令和3年度課題解決支援講座(佐賀市)を開催しました

課題解決支援講座

佐賀県立生涯学習センターでは、市町、公民館等との共同企画で、地域課題の解決に向けて取組む講座を開催しています。<令和3年度は佐賀市、伊万里市の2地域と共催>



令和3年度 課題解決支援講座【春日北公民館】

 

佐賀市は、佐賀市公民館支援課×春日北公民館との共催で

「みえる ひろがる まちづくり」を開催しました。

 

春日北地区は,

まちづくり協議会ができて6年目を迎えます。当時作成されたまちづくりプラン「夢プラン」に沿って活動を続けてこられましたが、プランが存在することの再周知や内容の見直しが必要な時期を迎えていました。しかし、長期化するコロナ禍で、地域住民やまちづくり団体が顔を合わせる機会となっていた行事が減り、交流が希薄になっているとのこと。このままでは、今後のまちづくりについて意見を交わすことはもちろん、コロナ禍明けにスムーズに活動を再開することも難しくなるのではないかと懸念されていました。

そこで、講座では、まちづくり協議会をはじめ、春日北地区のまちづくり団体を対象に、団体同士が活動内容を共有し、知り合い、語り合うきっかけづくりを行い、今後互いに協力できる体制づくり、組織づくりをめざすこととしました。

 

講師は株式会社アテンド 代表取締役社長の福成有美さんです。

 

講座の様子を「通信」にもまとめています。どうぞ、ご覧ください。

第1回「春日北をかたるかい(会)みんなどげんしよー?」11/27(土)

1回は、自身の団体を振返りながら、他団体にも目を向け、知り合う回です。

春日北の6つのまちづくり団体(まちづくり協議会、自治会長会、老人クラブ、民生委員・児童委員協議会、体育協会、食生活改善推進協議会)から16名が会場に集合!

 

まず初めに配布されたのは「活動は?」「やりがいは?」「構成員は?」「困ったことは?」など、各団体への質問カード。会場のあちらこちらから「どうだったかな?」「そうそう!最近はそうだね」と互いに確認し合う声が聞こえてきました。質問の回答を考える中で、改めて団体の目的や活動を振返ることができたようです。

 

続いて、この質問に沿って、講師の福成さんから各団体にインタビュー!なかなかこうして詳しく他団体のことを聴く機会はないのではないでしょうか。アンケートには、「互いに知ることができてよかった」「知り合うことで理解ができる」「横のつながりを作らないとと思った」など、気づきや共感の声が寄せられました。

 

講座通信(1)←こちらをクリックしてください。 (988KB; PDFファイル)


講座通信


第2回「春日北をかたるかい(会)困ったことはなか?」12/11(土)

2回目は、「困ったことはなか?」ということで、団体を超えて交流を行いながら、団体の抱える課題について話しました。


この回から、アイスブレイクを公民館主事の成冨さんが担当。この日は「漢字集めゲーム」を行いました。続いて、「こんな春日北になったらいいな」と夢を語り合い、「団体が抱える悩み」について話しました。今回はワールドカフェ形式で、団体間を行き来しながらのワークです。

 一緒に話し、考える中で、共通する課題や個々に抱えている課題が見えてきました。同時に「それならここが情報を持っているよ」「私たちはこうしているよ」など、解決の糸口になりそうなアイデアも出てきました。

 参加された皆さんの話は尽きず、まだまだ話し足りない様子。このように会って話す場が必要だったと、実際に体験してみて感じていただけたのではないでしょうか。

 

福成さんは「“会話”ではなく、聴くことに重心を置いた“対話”をすることで、住民の声が聞こえてくるし、アイデアも、協力してくれる人も増えていきます」と、「対話」の大切さについて触れられ、一同大きく頷きました。参加者からは「横のつながりができ、情報の共有化ができた」「語り合う喜びを感じた」「楽しかった」「これを機会に他団体との交流を深めたい」「話す機会を持ちたい」など多くの感想が寄せられました。


 

講座通信(2)←こちらをクリックしてください。 (1119KB; PDFファイル)


講座通信2


第3回「春日北をかたるかい(会)元気になる会議でまちづくり力UP」3/9(水)

1/22に開催する予定だった第3回は、新型コロナの感染拡大(第6波)の影響を受け、2度の延期をしました。そして、まん延防止等重点措置の解除を待って、第2回から約3ヵ月ぶりとなる3/9に開催を決定。第1回、第2回で思っていた以上に皆さんの交流ができたこと、また、感染拡大予防の観点からも、当初予定していた講座の参加人数を増やして関わる人を広げるという内容から、参加人数は増やさず今までのメンバーで、今後、より多くの人に関わってもらうための『広げる仕掛け』を学ぶという内容に変更しての実施です。


まずは「松ぼっくりタワーゲーム」のアイスブレイクで講座スタート!このゲーム、公民館で作られた松ぼっくり人形を積み上げ、高さを競うもので、公民館主事の成冨さんが考案したオリジナルゲームです。「各チーム、うまくいったり、崩れたりしながらも、いろんな形、やり方で諦めずに最後まで取り組まれました。そんな姿がまちづくりにも通じますね。」と福成さん。アイスブレイクが講座に合わせ、意図を持って行われていることを伝えられました。

 

その後、ファシリテーターの役割や、たくさんの人の声に耳を傾け意見を引き出す会議、まちを元気にする話し合いについて一緒に考え、学んでいきました。福成さんは、「より多くの人に関わってもらうには、言える化、聴ける化、見える化が大切です」と話され、付箋やホワイトボードを使ってこれを実践。「なるほどー」と、皆さんの頷きが大きくなっていきました。「ファシリテーターの役割から、自分のやることが見えてきた」「同じ目標を持って動くための話し合いの基本の考え方がよかった」などの感想が寄せられました。

 

最後に、福成さんから「もっと自発的に、皆が意見を言える、聴ける、考えることができたら、皆で色んなことを大切にしたり、必要に合わせて変えたりすることができるようになります。皆で分かち合える春日北を実現してください」とエールを贈られました。

 

講座通信(3)←こちらをクリックしてください。 (1028KB; PDFファイル)


講座通信3


第4回「どうだったかい(会)」3/10(木)

第4回は、まちづくり協議会の方と講座を振返り、見えてきた強みや今後の課題について話しました。「思っていた以上に団体間の交流ができた」「以前より他団体に相談がしやすくなった」「早速、講座の内容を団体に持ち帰って報告し、メンバーに伝えようとしている団体がある」「まちづくり活動をまた頑張ってみよう!と前向きに思えるようになった」などの声が寄せられました。また、講座で見えてきた課題について、福成さんからより具体的なアドバイスもいただきました。講座の効果を感じ、共有し、これからの春日北に思いと期待を寄せる回となりました。


その後・・・

今回の講座を通じて、対話の大切さや、話し合える場の必要性を感じられたみなさん。来年度以降も、この交流を続けたいとの声が早速上がっているようです。講座内では、団体がそれぞれに抱える課題、共通する課題が見えてきました。団体がつながることで一緒に解決できることがあるのではないかとの気づき、気運も高まりました。今回できたつながりを持って、また、講座で得たスキルやヒントを活かしていただき、多くの参画者を増やしながら、ますます元気な春日北をめざしていただけたらと期待しています。


集合写真




トップへもどる