オンライン検証事業「講師・主催者のための はじめてのZoom運用講座」を実施しました

オンライン検証事業

様々なオンラインの活用方法を探るオンライン検証事業、第4弾はZoomで主催する方法を学ぶ「講師・主催者のための はじめてのZoom運用講座」を開催しました。

コロナ禍で感染リスクを少しでも抑えるため、職場や学校などでウェブ会議やオンライン授業が広く取り入れられるようになった昨今。県内で講師活動をされている方より「Zoomで講師活動をしてみたいけれど、仕方が分からない」「Zoomで講座や教室に参加したことはあるけれど、主催者のやり方や必要なことを知りたい」という声が寄せられるようになりました。そこで、Zoomでの講座の開設から進行までを実際に操作しながら学ぶ講座を開催することとしました。

また、県内の公民館や生涯学習施設でのICT活用促進の契機として、県内生涯学習関係職員の申込者に限定し、本講座を撮影した動画をオンデマンド配信しました。

 



「講師・主催者のための はじめてのZoom運用講座」

講師は、長崎大学の現役大学生であると同時に、長崎市民活動センター「ランタナ」のスタッフや長崎市民力推進委員会の委員を務めるなど、多方面で活動されている瓜生信汰朗さんです。Zoomを使用した講座を主催する方法について教えていただきました。

瓜生さんはまず「Zoomの操作を100%使いこなす必要はありません。全体の割合で2割のものが、重要度の8割を占める『2:8の法則』と言われるものがあります。今回、重要な2割の機能を習得すれば、実際に使う機能の8割をカバーすることができます。大丈夫です、気軽にいきましょう」と、参加者の緊張を解いていかれました。講師 

講師:瓜生信汰朗さん(NPO法⼈まちラボ理事・事務局⻑)

ホスト(主催者)側のZoom操作

今回は、ホスト(主催者)が操作するZoom機能についてやホストとしての注意点・心得などがメインです。はじめに、参加者の皆さんとZoomの共通理解を確認しながら、基本的な操作などZoomの基本についてひと通り説明をされました。また、知っていると役立つ「外見補正(美肌効果)設定」なども紹介されました。

ホストがマスターしておきたい操作として教えていただいたのは「Zoom開催の前準備」や「スケジュール(Zoom開設)の設定」「入室管理」「画面共有の使用方法」「レコーディングの使用方法」「スポットライト設定」などです。スクリーンに資料や講師パソコンのZoom画面を表示されながら、ゆっくり説明していただきました。

 

グループでホスト役に挑戦

ひと通り操作を学んだ後は、グループで順番にホストになり、Zoomを開設していきました。今回の参加者はこれまでZoomを使ったことはあるけれど、主催はしたことがないという方がほとんど。ホストのみができる操作や3人以上でないとできない操作などに興味津々の様子です。ホスト役になった参加者は「入室許可はこんな感じなのね」「スポットライトは便利ですね」と、いろんな機能を1つひとつ試されていました。ホスト役が操作を学んでいる間、他のメンバーはバーチャル背景の切り替えやチャットでのメッセージのやりとり、共有画面への書き込みなど、普段試せなかった機能を使って楽しまれてました。


 


 

ホストの心得と便利な機材紹介

Zoomアプリは常に最新版にすることや、音声・カメラのテストなどで直前の打合せの時間が必要なことなど、ホストとしての心得や、Zoom開催時にあると便利な機材なども紹介されました。

 


最後に、講師から「コロナ禍でオンラインがどんどん進む時代になりました。皆さんには、ぜひICTの先駆者として今日の学びをお知り合いの方や団体・チームの方に伝えてくださるとうれしいです」とメッセージが送られました。

大学生の支援ボランティア

講師の紹介で、講師と同じ大学の学生3人にボランティアとしてお手伝いをいただきました。Z世代の現役大学生にとってZoomは、オンライン授業や講座を受講したりと身近なもの。各グルーブに1人ずつ支援に入っていただき、参加者からは「サポートの大学生が優しい、親切」「学生の方がとても丁寧に対応してくださいました」と感謝の言葉が多く寄せられました。

     

動画撮影・運営サポート

秋山翔太郎さん(特定非営利活動法人佐賀県CSO推進機構 副代表理事)と岡野恵美さん(同CSO経営支援事業コーディネータ-)にオンライン配信用の動画撮影と運営サポートをしていただきました。参加者が極力動画に映りこまないように会場配置をしたり、ビデオスイッチャを使って複数台のパソコンの映像出力を切り替えてスクリーンに表示したりと、会場にいる方、オンライン視聴者のどちらも見やすいように工夫をされながら撮影。その傍ら、特殊なパソコンの操作やZoomの詳細設定などの質問にも対応していただきました。おかげで、参加者の皆さんの分からない、を解決することが出来ました。

  


講座を終えて

・講座を撮影し編集した動画は、全体を1本にまとめた『全体版』と、「基本操作編」「ホスト開催でマスターしたい操作編」「ホスト開催の心得等」の3本の短い動画に分けた『分割版』を配信しました。YouTubeアナリティクスの結果、『全体版』の動画が最も視聴回数が多く、次が『分割版』の「基礎操作編」でした。

・オンライン視聴のお知らせは、県内各市町教育委員会・公民館あてにメールにて通知しました。参加した職員からは「よい学びの機会になった」との声がありました。また、市町独自でZoom講習を実施されているという話や「今はまだ職場にインターネット環境が整っていないので出来ないけれど、Zoom主催は気になっている」という声も届きました。今後さらに県内でのオンラインの活用が広がることを期待しています。


参加者の声
  • Zoomの操作に加えて、ホスト開催の心得についても説明があってよかったです。
  • Zoomのホストばかりでなく、参加するときに役立つ情報も多くあり、可能性が広がりました。
  • 以前に別の所で習ったことがありますが、やっと分かったような気がします。
  • よく分からなかったことの答え合わせ+α(プラスアルファ)が得られました。
  • 手元のみを映す書画カメラの実物展示などがあって、講座を分かりやすいものにするために、いろいろな工夫が出来ることが分かりました。




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