事業統括ルームから

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第6期指定管理の始まりにあたって(令和3年4月1日)

 また新年度が始まります。アバンセにとっては、これから3年間の指定管理のスタートの時期にもなります。県民の皆様のおかげで、今回も私どもの財団がアバンセの指定管理を受諾することができました。あらためて感謝お礼を申し上げます。気をひきしめて管理運営にあたっていく所存です。

 

 昨年度は、新型コロナ感染症の影響でアバンセも臨時休館に入り、五里霧中のような状況が続きました。アバンセでは、皆様の利用を一時的に停止し、事業も見合わせました。緊急事態宣言が解除されても、職員一同アバンセからクラスターを発生させてはならないという必死の思いでいました。

 

 しかし、それではなんのためのアバンセなのか、なんのために県立施設は在るのか、という疑問も生じてきます。緊急事態だからしょうがない、としか答えるしかありませんでした。まるで社会全体が思考停止に陥ったかのようでした。

 

そこで、職員一同、厳しい状況下でも何ができるのか。手探りでもいいから模索してみよう、探さなければ見つからないのではないかと考え、一方で全国のセンター調査や市町村の通信環境の調査等を行い情報収集に努めるとともに、他方で実験的にリモートでの事業を試みてみました。相談事業は停止することなく継続いたしました。

 

試行錯誤からみえてきたことは、アバンセに対する期待の大きさと事業の高度化でした。市町の行政や施設ではできないことをやってほしいという声や、リモートでの事業をさらに拡充してほしいといった声でした。いずれも単年度でどうにかなるような問題ではないかもしれません。ですが県立のセンターとして挑戦していかなければなりません。

 

20214月から3年間の間に、私ども職員一同、「新しい生活様式」にみあう男女共同参画社会づくり(DV予防含)と生涯学習推進の方策と事業展開について取り組んでいきます。今後とも、アバンセの利用とともに応援をよろしくお願いいたします。

 

上野 景三 
 アバンセ事業統括 上野 景三    プロフィール


 アバンセ事業統括

   西九州大学子ども学部子ども学科教授

 日本社会教育学会会長

   前日本公民館学会会長

   佐賀市在住

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