オンライン検証事業「レベル0から!はじめてのキャンプ」を実施しました

「レベル0から!はじめてのキャンプをハイブリット開催しました

様々なオンラインの活用方法を探るオンライン検証事業、第3弾は実践型の講座をリアルとオンラインのハイブリットで実施しました。

第2弾は事前撮影で1本の動画にまとめ、視聴制限を付けずに広く配信したのに対し、第3弾では受講者のいる中で撮影し、4本の短い動画に分けて編集。受講方法は会場とオンラインから選択でき、オンラインは申込者に限定して配信をするなど、違う方法、ねらいを持ってアプローチ、検証を行いました。

試行錯誤しながら行った講座の様子、ご覧ください。


◇会場受講…日時:2021年11月20日(土)/会場:どんどんどんの森

◇オンライン受講…日時:2021年12月8日(水)~2022年1月10日(月)/会場:YouTube

◇チラシはこちら (1103KB; PDFファイル)


講座当日(準備)

今回のリアル会場はアバンセの隣にある“どんどんどんの森”です。市営の公園のため、佐賀市の使用許可を取り、一部をお借りして講座と撮影を行いました。

午後の講座でしたが、朝9時から講師BaseCampの福田広志さん、久保田良馬さん、光武亜伊さんの3名がキャンプ道具一式と共に会場入り。受講者が来られる前にと、タープやテントをはじめ、私物のアウトドア用品から受講者用の椅子まで完璧に設置していただき、雰囲気を盛り上げていただきました。

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合わせてアバンセも撮影の準備。講座中であること、撮影を行うことを知らせるポスターをテントの周りにぐるっと設置し、機材やマイク等をチェック。屋外の講座では、周りの雑音に負けないように、講師の音声をしっかり伝えることが重要です。また、映像も撮り直しができません。肝心なところで撮れていなかった!とならないように、講師にはマイクを胸元に付けてもらい、会場全体を撮る固定カメラ、受講者を含めた全体を撮るカメラ、講師の手元を撮るカメラ、計3台のカメラを使って収録するようにしました。講座は生もの、事前収録とは違う緊張感です。

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こうしてだんだんと出来上がっていく会場に、周りでスポーツや散歩を楽しんでいる公園利用者の方々も、興味深々の様子で近づいて来られます。設置されるテント等をご覧いただいたり、ポスターを見てお声かけをいただいたり、多くの方に講座を知っていただけるのはオープンスペースの良いところですね。


☆どんどんどんの森では宿泊のためのテント設営、火気の使用は禁止されています。今回は佐賀市の許可をいただいて講座を実施しています。

 

講座スタート

タープとテントの説明と設営体験

 さあいよいよ講座スタートです。まずは、講師の福田さん、久保田さんにタープとテントの役割や種類について説明していただきました。用途や目的、人数に合わせて選ぶ素材も形も様々。ナイロンやコットン、手触りや重さ、それぞれの特徴を触れて確かめられるのはリアル参加の特権ですね。カメラも負けじとズームして質感等を伝えられるよう細部に焦点を合わせて撮っていきます。

 

その後、講師の光武さんも入り、設営のデモンストレーション。あっ!という間に設置される様子に、会場からは「これなら出来そう」の声。続いて参加された皆さんにも組み立てる作業を体験してもらいました。緊張気味に来場された方もいらっしゃいましたが、ワークを通して互いに声をかけあうようになり、会場は徐々にリラックスしたムードに。講師への質問も多く飛んでいました。

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たき火の準備と火のおこし方

次はたき火のやり方のレクチャーです。まず必要な道具や設置の仕方、注意点を教わります。その後、グループに分かれてバトニング(木を小割にする)やフェザースティックづくり(着火しやすいように木を薄く削る)を体験。メタルマッチを使った火おこしでは「お父さんがんばれー」「火がついた!」と声援や歓声も聞こえてきて、今日一番の盛り上がりをみせました。

