令和3年度男女共同参画の視点を取り入れた防災リーダー養成講座

フォローアップ研修&交流会

佐賀県立男女共同参画センターでは、地域で防災活動をされている女性や防災に関心のある女性を対象に、「NOひとりぼっち!防災まちづくり~私たちができること~」をテーマとして学ぶ、3回連続の「男女共同参画の視点を取り入れた防災リーダー養成講座」を開催しています。

 本講座は連続講座を受講した方を対象に、継続した学びの場の提供と参加者同士のネットワークづくりのために開催している講座です。

「HUG体験&ファシリテーター養成講座」

講師:倉野 康彦さん(HUG開発者、HUGのわ 主宰)

(令和4313日 日曜日 1300分~1600分)

講師写真  

 

 今回は、HUGの体験とHUGをより効果的に実施できるようにとファシリテーター養成講座を実施しました。講師には、HUG開発者の倉野康彦さんをお迎えしました。「HUG」とは、避難所の運営を模擬体験できるゲームです。避難所運営ゲーム(Hinanzyo Unei Game)の頭文字から名付けられました。また、HUGは、英語で「抱きしめる」という意味もあります。HUGを開発された倉野さんの避難所運営に対する思いが伝わってきました。(参考:https://www.hugnowa.com/ 「HUGのわ」ホームページ)

 

はじめに、災害時の避難所の状況や避難所の運営に必要なこと、HUGのやり方などを学びました。初めて体験される方が多く、「何がはじまるの?」とワクワクと不安とか入り混じった様子で、講座は始まりました。

 

HUGのやり方が分かったら、体験です。倉野さんの「まずは、やってみましょう!」との声掛けとともに、HUGが始まりました。避難所には、様々な事情を抱えた避難者が集まって来られます。参加者は、それらの事情が書かれたカードを避難所に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかをグループで話し合いながらも素早く対応することを求められます。「この人は、ここで大丈夫?」「この人は、こっちの人と一緒が良いのかな?」「○○が来るって。どうする?」と、次から次に起こる出来事に、参加者はイスから立ち上がり、迷いながら対応されていました。

 

 体験終了後の振り返りでは、感想や対応に迷った事例などについて、意見を出し合いました。自分では気づかなかった視点や、とっさに判断したことへの後悔など、グループ内で意見交換をしました。倉野さんからは、「メンバーが変わると考え方や対応の仕方が変わってきます。HUG体験を繰り返すことによって、思いもよらなかったこと(想定外)を減らすことができます。想定外を想定内にしていくことで、災害時に役立つ力を身につけることができます」と教えていただきました。

 

 引き続き、HUGファシリテーターとしてのポイントを学びました。開発の経緯や運営する側として気を付けること、推奨する方法で実施することの大切さなどについて学びました。その中で印象的だったのは、「楽しさ」についてのお話です。楽しければ、多くの人が参加したいと思います。「夢中になる」「気軽にできる」など、「楽しさは、何でできているか」について学びました。HUGには、楽しさの要素が多く含まれています。参加者のみなさんが体験された「楽しい」学びを、地域や所属されている団体で実施していただきたいと思います。

 

講座の様子講座の様子


交流会

(令和4313日 日曜日 1600分~1630分)

 

 講座終了後は、久しぶりにお会いした方や(受講年度が異なるために)初めて会った方々と研修の振り返りをしながら和気あいあいと楽しい時間を過ごされていました。

講座の様子

参加者からの感想(抜粋)

  • 始まりの時は、何をしているのか、何をすれば良いのか分からなかったのですが、実際の避難所運営では、こういう状況になるのだろうと思いました。
  • 初めて体験しましたが、パニくりました。体験、考えること…地域で、やってみたいと思います。
  • 夢中になった。すごい勉強だった。でもさわやか。避難所をどう設営始めるか。少しスタートしそう。

トップへもどる