家庭教育支援者リーダー等養成講座
家庭教育支援者リーダー等養成講座第8回報告
今年度の家庭教育支援者リーダー等養成講座のテーマは「Withコロナ親子への支援のカタチを考える」です。日常生活を含む多くの活動が様変わりしたコロナ禍の中では、密や接触を避けるなどの新しい生活様式が求められるなど、その多くがこれまでに経験したことのない事ばかりでした。
それは家庭教育・子育て支援の現場でも同じで、活動に取り組まれている皆さんにとっては模索の一年だったようです。その想いを持ち寄って、みんなと一緒にwithコロナの中での「それぞれの支援のカタチ」を考えていきました。
第8回 支援を止めない!わたしのこれからの支援のカタチ
日時:令和3年3月19日(金) 13時30分 ~16時30分
講師:山口 ひろみさん(NPO法人唐津市子育て支援情報センター センター長)
この日はついに8回連続講座の最終回。これまで学んできた多くの支援のカタチをふりかえりながら、学びのゴールである皆さんのそれぞれの支援のカタチについて考えました。
【講師】山口 ひろみさん(NPO法人唐津市子育て支援情報センター センター長)
これまでのふりかえり
今回の講座全体を踏まえて山口さんは、唐津市子育て支援情報センターでの他機関との連携、医療的ケア児、ひとり親家庭、地域ぐるみでの子育て支援の取り組みを紹介されました。
そのうえで、これからは緊急性や深刻性のある配慮が必要な子育て家庭への支援はもちろんのこと、全ての子育て家庭を見る広い視野が求められることを説かれました。東日本大震災の募金活動から始まった石巻市北上子育て支援センターとの交流で学んだ「地域のつながり」についても話され、受講者は真剣な表情で聞き入っていました。
また、活動に直結してくる資金繰りについても、フォーマル(公的)な資源とインフォーマル(人的)な資源、地域資源をよく理解して活用することを具体的に示されました。
ワークショップ
その後はグループに分かれてこれまでの講義をふりかえり、その中で得た活動に結びつく気づきや、これからの支援のカタチをキーワードにして一人ひとり発表をしました。受講者のたくさんの気づきと心構え、具体的な目標や支援の方法など、そのどれもが「子ども達と親子のために!」という強い気持ちであふれていました。
全員が発表したことで活動内容を共有でき、お互いの情報を交換している姿もありました。
最後はこの連続講座をやり遂げた労をねぎらって、1回目にもおこなった「ホメホメシャワー」を目一杯かけあい、笑顔と笑い声がいっぱいの最終回となりました。
山口さんは受講者へ向けて「活動を続けていく中でいろいろな悩みや困難が出てくるでしょう。そんな時は、自分の一番の味方は自分であることを思い出してください。まずは自分を大切に、そして自分を支えてくれる人を大切に、さらに地域とのつながりを大切に、人とつながっていってください。自分らしい人生を輝かせてくださいね」とエールを送られました。
修了証交付
講義後には、講座全体の8割以上を受講した方に上野事業統括から修了証が授与され「感染症の収束に時間がかかっても、私たちは思考、活動、支援を止めるわけにはいけません。今回の講座を通して皆さんの中に芽生えたヒントとイメージをこれからの活動へつなげてください」とエールが送られました。
皆さんの今後のご活躍をお祈りいたします♪
講座の感想(アンケートより一部抜粋)
・子育て支援、家庭教育支援に必要な「自分らしさ、つながりの深さ、温かさ」を学び、自分磨きの大切な時間となりました。
・色々な支援のカタチと、その根底にある大事なものは人との繋がりだということを学びました。
・最後に一人ひとりの状況と今後のキーワードや目標などを聞くことができました。行動することで支援につながればと思います。
・講座は一度勉強したら終わりと思っていましたが、時代や社会環境と共に子育ての形も変わっていくので、学びは止められないということを学びました。地域のニーズに合った支援が必要ということを実感しました。
・物事を多角的にとらえることができるようになりました。
・今、私に何が出来るかを模索するようになりました。皆さんの行動力、何かを人のために考え色々な活動をされている姿に感動しました。
・今まで知らなかった支援や活動を、まずは自分が知ることができました。
・一つひとつの講座が全部良かったです。自分の想いや方向性が定まった気がします。
・全8回、色々な方のお話から具体的な方法など様々な学びができ、大変参考になりました。