令和6年度 政治参画セミナー【連続講座】第1回を開催しました
「私たちが考える 私たちのくらしのこと」(全3回)
今年度の政治参画セミナー連続講座は、ジェンダーの視点から政治とくらしのつながりを考えるために「私たちが考える 私たちのくらしのこと」をテーマに、3回の講座を開催しました。
全3回の講師には、男女共同参画政策アドバイザーでワークショップデザイナーの髙﨑恵さんをお迎えしました。
【第1回】私のモヤモヤは社会の問題⁈
講師:髙﨑 恵さん(オフィスピュア・男女共同参画政策アドバイザー、ワークショップデザイナー)
(12月8日 日曜日 13時00分~15時30分 アバンセ美術工芸室)
第1回では暮らしの中で感じるモヤモヤや違和感について、講義とワークショップを通して社会課題との関係性を考えました。
私たち日本人は様々な想いや考えを持っていても、他人との意見の違いを恐れてお互いが同調圧力をかけ合い、なかなか意見を出そうとしない。政治に関しても、私たち一人ひとりが意見を言ってこなかった結果が、ジェンダーギャップ指数※146か国中118位という日本の順位の低さにつながっているのではないかと話されました。
私たちは、他人との意見の「違い」を「間違い」と考えがちだが、違いこそが宝物であり、真の人権感覚を持って私たちのくらしをつくり、政治を見つめることが大切であると話されました。
日頃、自分の想いや考えをなかなか大きな声では言えないけれど、そのつぶやきは政治の種であり、モヤモヤすることをつぶやくことは大切なことだと話され、これまでに髙﨑さんが他県の男女共同参画センターで実施された「つぶやきワークショップ」で出されたつぶやきの中から、いくつか解説を交えて紹介されました。
その中で、「女性ならではの視点」や「女性らしい感性」という表現について触れられましたが、これは女性だからその視点があるのではなく、私だからその視点があるわけで、女性の視点を正しくいうのであれば、「女性の側から問いを立てる視点」であり、しっかりとジェンダー視点を持って政治を読み解いていくことが大切であると話されました。
そして、自分に起こっている問題が他の人にも起こっているのであれば、それは社会の問題であり、男女共同参画社会をつくる上での主要な概念であるジェンダーは、「個人的なことは社会的なこと」ということを、とても大切にしていると締めくくられました。
※ジェンダーギャップ指数:世界経済フォーラムが公表する男女格差を測る国際的な指標で、教育、健康、経済、政治の4つの分野のデータから作成される。
【参加者の声】※一部抜粋
- たくさん学びの話しを聞けて大変勉強になりました。ジェンダーに対する考え方を改めて考える機会になりました。
- 地域の問題など、これから取り組みやすいことを考えていきたい。
- ジェンダーギャップは、モヤモヤの延長線上にあると強く感じました。