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その他のキャンプ道具について

最後に、講師自身の私物を展示したコーナーで、さまざまな目的に合わせたキャンプスタイルについて触れていただきました。3名の講師が普段使われているキャンプ道具に参加者の皆さんの目が輝きます。なかなか人のテント内をじっくり見る機会はないものです。しっかり万全にキャンプ道具をそろえたテントから、リュック一つ分の道具でミニマムに設営されたシンプルな設営例まで、キャンプが好きな講師、山が好きな講師、たき火の楽しみを伝える講師と、それぞれの個性が光ります。いろいろなキャンプの楽しみ方、自分に合った楽しみ方を見つけるヒントになったのではないでしょうか。また事前に寄せられた「冬キャンプの寒さ対策は?」「使用後の道具の手入れは?」などの質問にもそれぞれ詳しくお答えいただきました。

参加者の中には早速キャンプにチャレンジされる方もいらっしゃるようで、講座後も熱心に講師へ質問される姿が見られました。皆さんの興味や必要に合わせ、それぞれのペースでキャンプを楽しんでいただけたらと思います。

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動画の編集と配信

講座が終わると、次はオンライン用に動画の編集作業に入ります。講師の説明に合わせ、テロップやメモを入れ、最後にポイントをまとめたものを表示。今回は、内容ごとに614分前後の短い動画4本に分けてまとめ、視聴リストを作成して受講者に提供しました。以下は配信したYouTubeの画像です。

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参加者について

今回は定員15名で募集を募ったところ、約10日で会場受講の申込みが定員に達しました。一方、この時点でのオンライン申込みは8名。やはり会場受講を希望される方が多かったものの、約1/3の方は時間や距離を理由にオンラインを選ばれていました。また、会場受講はコロナの感染対策のため定員を超えての受付けは控えましたが、オンラインは講座前日まで受け入れを続け、最終的には30名の申込みをいただく結果となりました。


講座を知ったきっかけとして多く挙げられたのは、SNS等(Instagram、Facebook、YouTube、アバンセHP等)が約6割で、「チラシや新聞、口コミ」を上回りました。開設されたばかりのアバンセ公式Instagramでも動画等で告知をしましたが、フォロワー以外からの閲覧を多くいただいたようです。これまでアバンセの講座に参加をしたことがなかった方々にも、講座を知り、参加するきっかけになる講座となったのではないでしょうか。


受講者の声

会場受講

・キャンプ初心者でなかなか分からないことばかりだったので、とても楽しく勉強になりました。

・キャンプに対するハードルがかなり下がりました。

・キャンプに興味があったので勉強になりました。テントを張れてよかったです。

・佐賀のオープンエアのもと、ゆったりとした気持ちで講座を受けることができ楽しかった。

・初バトニング、初フェザースティック、難しかったけど楽しかったです。本当にありがとうございました。

・楽しいキャンプ講座をありがとうございました。レベル0からレベル10になれたと思います。

オンライン受講

・必要な道具が詳しく説明されていて、動画を何度も見返すことができたので初心者にもわかりやすかった。

・フェザースティックの作り方が丁寧に解説されていたので、自分でもやってみたいと思いました。

・第二弾も開催してほしいと思います。 他にも色々と知りたいと思いました。

・各人の体験に基づいて話されていて良かった。

・意外と簡単にテント設営が出来ること又テントにも色んな種類があること、マナー等が分かり大変勉強になり身近に感じる事ができるようになりました。

・今度はリアルでも参加してみたいです。実際にキャンプ場にも行ってみたい。

・動画が10~15分程度で区切ってあり、飽きずに視聴することができました。視聴するハードルも下がっていたと思います。

(他、講座の良かったところとして、半数以上の方が「時間や場所に制限なく受講できた」を選択し回答されていました。)


会場では、体験を通して楽しさを、オンラインではさらにやってみたい!との気持ちの高まりを感じていただけたようです。オンラインの方が気軽に参加しやすい、参加へのハードルが下がるという方も一定数いらっしゃることもわかりました。まずはオンラインで視聴し、様子を確認してから、リアルに参加していただくのもよいかもしれませんね。



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