令和7年度「女性のためのエンパワーメントセミナー」【第1回】を開催しました

女性を対象に、暮らしのなかで「○○だから」にモヤモヤを感じることや、無意識の思い込みや決めつけに気づき、「わたしらしさ」を大切にするためのセミナーを開催しました。

(1)紅茶と一緒に「わたしらしさ」を考える

【講義】冨永 明子さん(西日本短期大学 保育学科 学科長・教授)

 【紅茶提供と活動紹介】伊藤 都貴子さん(紅茶屋 葉る音 店主)

              *実施:令和796日(土)1330分~1530分 アバンセ 第2研修室


回のセミナーには、参加者がリラックスした中で、自身と向き合う時間をつくることや、複数の紅茶の中から選ぶ体験することで、「自身と自身の意思を大切にした選択をすること」を感じてもらう目的に取り入れ、県内外でのイベントや紅茶教室などを行いながら、紅茶のブレンドや販売、オリジナルブレンドの作成をされている紅茶屋 葉る音(はると)店主の伊藤さんを迎え、現在に至るまでの活動内容などをお話しいただき、紅茶提供を行っていただきました。

   

講師には、フェミニストカウンセリング、ジェンダー問題などが専門の冨永 明子さんを迎え、社会に残る性別役割分担意識やアンコンシャスバイアスに気づき、自分自身を大切にし、「自分らしい」生き方を考えるための方法などについて学びました。   

 始めに、講師の経験などから、「ジェンダーへの気づき」が自身に大きな変化を与えたことや、フェミストカウンセラーとして多様な相談支援に携わる中で、女性の悩みの根底にジェンダーの問題が深く影響をしていることを紹介され、女性の生きづらさを理解し、ジェンダーの視点で捉えなおす重要性をお話いただきました。


         


 次に、チェックシート用いてグループワークを行い、「世代間でのジェンダー観に大きな差がある」、「自分でも気づかなかった固定概念に気づくきっかけとなった」など身近にある課題について気づきを共有しました。ワークの結果を通して講師から、これらの価値観は社会的背景に作られた「ジェンダーバイアス」が影響しており、生きづらさにつながるとされ、母性神話や三歳児神話などの社会通念意識が、女性の役割を固定した歴史などについて説明いただきました。


ジェンダー問題や課題にもふれ、日本のジェンダーギャップ指数が、国際的にも低い水準であり先進国では最下位である状況や、DV、セクハラ、家意識、貧困など女性が直面しやすい課題についてお話いただき、女性が抱える困難について参加者同士で意見を出し合い、「生理」、「非正規雇用」、「育児、介護の負担」、「周囲からの期待や抑圧」など身近で日常的な困りごとが多く挙げられました。


講師からは、女性が抱える困難について、「女性/母親/女の子らしく」などの「〇〇らしく」という社会的に作られたジェンダー規範、アンコンシャスバイアスが大きく影響しており、女性であるがゆえの困難を、多くの女性が同じように抱えいるのであれば、それは努力や能力不足などの個人の問題ではなく、社会構造や政治の問題「The Personal is Political(ザ・パーソナル イズ ポリティカル)」が背景にあると強調されました。

背景を知った上で、日常の困難に対して、違和感や「怒り」を感じることは、自身の境界線を知らせるセンサーであること。それに気づき、行動することは自分らしい選択や人間関係を築くために必要であり、その方法のひとつとしてアサーティブネス(自分も相手もありのまま尊重する態度、表現、考え方)を用いることが重要とされ、次回の講座に繋がるものとしてお話いただきました。

ジェンダーについて学ぶだけでなく、困難の背景を知るとともに、参加者自身の価値観を見つめなおし、エンパワーメントを促すきっかけづくりとなりました。


※The Personal is Political(ザ・パーソナル イズ ポリティカル)

 「The Personal is Political (個人的なことは政治的なこと)」は、個人的な経験や問題が、実は社会構造や政治的な力関係と深く結びついているという考え方、またはそのスローガン。特に、1960年代以降のフェミニズム運動や学生運動の中で、女性の個人的な悩みや苦しみは、社会(の構造)における差別や抑制によって生じることを示す。

    

 

【参加者の声】*アンケートより(一部抜粋)

  • 女性問題が、文字で列挙するとあのように沢山あるのだと改めて認識できました。

  • 自分の根底に、どう生きたいかということを、改めて自由に自分に向き合ってみようと思った。

  • 講師の方のお話が軽快でわかりやすかった。グループでの話も和やかにできて良かった。

  • こんな悩みを持っているのは、自分だけだと思っていましたが、案外みんな同じ事を考え、悩んでこられたんだと気づきました。これからも、このようなセミナーがあったら是非参加したいです。

(参考)令和7年度「女性のためのエンパワーメントセミナー」チラシ (1111KB; PDFファイル) 

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