令和4年度男女共同参画の視点を取り入れた防災リーダー養成講座

「NOひとりぼっち!防災まちづくり ~私たちができること~」

 佐賀県立男女共同参画センターでは、地域で防災活動をされている方や防災に関心のある方を対象に、「NOひとりぼっち!防災まちづくり~私たちができること~」をテーマとして学ぶ、3回連続の「男女共同参画の視点を取り入れた防災リーダー養成講座」を開催しました。

 本講座は、過去に発生した災害の実態調査や男女共同参画の視点を取り入れた防災の先進事例から学び、誰ひとり取り残さない安全・安心な災害に強いまちをつくるために、私たち一人ひとりができることを考えるための講座です。

 また、連続講座に参加された方を対象に、「NOぼっち交流会」を開催しています。

第1回 「地域づくり×防災」 ~私たちができること~

 講師:柳原 志保さん(歌う防災士 しほママ)

(8月20日 土曜日 13時30分~16時30分 アバンセ第3研修室)


講師写真 第1回は、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、そして、2020年の7月豪雨を経験され、地域の自主防災組織の役員として活動されている柳原志保さんに「地域づくり×防災~私たちができること」と題してご講義いただきました。柳原さんが家庭や地域で実践されている取組から、多様な立場の住民が参画し、関わることができる地域防災の進め方を学びました。クロスロード(防災シミュレーションゲーム)や体操、ダンスなど、楽しく学べるヒントや活動を長く続けるためのコツなどを教えていただきました。

講座の様子講座の様子

第2回 「男女共同参画×防災」 ~その時、被災地で何が起きたのか~

 講師:池田 恵子さん

  (静岡大学教育学部教授/同防災総合センター兼任教員、減災と男女共同参画研修推進センター共同代表)

(8月27日 土曜日 13時30分~16時30分 アバンセ第4研修室)


講師写真 第2回は、「男女共同参画×防災~その時、被災地で何が起きたのか~」と題して、性別や多様な人々の視点からの地域の防災体制作りや防災・復興とジェンダーなどについて調査・研究をされている池田恵子さんにご講義いただきました。

 過去の大規模災害での男女で異なる被災経験と対策から、女性が組織や団体の意思決定の場にいることの意味と重要性を学びました。また、災害時の女性と子どもに対する暴力被害の実態から、私たちができる対策を考えました。

 講座の様子講座の様子

第3回 「NOひとりぼっち!防災プログラムづくり」」

 講師:古賀 桃子さん(特定非営利活動法人ふくおかNPOセンター代表)

(9月10日 土曜日 13時30分~16時30分 アバンセ第4研修室) 


講師写真

 第3回は、防災や災害時の後方支援に携わっておられる古賀桃子さんに、「NOひとりぼっち!防災プログラムづくり」と題して、誰ひとり取り残さないための防災プログラムの作り方についてご講義いただきました。

 プログラムを作る前には、全国各地の「これは!」な取組事例と、その事例の読み解き方(「どんな切り口で、誰を対象に取り組んでいるか」「自分のところで取組としたら、どこと連携できるか」など)を学びました。最後には、参加者一人一人の取り組みたいことがプログラムの形になりました。地域や職場での実践が楽しみです。

講座の様子講座の様子

 修了証交付

講座の様子

 「男女共同参画の視点を取り入れた防災リーダー養成講座」は、参加者のみなさんに、男女共同参画の視点を取り入れた防災を、地域で核となって進めていただくためと、防災リーダー同士の横のつながりをつくるために開催しています。3日間の講座すべてを受講された16名に、「修了証」を交付しました。

 また、地域の避難所の運営に男女共同参画の視点を取り入れていただくために、参加者全員に「男女共同参画の視点を取り入れた避難所運営の手引き(佐賀県立男女共同参画センター制作)」をお贈りしました。

参加者からの感想(抜粋)

  • 防災に対する入口の作り方、考え方が新しく参考になった。

  • 楽しく防災を学ぶことができ、色々なアイデアを知ることができた。普段から防災を意識して生活することの大切さを学んだ。自分で家族や職場でも今日のことを伝えたいと思う。

  • 女性の立場からの意見や、女性でなければ分からない事など多々あり、男性だから分かること、出来ること、女性だから出来ること、わかることがあり、男女共に考えることが大切だと感じた。

  • 資料がよくまとめられ、ポイントもわかる!ぜひ、活用していきたい。防災意識を常に想定内としたもとで、継続して学ぶことが大切だと思う。事前準備にしっかりと対策する必要がある。事例もおどろく。しかしそれが現実。

  • 災害が平等ではないという言葉が印象的だった。とても参考になった。

  • 地域でのつながりが大切であることを改めて考えさせられた。

  • 地域防災の役に立つことがあれば、という思いで参加した。地域防災の具体的な手法が研修でき、地域で活動する参考になった。ありがとうございました。

チラシ (1184KB; PDFファイル)(令和4年度男女共同参画の視点を取り入れた防災リーダー養成講座)

NOぼっち交流会「HUG体験会&楽しく開催するコツ」

 講師:倉野 康彦さん(HUGのわ 主宰、HUG開発者)

(9月3日 土曜日 13時30分~16時30分 アバンセ第1研修室)

 講師写真「NOぼっち交流会」では、避難所運営を模擬体験できる「HUG」の体験会とHUG体験会を運営するためのコツを学ぶファシリテーター養成講座を開催しました。「HUG」は、ゲーム感覚で楽しく開催できるため、地域での防災活動にぴったりです。参加者は、連続講座で学んだこと(性別で役割を決めていないか、安全な場所にトイレがあるか など)を思い返しながら、次から次に避難してくる多様な避難者や出来事に対応されていました。


講座の様子講座の様子


参加者からの感想

  • カードをめくるたびに(読み上げられるたびに)こんな人もいるんだ、こんなケースもあるんだ、と考えさせられた。地域でもやってみたいと思う。

  • 体験したことは忘れにくい。良い体験をさせていただき楽しかった。

  • 図上ではあるが、HUGで運営を体験する事が出来た。

NOぼっち交流会「防災学習広場で地震、水害疑似体験」

(10月12日 水曜日 佐賀広域消防局「防災学習広場」)

 「NOぼっち交流会」では、佐賀広域消防局にある「防災学習広場」で地震や風水害を疑似体験しました。事前に体験できたことで、「災害時に必要なもの(こと)」や「家族で事前に決めておくこと」など、今日からできることを学ぶことが出来ました。

講座の様子講座の様子

参加者からの感想

  • 本格的な体験ができて、何の備えもしていないことに不安を感じた。早急に災害に対しての準備をしなくてはいけないと感じた。
  • 体験もでき、大事なポイントも教えていただいた。
  • 自分の命は自分で守ることは大事ですね。

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