令和4年度家庭教育支援者リーダー等養成講座

家庭教育支援者リーダー等養成講座(支援者養成講座) 第1回報告

親×子×支援者 支えあい学びあい育ちあう支援をめざして


支援者養成講座は、家庭教育・子育て支援に関わる活動経験が3年以内の方、また、これから活動したいと考えている方を対象とした連続3回講座です。

様々な職種や経験を持つ皆さんと一緒に、支援者として心に留めておきたい大切なことを学び、親・子・支援者 それぞれとの関わりを軸に、支えあい 学びあい 育ちあう支援について考えていきました。


チラシはこちら (1196KB; PDFファイル)

第1回 「家庭教育支援者として大切なこと」 11月10日(木)開催

講師:田口 香津子(アバンセ館長)


この日は「はじめまして」の回です。会場には、市町の機関や幼稚園・保育園、支援センター、親子の居場所など、様々な場で活動されている方々が集まりました。元気で明るいパフォーマンス&小道具で、受講者の緊張を瞬時に解きほぐした講師の田口香津子アバンセ館長。まずは「支えあい学びあい育ちあう」というテーマに触れ「一方通行ではない、お互いに影響を与え合える、支援する側される側の関わりあい方について考えていきましょう」と語りかけられました。 


似通ったイメージを持ちやすい、文部科学省管轄である「家庭教育支援」と厚生労働省管轄である「子育て支援」ですが、まずは、これらの違いや枠組みを理解したうえで、様々な保護者のニーズに対し、一人ひとりの状況に合わせた支援や関わり、社会的な視点を持って活動をする重要さを学びました。

また、子どもや大人が育つための視座からは「自己決定の尊重や居心地の良さや安心感、自他の不完全を受け入れる」などの田口館長の言葉に、いろんな場で保護者や子どもの支援に携わっている受講者の表情は真剣そのものでした。


また、田口館長は来年4月に施行される「こども基本法」に触れ、現時点でのこども家庭庁に関する情報を共有しました。こども家庭庁の開設にあたっては、子どもや若者からの意見も取り入れられ、報告書や基本方針にも反映されているそうです。

最後に家庭教育支援を「2段構図」という表現で分かりやすく伝え「ゲシュタルトの祈り」という詩の朗読で、支援者と対象者との「間」を考えることを投げかけられました。


    


グループワーク

後半はグループワークです。

この時間のルールは、前半の講義の中でも話された「居心地のよい空間」を心がけること。

ドキドキしながら始まった自己紹介タイムも、皆さんの「あなたのお話しを聞くよ!」という姿勢で、あっという間に笑顔と笑い声が聞こえる時間となりました。


    


グループワークでのお題は2つ。

まずは「支援活動に関わるようになったきっかけや想い」について話し合いました。グループ内で想いを言語化し質問に答える中で、自身の活動をしっかりとふりかえる機会となった様子でした。

続いて「あなたが親(保護者)や子どもに関わる中で大切にしていること」について、付箋に書き出し対話しました。グループメンバーはいろんな職種の方々で、その誰もが保護者や子どもに関わっているため、実に多くの事例を知ることができます。全体での共有も行い、その場にいる皆さんからアイデアと刺激を受け、育ちあう時間となりました。

人と関わる仕事ゆえの葛藤や悩みを持ちつつ、日々支援の現場で奮闘している皆さんにとって「自分と同じように悩みながら頑張っている仲間がいる!」と、心強い気持ちになったことがアンケートからも伺えました。


    



 受講者の感想から(一部抜粋) 


・自身の子育てにも活かせる内容でした。様々な職種の方の意見に触れ、頼れる場所や人がたくさんいるんだと感じました。

・グループワークでは様々な職種の人と対話することができ、学びも大きく、視野を広げることができました。

・どんな立場の人も気持ちは同じだと感じ、温かい気持ちになりました。

・支援の原点について、いろいろと考えさせられました。

・心地よい空間、人々の会話、いろんな人の想いを感じられました。

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