令和4年度課題解決支援講座 事前研修を開催しました!
「課題解決支援講座」は、市町・公民館等(※)・アバンセの三者が協働して、それぞれの地域の課題を解決するきっかけとなる講座を企画し、開催する事業です。(※)コミュニティセンター等含む
平成24年度から始まったこの事業も、今年で11年目となりました。
今年度は、佐賀市(日新公民館)、唐津市(肥前公民館)の2地域で開催します。
2地域での事業スタートを前に、市町・公民館・アバンセの担当者が一堂に会し、事前研修を行いました。
令和4年度 開催地域募集チラシ (1799KB; PDFファイル)
令和4年7月12日(火) 課題解決支援講座<事前研修>
はじめに、この課題解決支援講座に三者で取り組む意義や、企画づくりと講座運営のポイントなどについて、講師の上野景三さん(西九州大学子ども学部長/元アバンセ事業統括)にご講義いただきました。
話の冒頭に、この講座の10年間の取り組みをまとめた『課題解決支援おうえんBOOK』を紹介され「この本に載っている事例に課題解決のアイデアやヒントがあるかもしれないが、それを自分たち流にカスタマイズすることがとても大事」と話されました。
そして「地域課題をどのようにして解決するのか、答えはない。話し合う中で課題を発見していくプロセスがあり、そこでどんな支援ができるのか、アイデアを探し出していかなければならない。それはとても骨の折れることだけど、結果として『やってみておもしろかった』とわかるだろう」と、課題解決の方向性を模索することの大切さを示されました。
最後に「公民館は小さな職場。そこに外からの風を入れ、協力の輪を広げることで、公民館だけではできないことや新しいことにチャレンジできる。一年間で終わらず『長く続けないと手に入らないもの』を目指して、やってよかったと言える時間になるように取り組んでほしい」と、今年度の開催地域の皆さんにエールを送られました。
前年度開催地域のふり返り
令和3年度に取り組まれた、佐賀市(春日北公民館)と伊万里市(南波多コミュニティセンター)より、この事業に取り組んでいた時の気持ちや講座を通しての気づき、これからの展望などをお話しいただきました。
「企画会議を重ねる中で、地域住民と公民館の間に思いのズレがあることに気づき、テーマの焦点を変えることができた」
「三者協働の力をすごく感じた。皆で一緒に意見やアイデアを出し合いながら企画をするという経験ができた」
「回を重ねるごとに発言が増えていく参加者の姿に触れ、『集まって話す』という機会をつくることはとても良いことだと実感した」
「講座後に参加者から、地域の人と協力関係をつくることができたと言ってもらえた。今後の地域のつながりに活きてくると思う」
「今年の取り組みはこれからだが、講座に参加した町民の方に会えることを楽しみにしている」
など、一年間取り組んでみての学びや成果について率直な声を聞かせていただきました。
今年度開催地域の抱負
次に、今年度取り組まれる佐賀市(日新公民館)と唐津市(肥前公民館)より、この事業に手を挙げた理由やチャレンジしたいこと、今の気持ちなどを語ってもらいました。
「地域団体の連携や組織づくりにつながる取り組みにしたい」
「地域の課題を住民の方とも一緒に洗い出せる場になればと思う」
「住民の皆さんが新しいことに取り組めるようなきっかけや環境づくりのためにできることを考えたい」
「町全体の交流を通して、住民が自分たちの暮らしている地域の良さを理解する機会にしたい」
など、それぞれ職員としての思いやこれからの抱負を聞かせていただきました。
意見交換
前年度と今年度の担当職員同士の意見交換では、
「開催日時はどのように考えて設定したのか?」
「若い世代の参加者が多かった理由が知りたい」
「連続講座に来てもらうために工夫したことは?」
など、取り組み紹介では伺い知れなかったことや気になることなど、たくさんの質問が飛び交いました。
今年度開催の地域にとっては、講座の企画や運営をしていく上でのイメージがふくらむ時間となりました。
思いをつないで、今年度の講座がスタート!
最後に、講座を実施する地域(公民館)に代々引き継がれている『地域の課題解決への思いを込めた玉』の引継ぎ式を行い、今年度の開催地域に玉が受け渡されました。一年間、公民館で事業の行く末を見守ってくれることでしょう。
いよいよ、令和4年度の課題解決支援講座がスタートします。
これから各地域での講座開催に向けて、準備を進めていきます!