令和5年度市町職員研修を鹿島市で開催しました

多様な人材が活躍できる組織づくり ~変化する時代に必要なこと~

 市町行政において男女共同参画の意義と必要性への理解を深めるため、県内市町に出向き、職員研修を実施しています。今年度は、武雄市と鹿島市で実施しました。

鹿島市では、管理職を対象に「多様な人材が活躍できる組織づくり ~変化する時代に必要なこと~」と題し研修を実施しました。


講師には、株式会社ヒューマナイズ 代表取締役 吉次 潤さんをお迎えし、働き手・担い手が減少する中で、一人一人を豊かにする、地域全体を豊かにする、男女共同参画の必要性を学びました。


 講義写真1  ワーク写真2 


最初に、「社会の変化」についてお話がありました。人口減少、少子高齢化、働き手・担い手の減少等の課題がある中で、これからの時代に地域社会で必要なことは、「性別問わずいろいろな人が活躍すること」と説かれ、そのための手段の一つとして、共同参画があり、複数の(多様な)視点・考え方・方法が、これからますます求められると教えていただきました。

 

 次に、グループワークを通して「違い」について考えました。
 日々たくさんの情報にさらされる中で、与えられた情報をどのように受け止めるか、情報にどのような意味を持たせるかは、個々人の経験や価値観が反映されます。同じ職場でも受け取り方は人それぞれ。自分と他者の「違い」を体感するワークでした。


  そして、「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み、偏見)」について触れられ、その中で、アンコンシャス・バイアスは誰にでもあるもので、あるのは当たり前。問題なのは、気づかないうちに、「決めつけ」たり、「押しつけ」たりしてしまうこと。アンコンシャス・バイアスがあることを意識し行動することでよりよい職場や社会の実現に近づくということでした。女性は○○、男性は○○などと勝手に決めつけていないか、実際は、聞いてみないとわからない、改めて気づかされました。

 

 最後に、吉次さんから「これからの時代、益々これまでのやり方や考え方が通用しない場面が増えていきます。正解ではなく、関わる人や組織が納得する“納得解”が求められる時代です。そのためには、関わる人や組織が大事にしていること(違い)を理解し、自分の大事にしていることと、相手が大事にしていることを掛け合わせて作る“納得解”をどう生み出すかが問われます」とまとめられました。


*令和5年7月14日(金)鹿島市新世紀センターにて実施


講義写真1 ワーク写真1


【参加者の声】(一部抜粋)
  • 凝り固まった考え方から、今の時代に合わせた柔軟な考え方に改めるきっかけとなった。

  • 男女だけではなく、共同参画の視点が重要であると感じた。

  • グループワークで多くの人の話を聞けて面白かった。

  • 性別ではなく、個性や能力によってその人に合った仕事なども考えるべきだと思いました。

  • 正解ではなく納得解を求めるために、まずは相手のことを理解するということからはじめていきたい。

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