令和3年度生涯学習関係職員実践講座(基礎編1)報告

佐賀県立生涯学習センターでは、生涯学習・社会教育関係職員に必要な知識や実践力を身につける「生涯学習関係職員実践講座」(基礎編、ステップアップ編、地域支援編)を行っています。

基礎編1は、鳥栖市と武雄市の2ヶ所にサテライト会場を設け、オンラインで各会場をつないで講座を開催しました。

(共催:鳥栖市教育委員会、武雄市教育委員会、協力:鳥栖市市民協働推進課)




基礎編1

「社会教育、生涯学習」って何だろう ~私の仕事に何が必要、何が大切?~

令和3年6月29日(火)13時15分~16時30分

1.「社会教育、生涯学習」って何だろう ~公民館やまちづくりセンターに求められていること~

【講師】上野景三(佐賀県立生涯学習センター事業統括)


【鳥栖会場】鳥栖市田代まちづくり推進センター


【武雄会場】武雄市役所1階ホール


基礎編1の講座では社会教育、生涯学習の理念と歴史を学び、社会教育職員として必要な基礎的知識を習得することを目的として開催しました。講師の上野景三(佐賀県立生涯学習センター事業統括)は生涯学習センターよりオンラインで登壇し講義を行いました。

 

「社会教育」とは『人』と『社会』が育つという2つの意味を含み持っていたのに対し、人間『個人』の生涯を前提とし個人ベースで考えられることが多いのが「生涯学習」です。社会が加速度的に変化していく今の時代、従来の社会教育ではなく『生涯』に渡る学びが必要と言われるようになり、「社会教育」という言葉から「生涯学習、生涯教育」という言葉に転じてきました。しかし、いずれにしても『社会』が発展していくためには『個人』が成長していかなければならず、『社会』と『個人』の関係を考えていく必要性があることを学びました。



また、公民館等の事業は地域に住む人達みんなの幸せや健康のありようを考えながらつくりあげ、事業を介してその実現に向けて取り組まなければなりません。地域の中には公民館やセンターをよく利用する人もいれば、来館へのハードルが高い人などがいることを理解しておくことが大切です。そして、公民館やまちづくりセンターの職員は、講座への期待感を高める雰囲気づくりやアイスブレイクで参加者の気持ちがあたたまるような場づくりを行うことも必要です。さらに、参加者自身が講座をどのように受け止めたのか消化してもらうために、相互に学び合うグループワークを行っていく。そうしたところに社会教育職員としての役割があることを講義から学びました。

2.あなたの公民館やまちづくりセンターってどんなことろ?

後半の時間は「小学3年の児童に公民館やまちづくりセンターをどのように紹介する?」というワークショップを行いました。一番伝えたいことは何か、子どもにもわかりやすい言葉、やさしい言葉を意識しながら1分程度の紹介内容にまとめました。

子どもでも公民館がどんなところかを思い描けるような紹介は、簡単なようで難しい面もあったようですが、地域の人に公民館やまちづくりセンターのことをもっと身近に知ってもらうためにも、わかりやすく伝えていくことは大事なことです。今回の発表では小学生に呼びかけるキャッチフレーズをつくったグループや、寸劇風に小学生役、公民館職員役になって発表するグループもあり、会場の笑いを誘いながら楽しい発表の場となりました。また、会場をオンラインでつないだ発表はスクリーンにワークシートが大きく映り、各グループの発表内容がわかりやすく伝わってきました。


鳥栖会場ワークの様子

鳥栖会場発表










武雄会場ワークの様子武雄会場発表の様子


講座の最後にみんなで「わたしの仕事、コレが大切宣言」を行いました。『地域を知る・人を知る・来館しやすい環境を作る・挑戦』などのキーワードが挙がりました。また、『まずは職員自らが楽しむことが大切』『いつも笑顔でストレスをためないことも大切』など、鳥栖会場と武雄会場に集まった参加者同士で、離れていてもスクリーンを通じてこれからの仕事へのモチベーションを高め合うことができた時間となりました。


鳥栖会場シートを掲げる様子

鳥栖会場集合写真










参加者の声(アンケートより抜粋)

・あらためて公民館の仕事は地域とのかかわりがあることに気づき、身近で奥が深いものだと感じました。

・地域の人と一緒に学び、遊び、楽しみながら仕事をしていこうと思いました。

・仕事の悩みは「話し合う」ことで解決できそうな気がしました。

・工夫や挑戦する心が大切だとあらためて思いました。

・コロナ禍での体験学習やイベントは、今までとは違う手段や方法で知恵を出し合いやっていこうと思いました。


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