令和4年度地域で活躍する女性のためのセミナーを開催しました

はじめの一歩 ~私らしくはじめよう~

私たちの暮らす地域がよりよくなるために、私にできることを何かやってみたい。

でも、何からはじめたらいいんだろう?

そんな女性の「はじめの一歩」を応援するために、今年度から新たに

「地域で活躍する女性のためのセミナー」がスタートしました。(全3回)



第1回

 (1)アバンセ館長のミニ講義「ジェンダー平等って何?」

   講師:田口 香津子(佐賀県立男女共同参画センター館長)

 (2)自分と向き合うヨガ時間

   講師:中村よもぎ直子(永松直子)さん(まちの中間支援TENつなぎ代表、ヨガ講師)

 (1113日 日曜日 13時30分16時00分 アバンセ音楽スタジオ)

 

1回は、ジェンダー平等についての講義とヨガのワークショップの2つのプログラムで開催しました。

講義では、最近よく耳にするジェンダー平等について、SDGs(持続可能な開発目標)などを交えて学びました。ジェンダーとは、社会的・文化的につくられる性別を指しますが、「女(男)はこうあるべき」などを、幼いころから繰り返し刷り込まれることで、行動が狭められたり、決められたりしていないか、例を基に考えました。また、SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」は、目標5だけの問題ではなく、17の目標のほぼ全てに関連する重要課題として位置付けられていることを学びました。

 後半のヨガでは、始めに講師のよもぎさんから、「今日、ここにいる皆さんとの時間は一期一会であり、日々、家事や仕事で忙しく頑張っている中で、この時間は皆さんが自由に使える貴重な時間です。十分に楽しんでください。」との言葉が送られ、ワークショップが始まりました。自分の心と体にじっくりと向き合いながら、様々なヨガのポーズにチャレンジしました。会場は終始リラックスした雰囲気に包まれていました。

※ヨガ講師のよもぎさんには、第3回のトークセッションでもパネリストとして登壇いただきました。

 

 参加者からの感想(抜粋)

  • ジェンダー格差について、もっと学びたいと思った。ヨガは初めてでしたが、自分の身体が思った以上に疲れていたことに気づけました。
  • ジェンダーについて、よく耳にするが、改めて話を聞いてみて、とても心にすんなりしみ入ってきた。ヨガは体がとても喜びました。

第1回講師館長 第1回講義の様子


         第1回ヨガ講師 第1回ヨガ参加者




第2回「想いが伝わる話し方」

講師:藤重 知子さん(合同会社ふじこカンパニー代表、声と話し方コンサルタント)

1119日 土曜日 13時30分16時00分 アバンセ第3研修室)


第2回講師藤重さん 第2回は、「声と話し方コンサルタント」として、企業や大学等で声と話し方を通したコミュニケーション等の研修講師を務める藤重知子さんに、「想いが伝わる話し方」のテーマで、地域活動を行うときなど、周囲の人と関わる際に欠かせないコミュニケーションについて学びました。

コミュニケーションとは、伝え合って共有することであり、大事なのは相手を意識していること。人は、「記号化→送信→受信→解読化」の4つのプロセスを経て、相手とコミュニケーションをとっているとのことでした。

 しっかりと声が出ていると相手に伝わりやすく、話の構成がわかっていると最後にきちんと着地できるコツがあるということで、コミュケーションスキルの磨き方や表現力のテクニック等、実技を交えながら学びました。

 コツを学ぶ前と後では、参加者の皆さんの発声や表現力が見違えて良くなり、グループワークでは、学んだことを活かしながら、楽しくコミュニケーションをとる様子が各グループで見られました。

 

 参加者からの感想(抜粋)

  • 自分の無意識部分を意識づけるきっかけになりました。ワークが多くて学んだことがたくさんあり、とてもよかったです。
  • とても具体的に実践もありながらで、グループの方達ともコミュニケーションもとれて、とても楽しかったです。

第2回会場の様子① 第2回会場の様子② 第2回会場の様子③




第3回「はじめの一歩 ~私らしくはじめよう~」

コーディネーター:田口 香津子(佐賀県立男女共同参画センター館長)

 パネリスト:江藤 裕子さん(ウェブメディア『大字基山』編集長)

   パネリスト:中村よもぎ直子(永松直子)さん(まちの中間支援TENつなぎ代表、ヨガ講師)

1126日 土曜日 13時30分16時00分 アバンセ第3研修室)

 

3回は、地域の情報発信や市民活動の支援など、すでに地域で活動されているお二人をパネリストに迎え、活動をはじめたきっかけや活動内容、今後の夢や目標などについてお聞きしました。

 

 ―活動のきっかけは?―

第3回パネリスト 江藤さん(江藤さん)東京で情報発信の仕事に就いていたが、東日本大震災の後に地元、福岡に戻り、結婚を機に基山町に移住。出産や子育てをする際に、「どこで産むのか」「どこに相談したらいいのか」など、調べても情報が殆ど無く、フラストレーションが溜まっていった。そんな頃に、基山町主催のウェブライティング講座に参加し、講座で知り合った仲間と共に、基山町の情報収集・発信の活動を始めた。



第3回パネリスト よもぎさん(よもぎさん)元々、旅が好きだったことから、地元の武雄で観光案内所に勤務。観光客のみならず、地元の方がまちづくりやイベント等の相談に来るようになり、始めはボランティアで対応していたが、それが、地域の人や情報を結び付けていくことで地域を盛り上げていく「中間支援」という仕事になることを知り、中間支援系のNPOに転職。現在は武雄市の市民協働コーディネーターとして、高校生によるまちづくりの活動などにも関わっている。

 ―今後の夢や目標を教えてください―

(江藤さん)『大字基山』のサイトを続けていくこと。また、編集長を次の世代の方に譲れるように組織作りや人材育成をしていきたい。

(よもぎさん)仕事も家庭も大切なので、無理なく「つなぐ」人でありたい。また、ヨガは今後もライフステージや体調の変化に合わせながら、無理なく自分のペースで続けていきたい。

 ―「はじめの一歩」を踏み出す皆さんへのメッセージ―

(江藤さん)まずは自分の理想や夢を言いふらすところから。そして、信頼できる第三者の意見を聞いて、時には軌道修正していく。自分の好奇心やフラストレーションを我慢せず、行動に移せば、面白い結果に繋がるはず。そのためには、身近な人に活動目的を理解してもらい、応援してもらえることが大切です。

(よもぎさん)はじめの一歩を踏み出すことは、その後の人生に大きな意味があると、きっと後から気付くと思います。自分自身の力を信じて、勇気をもって、一歩前に踏み出しましょう!


第3回コーディネーター 館長途中、グループワークをはさみながら、参加者同士でトークセッションの感想を共有し、これから自分が始めたいことや頑張りたいことなどを伝え合いました。最後に、コーディネーターの田口館長は、「自分のやりたいことを素直に表現できる真っすぐさや、熱い想いが伝わった時に、周りの人を動かすことができるのではないか」と述べられ、「人は自分らしさを認められた時、内側から輝く」という自身の恩師の言葉を紹介し、締めくくられました。


 参加者からの感想(抜粋)

  • パネリストのお話やグループでの意見交換でとても刺激になりました。
  • 子育てしながらでも活動できることがあるのだと励みになりました。

第3回会場の様子


 ※チラシ (1148KB; PDFファイル)(令和4年度地域で活躍する女性のためのセミナー)

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