令和3年度市町職員研修を基山町で開催しました

女性も男性も!多様な人材が活躍できる組織作り

市町行政において男女共同参画の必要性を理解してもらうため、基山町役場の職員を対象に「女性も男性も!多様な人材が活躍できる組織作り」と題し、研修を開催しました。

(令和3年7月7日(金)基山町役場大会議室にて開催)


市町職員研修写真1


講師には、yorokobi企画代表の池田宏子さんをお迎えしました。池田さんは、元唐津市男女共同参画推進協議会会長でもあり、20代の頃から審議会、審査会などの委員を務められています。

池田さんからは、男女共同参画の必要性、審議会・審査会への女性の参画、男女共同参画の実現に向けてなど、これまでのご自身の経験なども踏まえて、お話いただきました。


男女共同参画の必要性 ~基本は、男女同様同量~

町民協働の基本は男女共同参画と説かれ、例えば、まちづくりを考えるとき、男性が女性の気持ちを考えて、といっても限界がある。だから、男性・女性を会の中に入れなければいけない。そして男女を同様に扱うこと、できれば同量に扱う。これが男女共同参画の基本だとお話されました。

 

そして、男女共同参画の現状についてのお話の中で、内閣府男女共同参画局のWebページにある「市区町村女性参画状況見える化マップ」を紹介され、女性の参画状況を確認しました。 “見える化”は、より現実を理解してもらうのに役立ち、視覚に訴えての意識の向上や、役場内での男女共同参画の意識を高めていきたいときにも有効だということでした。


審議会・審査会へもっと女性を ~参加することにyorokobiのある会であること~

審議会・審査会の女性の委員を増やすために、誰を委員にするか、どこから人を探してくるかを基山町の現状や他市町の取り組みなどを踏まえてお話いただきました。そして最後に、会を開催する際に心掛けておきたいこととして、委員が「来てよかった、また行こう」と、思ってもらえる会にすることと強調され、

もし、このようなことを言っている方がいたら・・・とアドバイスをいただきました↓

  

「こんなこと言うと笑われるかも」

→そんなことはありません!と、一言背中を押しましょう。

 

「お勉強させていただきます」

→来たからには発言を! 委員が発言してよかったと思ってもらえる環境を作りましょう。発言し、思いを言葉にする満足感のある会に。わかりやすい資料や事前の説明と、声かけも大事です。

 

「いえいえ、そんな私なんて」

→そんなあなただからこそ、いいんです! あなたが感じたことを会の中で発言してください。と声をかけましょう。

 

そして、発言しやすい雰囲気づくりも大事。ムードメーカーが必要、いなかったら会長にその役割を担ってもらい、委員の意見をうまく引き出してもらうように根回しは大切と、具体的なアドバイスがありました。

 

会の中で委員に、発言してもらうこと、発言がまちづくりに活かされていることを委員に実感してもらうことを心掛けていくことで、審議会・審査会への女性の参画は確実に増えていくと話されました。

 市町職員研修写真2

 

【参加者の声】(一部抜粋)
  • 審議会・審査会へ女性が、もっと必要な理由や会の進め方など、とても参考になった。
  • 男女共同参画の必要性について、参画へのプロセスや総合計画での位置づけの状況等を詳しく話されてためになった。
  • なかなか発言をできない方への配慮の仕方について理解が深まった。また私も発言がうまくできない方なので、思ったことやわからないことをそのまま伝えることで周りの方への反応が変わったり、常識や通例が変わるきっかけになると思えました。

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