令和元年度 課題解決支援講座(鹿島市)を開催しました

【課題解決支援講座について】

佐賀県立生涯学習センターでは、市町・公民館等との共同企画で、地域課題の解決に向けて取り組む講座を開催しています。 《令和元年度は鳥栖市、伊万里市、鹿島市の3地域と共催》

令和元年度課題解決支援講座 【鹿島市能古見公民館】

鹿島市は、鹿島市教育委員会×能古見公民館×アバンセの三者共同で、住民一人ひとりが地域のことを「自分ごと」として捉え、みんなで集まって学び、交流を深めながら、地域のことやまちの宝を再発見・再認識し、次世代へ伝承していく講座を開催しました!


講座のチラシはコチラ→のごみ  お宝再発見プロジェクト (824KB; PDFファイル)

講座名  のごみ お宝再発見プロジェクト~のごみのコト もっと知りたい・探したい・伝えたい~

第1回(大人向け) のごみのコト もっと知り隊~水がつくった能古見の歴史~

  • 日時  令和1年12月13日(金)19時~21時
  • 会場  能古見公民館
  • 対象  能古見地区にお住まいの方優先
  • 講師  高橋 研一さん(鹿島市民図書館 学芸員)

高橋 研一さん(鹿島市民図書館 学芸員)

講義「能古見地区の歴史と生活~伝えていく地域の歴史像とは?~」

第1回(大人向け)は、「のごみのコト もっと知り隊~水がつくった能古見の歴史~」と題し、講師に高橋研一さんお迎えし、能古見構成する3本の谷筋から、地区に点在する史跡や歴史についてお話しいただきました。

高橋さんは多くの資料や文献を参考に、古見の発祥から江戸時代の統治状況、多くの苦難や近代化を乗り越えて、現在の能古見に至るまでの歴史や史跡の一つひとつについて、大変分かりやすく説明され、この日受講した43名の皆さんは、熱心に耳を傾け、時折うなずきながらメモをとっていらっしゃいました

また生活の中に溶け込んでしまい、人々に忘れ去られている多くの碑文の内容を学ぶ中で、能古見に力強く生きた先祖に想いをはせ、彼らの足跡を少しでも多く掘り起こし、地区全体として後世に伝え語っていくことの意義や能古見地区を誇るべき宝のつまった場所に磨きあげていくことの大切さについて考えました。

    

アイスブレイク

講義が始まる前には、参加された皆さんの緊張をほぐすために「あめ玉じゃんけん」というゲームをしました。皆さんは、最初は照れて控えめなじゃんけんをしていましたが、次第にところ狭しと動き回り、会場内は大いに盛り上がりました。最終的に2人のチャンピオンにプチプレゼントが渡されました♪

      

能古見のまち 空さんぽ(ドローン空撮映像の視聴)

アイスブレイクの後は、皆さんと鹿島市の面積の半分以上を占める能古見地区を「空さん」しました。

この「能古見のまち 空さんぽ」は、後の講座を講師にお願いしている諸石信さん(諸石写真事務所)が、事前に能古見地区を上空からドローンで撮影されたものです。


 山々が連なる景色や、谷筋を中心に集落がある様子、美しい田園などを目にした皆さんは、あらためて能古見の美しさを感じているようでした♪

       

アンケートより感想(一部抜粋)
  • 能古見の成り立ちから、日々何気なく過ごしていた古里が、このように現在に至っていることが分かり、非常に良かった。もっと詳しく知りたいと思った。
  • 能古見の名前の由来が分かった。石碑の内容を知ることでその時代の課題を先祖がどう克服してきたか、我々に何を伝えようとしたのかを示す貴重な資料であることが分かった。
  • 地域の歴史を知る上で、各地域に残されている石碑に刻まれたものの重大さ、伝えていく歴史、地域が抱えている課題、その克服の在り方を示されていて大変参考になった。

第1回(子ども向け) のごみのコト もっと知り隊~水がつくった能古見の歴史~

  • 日時  令和1年12月19日(木)14時~15時30分
  • 会場  能古見公民館
  • 対象  能古見小学校3年生の皆さんと地区の大人の方(希望者)
  • 講師  高橋 研一さん(鹿島市民図書館 学芸員) 
  • 講師  諸石  信  さん(諸石写真事務所)

 この日は、課題解決支援講座で初となる、公民館と地元の能古見小学校3年生の「総合的学習」の時間と連携した講座です。3年生26名は担任の先生の引率のもと、首から探検バックを下げ、元気いっぱいに能古見公民館へやってきました!

