Labocafe vol.7 「ゆらゆらリラックス♪ 癒しのキャンドルライフ」を開催しました
まなびチョイスセミナー Labocafe vol.7 「好きを楽しむ 大人のまなび場」
20~40歳代を対象に、”学び”と”出会い”の場を提供してきたLabocafe(ラボカフェ)♪
7年目を迎えた今年度は『好きを楽しむ 大人のまなび場』と題し、「スパイス」「身体コンディショニング」「キャンドル」の3つをテーマに、それぞれ連続2回講座を開催。「好き!」「今、気になる!」なものと向き合い、楽しく学びながら、”マナビバ” に集った皆さんと一緒に新しい学びや体験を共有しました。
好きを楽しむ 大人のまなび場 チラシ (957KB; PDFファイル)
3. ゆらゆらリラックス♪ 癒しのキャンドルライフ
【講師】浦 由紀 さん(蝋燭*ARTまたたび 代表)
”マナビバ” 第3弾は、「キャンドルを楽しむ」をテーマにワークショップを開催しました。
講師にお迎えしたのは、蝋燭作家として活動されている浦由紀さん。5年前に県外から佐賀に移住後、アトリエ「蝋燭*ART またたび」をかまえて、創作活動を行われています。自然由来の原料にこだわり、キャンドルのリユースやアップサイクルにも取り組まれるなど、人にも環境にもやさしいキャンドルを生み出されています。「子どもの時のように、無心になってものづくりをする時間も楽しんでほしい」という浦さんから、身近な材料と道具でできるキャンドルの作り方や、暮らしの中での楽しみ方を教えてもらいました。
#1 BALLOON CANDLE ~水風船でバルーンキャンドル作り~ (11月29日)
アイスブレイク
集まった皆さんのほとんどが初対面。作業スペースとお互いの距離を保つために席は離れていますが、心の距離は近くなるよう、自己紹介を兼ねて参加の動機などを教えてもらいました。
「キャンドルの作り方に興味があります」「癒されたい、安らぎたいと思って参加しました」「家でアロマを使っているので、アロマキャンドルにもチャレンジしたい」「作ったキャンドルを家族にプレゼントできたらと思っています」などなど、皆さんの意気込みが伺えました。
キャンドルのイロハ
まずは、浦さんからキャンドル(蝋燭)にまつわるお話をしていただきました。
キャンドルのロウは「パラフィン」(鉱物由来のもの)「植物性」「動物性」 の3種類に大別され、色や溶ける温度などが異なるそうです。その歴史は古く、古代エジプトのピラミッドの中でミツロウの蝋燭を灯して使っていたのでは、日本には中国から伝来したのではと、諸説いわれているそうです。
また、キャンドルの炎のゆれ方は『1/f ゆらぎ』と呼ばれ、人間の鼓動や自然の中の癒しのリズムと同じであるため、炎のゆらぎが緊張感を和らげてリラックス効果をもたらすと、科学的にもいわれているとのこと。知れば知るほど、キャンドルの世界のおもしろさを感じました。
ワークショップ ~BALLOON CANDLE~
今回は、水風船を使うユニークな作り方で「バルーンキャンドル」にチャレンジします。
前半は2チームに分かれて、ワイワイとコミュニケーションも楽しみながら取り組みました。
最初の工程は「ディッピング」。高温で溶かした液体ロウの中に、水風船を浸して引き上げる動作を10回程度くり返して、ロウの層を厚くしていきます。初めての作業に最初は恐る恐る…な手つきでしたが、周りの皆で「1、2、3…」と数え合い、無事にディッピングすることができました。そして、水をはったバケツに水風船ごと入れてロウを冷やし固めた後、風船を割って中の水を抜くと「わぁっ」と歓声が!キャンドルの器ができあがりました。
ディッピングチームの作業と並行して、キャンドルに入れる香り(アロマ香料)と色(顔料)を選びます。
「フローラルな香り×オレンジ色」「甘いバニラの香り×爽やかなみどり色」など、それぞれの好みや個性があらわれた組み合わせができていました。
続いて、ロウの器の中心に「芯」をセッティングします。今回使用する芯は木綿と紙を編み込んだもの。太さや編み方、素材の違いで芯にもたくさんの種類があり、使うロウに適した芯を選ばないと、炎が小さかったり、消えやすくなってしまうそうです。
そしていよいよ最終工程。顔料を溶かして色をつけ、アロマ香料を入れた液体ロウを器に注ぎます。パラフィンの粒ロウと液体ロウを交互に入れ、冷やし固めながら、数回に分けて慎重に注いでいきます。
色の濃淡も好みで変えながら、「ここだ」という高さまで注いだら、ついに完成!器の形、色や香りなど、一人一人の個性が光るキャンドルができあがりました。
「写真に撮ることで、作ったキャンドルにより愛着がわきますよ」という浦さんに、ドライフラワーやナチュラル素材のグッズをいろいろと用意してもらい、最後は作品の撮影タイム♪
