家庭教育支援者リーダー等養成講座

家庭教育支援者リーダー等養成講座第1回報告

今年度の家庭教育支援者リーダー等養成講座のテーマは「Withコロナ親子への支援のカタチを考える」です。日常生活を含む多くの活動が様変わりしたコロナ禍の中では、密や接触を避けるなどの新しい生活様式が求められるなど、その多くがこれまでに経験したことのない事ばかりでした。

それは家庭教育・子育て支援の現場でも同じで、活動に取り組まれている皆さんにとっては模索の一年だったようです。その想いを持ち寄って、みんなと一緒にwithコロナの中での「それぞれの支援のカタチ」を考えていきました。

 

   

 

第1回 トーク!トーク!!「Withコロナでの親子支援…私たちの模索」

 

開催日時:1218日(金)1330分~1630

講師:山口 ひろみさん(NPO法人唐津市子育て支援情報センター センター長)

   上野 景三(アバンセ事業統括)


講座の冒頭、上野事業統括からは「コロナ禍の中においては、あらゆるものが成功もなければ失敗もない。言い換えれば、いろいろなことにチャレンジできる時でもあり、エネルギーを貯める時でもある。今回の講座で何か答えが出てくるものではないかもしれませんが、みんなで探っていきましょう」とエールが送られ、8回連続講座のスタートを切りました。


        

         【講師】上野 景三(アバンセ事業統括)         【講師】山口 ひろみさん(NPO法人唐津市子育て支援情報センター センター長) 

トーク!トーク!!山口ひろみさん×上野事業統括

まずは上野事業統括の進行のもと、受講者OBでもある山口さんから、NPO法人唐津市子育て支援情報センターの立ち上げに関わり、人とのつながりや活動、事業を拡大して今日に至るまでのヒストリーを話していただきました。

   

  

山口さんは医療を学ぶ中で「人は病気が治って退院した後にも支援が必要なのではないか」と感じて看護、高齢者福祉、児童福祉を学んだ後に、将来的に子どもに関わる仕事をしたいと思うようになったそうです。その後、子育て中のしんどい思いをしていた時に子育てひろばの一枚のチラシに出会い、勇気をふりしぼって参加。寄り添ってくれたスタッフや他のママ達のおかげで心が救われたことから「私も子育てしている人の手助けをしたい!!」との想いが今の原点になっていると話されました。

 

唐津市子育て支援情報センターの立ち上げの際は、少しでも役に立てばと思って受講した講座で得た知識や情報から唐津市に働きかけることで、電話相談、子育て支援事業、病後児保育事業、子育て緊急サポート事業、中学校子育て事業などの地域での活動、唐ワン君事業などの活動を具現化し広げていったそうです。

特に、「中学校子育て事業では、7年かけて唐津市内の中学3年生全員が乳幼児親子に関わるまでになりました!」と話された時は、受講者からは驚きの声が上がっていました。

 

コロナ禍の中での活動については、情報センターとしての役割と自分たちができる事を考えて、SNSや動画を駆使し情報発信を続けているそうです。また、コロナ禍だからこそつながった人や団体もあり、そこから新しい取り組みが始まったことに触れ「子育てはゆっくりと。今やるべきことは、スピード感を持って行う。成功するか失敗するかはやってみなければ分からない」と、いろいろなことにチャレンジしていることも話されました。


      

 

その後は、自己紹介をかねた緊張を解きほぐすためのアイスブレイクをしました。会場は和やかな雰囲気になり、皆さんの「トーク!トーク!!」の準備完了です。

トーク!トーク!!「家庭教育支援×ワタシ~関わりの原点を見つめてみよう

受講者は感染防止対策のためにマスクにマウスガードを使い、自分の家庭教育・子育て支援の活動の原点について、グループで意見を交わしました。

その後の発表では「家庭教育支援について困り感を抱えていたが、みんな同じであることに気づいたし、向いている方向も同じだと気づけた。改めて、人とのつながりは大切だと感じた」「それぞれ職場は違うが、親子に関わる中で、信頼関係を築いて寄り添っていくという姿勢や想いが同じだった」などの感想が聞かれ、受講者の想いを共有する場となりました。


    

トーク!トーク!!「可能性×ワタシ~これからできる(できそうな)ことを探してみよう」

続いて、これから自分にできる(できそうな)事について話し合いました。

受講者の活動や拠点はそれぞれ違いますが、家庭教育・子育て支援に関わる視点から、母親の潜在能力を引き出す居場所づくり、オンラインでもサポートできる仕組みをつくる、ママ世代と異世代、パパ同士の交流、学生やプレママ・パパ対象のファミリーサポート事業など、具体的な意見が出ていました。

中には「変化し続ける子育ての環境などに対応できるよう、自分自身が学び、つながり続けていく」との意見もあり、連続講座へのモチベーションも上がっているようでした。

 

山口さんは「支援する人、される人の生の声や、コミュニケーションを大切にしながらつながっていってください。そして皆さんの特技を生かし、それぞれの地域で活躍してください」と、エールを送られました。

 

ほめほめシャワー♪

最後は、自分や周りの人、みんなで集まったこの場も大切にしてほしいとの山口さんの想いから、自分が言われたら嬉しい言葉をみんなに1分間言い続けてもらう、「ほめほめシャワー」で締めくくりました。会場は満面の笑みと笑い声で包まれ、楽しい雰囲気で第1回講座を終えました。


 講座の感想(アンケートより一部抜粋) 


・事業を行うにも、志の大切さ、思いやり、自分だけでなく他の方へ広げつなげていく大切さを、コロナ禍だからこそ余計に感じた。

・具体的でとても楽しかった。もっと積極的に自ら動いてサポートしていきたい。

・とても分かりやすく共感できた。グループワークでは、いろんな方の活動やこれからの想いなどを聞けて良かった。

・まさに自分が求めていたことを聞くことができ、話し合えて楽しかった。

・自分を振り返れたこと、人の話を聞けたことで自分もがんばろう!!と思った。

・いろいろな立場の方の多様な意見が聞けて勉強になった。

トップへもどる