令和6年度 政治参画セミナー【公開講座】を開催しました

「映画 ○月○日、区長になる女。」上映&ペヤンヌマキ監督のシネマトーク

今年度の政治参画セミナー公開講座は、市民選挙の裏側を「自分ごと」としてカメラで捉えた草の根ドキュメンタリー「映画 ○月○日、区長になる女。」の上映と、本作監督のペヤンヌマキさん(以下、監督)をお迎えし、シネマトークを開催しました。

上映終了後のシネマトークでは、田口館長がコーディネーターとなり、監督にお話を伺いました。その一部をご紹介します。


映画を撮ろうと思ったきっかけは?

 最初は映画を撮ろうとは思っていませんでした。杉並区は緑が多く、気に入って20年以上住んでいるところに、ある日突然、自分の住むアパートが道路拡張計画で立ち退き区域になっていることを知りました。驚いて区政を調べ始め、もうすぐ区長選があって岸本さんが立候補されることを知り、そこから岸本さんに会いに行きました。それを機に、自分にできることで選挙の手伝いをしたいと思い、岸本さんの活動の様子をビデオカメラで撮影しYouTubeで短い動画をアップしていきました。そして、候補者の葛藤や支援者とのぶつかりを経て187票の僅差で区長になった劇的な結果を、「これはもう映画にするしかない」との思いから、一本のドキュメンタリーとしてまとめました。

 

岸本さんを応援しようと思った理由は?

 出会って間もないのに、岸本さんは昔からの親しい友人のような距離感で接され、カメラを回していても普段と何も変わらない姿に、正直で信用できる人だなと思いました。

 また、岸本さんに初めて会った時に、自分がフリーランスで働いていることや抱える不安について話をしたところ、翌日、岸本さんの方から、「フリーランスの人が住みやすい町についての政策はどうかな」と声をかけられました。自分の生活の不安を候補者に話し、そのことを翌日には政策に挙げようとしてくれていることに、目の前がパッと開けた感覚がありました。そこから応援の熱が高まっていきました。

 

草の根選挙の力をどう感じましたか?

 元々、杉並区は住民運動が盛んな地域でしたが、この選挙活動では初めて参加する人も多く、初めての人と従来から活動している人が合わさったことで相乗効果が生まれ、みんなが主体的に参加する選挙活動になっていきました。

 

選挙に関わる前後で、選挙や政治に対する考え方や心境の変化はありましたか?

 政治のことは、これまでどこか遠い世界の話で、偉い人がやるイメージでしたが、今回選挙に関わったことで、こんなに政治が自分ごとに変わるんだということを体験しました。

 また、選挙に関わったことで地域の人との繋がりができ、これから自分がこの地域で生きていく基盤ができ、年を重ねても安心して暮らせるように、みんなで町をつくっていきたいと思えたことが、私の人生にとっても大きな変化でした。

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 最後に監督は、この公開講座終了後に始まる政治参画セミナー連続講座「私たちが考える 私たちのくらしのこと」のチラシを手にされ、「暮らしの中のモヤモヤを個人の問題と捉えずに、声に出してみんなで考えること、そして行動に繋げることは大切なことだと思います。この映画が、モヤモヤする話を相手に共有するような役割が出来ていれば幸いです。」と締めくくられました。

 

【参加者の声】※一部抜粋

  • 草の根から民主主義を育てていくことがわかりやすく伝わる映画と監督のトーク、とても元気が出ました。
  • 監督から直接話を聞けて、この映画ができる過程も詳しくわかり、まるごと堪能できて、初めての経験でした。ペヤンヌマキさんが実際に考えたこと、遭遇されたことなので、すっと入ってきました。
  • 自分ごととして本気で取り組んだら、本当に世の中を変えることができるんだと思いました。何か勇気をいただいた気がいたします。
  • 女性のフットワークの軽さが素敵だと思った。この映画に出てこられる方の何人も立候補されて、当選して、まさに自分ごととして立ち上がられて、心から尊敬です!
  • 自分も立候補しようかと考えた。ビラ配りしたい候補者をみつけるところから始めたい。

(開催日時:11月2日 土曜日13時00分~16時00分  会場:アバンセ第3研修室)

 

 (参考)令和6年度 政治参画セミナー【公開講座】チラシ (1006KB; PDFファイル)

 (参考)令和6年度 政治参画セミナー【連続講座】チラシ (695KB; PDFファイル)


   

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