年間取り組んでみての学びや成果について率直な声を聞かせていただきました。
今年度開催地域の抱負
次に、今年度取り組まれる佐賀市(東与賀公民館)と小城市(牛津公民館)より、この事業に手を挙げた理由やチャレンジしたいこと、今の気持ちなどを語ってもらいました。
「まちの課題に向き合って、人材が発掘できれば」
「職員が背中を押してくれた。不安だらけだが最後までやり遂げたい」
「いろいろな意見を取り入れながら、取り組んでいきたい」
「ワクワクがとまらない講座にしたい」
「地域のリーダー育成につながる機会となれば」
など、それぞれ職員としての思いやこれからの抱負を聞かせていただきました。
意見交換
前年度と今年度の担当職員同士の意見交換では、テーマが決まるまでの試行錯誤や参加者集め、想定外の出来事への対応など、取組み紹介では伺い知れなかった、もっと知りたいことへの質問が飛び交いました。
実感のこもった前年度職員の一言ひとことに大きくうなずく今年度職員の姿が見られました。
最後に、講師の上野さんから「この一年間で終わらず、住民の心に響き、地域の財産づくりにつながる取組みになることを期待している」とエールを送っていただきました。
思いをつないで、今年度の講座がスタート!
ここで、課題解決支援講座恒例の講座を実施する地域(公民館)に代々引き継がれている『地域の課題解決への思いを込めた玉』の引継ぎ式を行い、今年度の開催地域に玉が受け渡されました。一年間、公民館で事業の行く末を見守ってくれることでしょう。
いよいよ、令和5年度の課題解決支援講座がスタートします。
これから各地域での講座開催に向けて、準備を進めていきます!