お気に入りの1枚をねらってパチリと撮りながら、お互いのキャンドルの鑑賞も楽しみました。
ワークショップの合間には、キャンドルの使い方のお話も。
「野外キャンプやバーベキューの時に使ったり、入浴時にお風呂場で灯して、リラックスタイムのお供にしたり…。いろいろなシーンで楽しめますよ」
「ロウが服についてしまったら、キッチンペーパーを敷いて、上からアイロンをあてると取れやすくなります」などなど、キャンドルのある生活をもっと身近に感じることができました。
#2 TREE CANDLE ~オリジナルカラーでツリーキャンドル作り~ (12月6日)
第1回から1週間後、キャンドルワークショップの第2回を開催。今回もワクワクした様子の皆さんが集合です♪
キャンドルの灯りをイメージして…
このワークショップでは、会場内で実際にキャンドルに火を灯すことができないため、キャンドル初心者の皆さんに、火が灯った時のキャンドルの色や空間の雰囲気を感じてもらえるよう、浦さんの活動写真を展示して見てもらいました。
「前回作ったキャンドルもこんな風に使いたい」「外で並べて灯したらより開放的な雰囲気になる」などなど、キャンドルの使い方のイメージが広がったようでした。
ワークショップ ~TREE CANDLE~
今回は、クリスマスシーズンにぴったりな「ツリーキャンドル」にチャレンジします。
前回のロウの着色や流し込みなどの基本工程に加えて、ツリーの形の型作りも行う盛りだくさんの内容で取り組みました。
「前回は皆さんの手際がよく、最後まで順調に作ることができたので、今回も楽しくやっていきましょう」と
浦さんのレクチャーからスタート。
「選ぶ色でツリーの雰囲気がガラッと変わるので、できあがりの完成イメージを持って作ることがポイントです。使う色は2~3色くらいをおススメします」とのアバドイスのもと、まずはキャンドルの色と香りのアロマ選びを行いました。
次に、今回の新たな工程の一つ「ホイップ作り」です。溶かしたロウをかき混ぜて、空気を入れることで、ロウの温度が徐々に下がり、少しずつ白っぽい泡のような形状で固まっていきます。なかなか根気のいる作業でしたが、黙々とかき混ぜ、かき混ぜ…、ホイップ状のロウができました。
続いてはツリーの型作り。画用紙を円錐形になるようにくるっと巻き込みますが、巻き方次第で太さが変わったりと、なかなか難しい様子です。また、芯がキャンドルの中で真っ直ぐになるよう、一度ディッピングし、ロウでコーティングして補強しました。型の中に芯をセットしたら、工程の山場であるロウの流し込みです。
数回に分けて、色と香りをつけた液体ロウとホイップのロウを入れていきます。ホイップは、ロウ全体を早く固めるための役割もありますが、ツリー表面に見えるモコモコした模様にもなります。また、スピーディーに液体ロウを入れていくことで、色違いのロウが混ざってマーブル模様ができる…とのことですが、果たして型の中はどうなっているのでしょうか…。
頭の中に完成図を描きながら、真剣な表情でロウを流し込んでいく皆さん。そして固まるのをワクワクしながら待って、いよいよ型を外す瞬間が!イメージ通りにできていたり、思わぬ色の混ざり具合になっていたりと、表情が一つ一つ違う、個性豊かなキャンドルができあがりました。
今回も、最後は作品の撮影タイム♪ 皆さんのキャンドルを並べてみると「おぉっ」と歓声が!
「暖色の組み合あわせもカワイイですね」「色の層がはっきりしているのも面白い!」「細長いツリーもシャープでカッコイイ~」「シックで大人な色のチョイスが素敵♪」などなど、お互いのオリジナルキャンドルへのコメントも盛り上がりました。
「キャンドル作りは料理と似ているんですよ」と浦さんが言われたように『ディッピング』や『ホイップ作り』など、ロウを浸したり混ぜたり、型に流し込んだりと、料理と似通う工程も多いキャンドル作り。参加者の皆さんも、手作りすることを楽しみながら、キャンドルのおもしろさ、不思議さを感じられた様子でした。
部屋に飾ったり、火を灯して活用したり、いろいろな方法でこれからのキャンドルライフを楽しんでくださいね♪
参加者の声(アンケートより抜粋)
・キャンドルやロウのことを楽しく学べました。たくさんの種類の香りの中から選べたのも良かったです。
・初めてのキャンドル作りでしたが、丁寧に分かりやすく教えていただき、作りながら癒されました。
・以前からキャンドルを作ってみたいと思っていたので、家でも挑戦したいと思います。
・日頃体験できないことを体験できました。色の組み合わせを考えたり、とても楽しく取り組めました。
・第2回は前回より作る工程が増えて楽しかったです。第1回の基本工程をやっていないと自分は作るのが
難しかったかなと思います。
・集中してものづくりに取り組む時間を過ごすことができました。他の講座などにも参加したいです。