オンライン検証事業「はじめてのキャンプ」動画配信を実施しました

「はじめてのキャンプ」をYouTubeで公開しました

様々なオンラインの活用方法を探るオンライン検証事業、第2弾は屋外での撮影にチャレンジです！ホールや研修室からの配信は、実践を積み、徐々に慣れてきたアバンセですが、振返ってみると、屋外での長時間撮影や、実践を伝える講座はまだオンラインで実施したことがありませんでした。

ということで、コロナ禍や災害を背景に近年さらに関心が高まり、価値が再確認されている「キャンプ」をテーマに、屋外・自然の中で過ごす時間にスポットを当て、山で実践講座の撮影決行です！

 

さらに、配信はYouTubeで誰でも見ることができるよう広く公開配信にし、動画内でその後行われるアバンセの主催講座を告知。これにどれくらいの方が興味を持っていただけるか、動画の広報への活用も試みました。

いざキャンプ場へ

さて、勢い余って企画したものの、インドア派の職員が多い生涯学習センター。その中でもさらにキャンプ初心者の3名が撮影に臨みます。講師はぜひともその道のプロに･･･と、佐賀市にあるアウトドア専門店BaceCampの店長福田広志さんにお願いしました。

 

9月下旬といっても、まだまだ暑い季節。この日の最高気温は28度。蝉が大合唱する中、不安と期待を胸に北山キャンプ場へ向かいます。

着いてみてまず驚いたのが、平日でも利用する人が多くいらっしゃること。ほとんどの方が1人～2人のキャンプでゆっくりのんびりと時間を過ごされていました。キャンプ人気が垣間見えました。

　

 

そのような中、撮影では声を出すため、静かに過ごす一般利用の方々の邪魔にならないように、キャンプ場の一番奥にスペースを確保。（後でわかりましたが、日影が多く、ハンモックも吊るせる良いスペースでした）撮影機材を準備します。※撮影は北山キャンプ場に許可を取って行いました。

　

撮影（9月28日実施）

タープとテントの組み立て方

まずは、タープとテントの立て方から。と、その前に、タープとテントの区別がつかない我々です。福田さんにはそれぞれの役割や、各部品の説明も交えながら組み立て方をレクチャーしていただきました。

隣では、本日のアシスタントとして来ていただいたBaceCampの光武亜伊さんがあっという間に3つのテントを組み立て完了。目的に応じたテントの選び方についても教えていただきました。

　

　

　

道具の使い方、たき火の楽しみ、自然の中での過ごし方

続いて道具の説明、たき火の楽しみ方などを基本のキから教わるスタッフ3名。大変だと思っていた薪割りや着火等、たき火の準備もやってみると想像以上に楽しい作業でした。キャンプ道具については「はじめから全ての道具を揃えなくても大丈夫。家庭にあるもので代用してもいいですよ」と福田さん。出来るサイズから無理なく少しずつ「まずはデイキャンプ（泊無しのキャンプ）から始めるものよいと思います」とアドバイスをいただきました。

　　　

　　

※ハンモックは北山キャンプ場に確認を取って使用しています

最近のキャンプ事情

最後は福田さんへのインタビュー。最近のキャンプ事情について、人気の高まりや、災害時への活用、キャンプ場のマナーについて、そしてこれから自然を楽しもうと第1歩を踏み出す方へのメッセージをいただいて撮影を終えました。辺りはすでに薄暗く、たき火の灯りがより一層明るく揺らめきます。この様子をしっかりカメラに収め、この日の撮影は終了です。

屋外での講座撮影について

屋内での撮影と違い、周囲の音（蝉、カラス、風、そして蚊の飛ぶ音まで！）を本当によく拾っていました。臨場感が出て良い反面、講師の声が消されないようにする工夫が必要でした。そして撮影機材の充電、バッテリーの確保、雨天時の対策にも気を使いました。ですが、室内では撮ることができない奥行き、動きのある講座が撮れたように思います。

編集・配信（10月15日公開）

動画はアバンセ職員が36分ほどの動画に編集し、後日YouTubeで配信。自然の中で過ごしてみたいけれど、何から始めたらよいかわからないという初心者の方を対象に、「タープ、テントの設置」「基本の道具と使い方」など、5つのコンテンツからキャンプのコツを学ぶ内容にまとめました。そして動画の最後に1カ月後にある自主講座（「レベル0から！はじめてのキャンプ」どんどんどんの森開催）の告知を入れて終了です。公開後Facebookでお知らせを出したところ、登録者のいないチャンネルで12時間で100回の視聴がありました。その後は少しずつ270回まで再生回数が伸びました。

以下の写真は動画の一部です。

　 

　

　

　

　

　

　

後日談

動画公開から約一カ月後にどんどんどんの森でキャンプ講座を開催しました。講座参加者のアンケートによると、約40％が「北山キャンプ場の動画を見た」と回答。「動画を見て興味を持った」「キャンプを身近に感じることができた」等として申込みをいただいた方も。講座への参加申し込みのハードルを下げる効果も伺える結果となりました。