 能古見の歴史の話や、公民館探検、ipadやドローンにふれるなど、盛りだくさんの体験をした子ども達の様子を紹介します♪


  

       高橋 研一さん(鹿島市民図書館 学芸員)        諸石  信  さん(諸石写真事務所)

講義「能古見の歴史のお話~能古見のまち 空さんぽ」

まず初めに、高橋さんによる能古見の歴史のお話です。

事前に、諸石さんがドローンで撮影した「能古見のまち空さん」の映像を使って説明されました。

高橋さんに「能古見で生きていくうえで何が必要ですか?」と尋ねられた子ども達は「命!」「水!」「食べ物!」「地域!」と、思い思いに答えていました。

高橋さんは、「能古見で生きていくうえでは、ここを流れる3本の川が大切な役割を果たし、それを中心に人々生活てきました」と話され、その他にも点在する史跡山などの地形についても、教えていただきました。

 高橋さんが時折出されるクイズに、目をキラキラさせて答える子ども達の姿がとても印象的でした。

    

公民館探検「公民館ってどんなところ?」

続いて今村さん(公民館職員)の引率のもと、公民館探検をしました。公民館に何度も来ている子どもでも、公民館の施設の説明をじっくりと受けるのは初めてでした

公民館にはとても広い和室や、調理室、会議室など10近くの部屋があり、体育館は剣道クラブの子ども達にはなじみの場所のようでした。他にもシャワーや囲炉裏もあって、宿泊もできるそうです。

子ども達は聞いたをノートしっかりと書き留めていました

    

ipadやドローンにふれてみよう!

最後は、体育館で2チームに分かれてipadとドローンの体験です。

ドローンコーナーでの「能古見のまち空さんぽ」を撮影したドローンは、まるでロボットみたい♪ 

少し小さめの「トイドローン」の操縦体験をした子ども達は、とても満足そうでした。

ipadコーナーでカメラの基本的な操作方法を教わった子ども達は、あっという間に使いこなしていました!子ども目線の写真は、とても新鮮でしたよ!


    

アンケートより感想(一部抜粋)   
  • ドローンの使い方が分かりました! 
  • 公民館は広くて、部屋がたくさんありました。
  • 能古見のきれいな景色が思いに残りました。
  • 能古見のことが知れてよかったです。よく分かりました。
  • 能古見の全部が好きです!
  • 能古見には自然がいっぱいあるところが好き!
  • ふれあい学習館(公民館)が好きです!

第2回 のごみのコト あちこち探し隊~谷筋をめぐってお宝再発見~

  • 日時  令和2年1月19日(日)9時30分~12時30分
  • 会場  能古見公民館 & お宝のあるところ
  • 対象  能古見地区にお住まいの方優先
  • 講師  高橋 研一さん(鹿島市民図書館 学芸員)
  • 講師  江島 賢一さん(鹿島市教育委員会) 
  • 講師  諸石  信  さん(諸石写真事務所)

                

 高橋研一さん(鹿島市民図書館学芸員)  江島賢一さん(鹿島市教育委員会)   諸石信さん(諸石写真事務所)      


いよいよ、前回学んだ能古見に点在する史跡を実際にめぐる現地研修です!

皆さんが「早く現地に行きたい」と楽しみにされていたおかげで(?!)雨も降らず寒すぎず、絶好のめぐり日和となりました!


この日は、歴史の講師に高橋研一さん(鹿島市民図書館学芸員)、江島賢一さん(鹿島市教育委員会生涯学習課)、ドローン撮影の講師に諸石信さん(諸石写真事務所)をお迎えし、また地域の方にもボランティアとしてご協力を頂きました。


参加された52名の皆さんは3台のバスに分乗して、8ヶ所の史跡をめぐりました。

実際に史跡を前にして、各講師から聴く先人たちのお話や石碑に込められた想いは、皆さんの目と心にしっかりと刻みこまれ、後世に伝えていくことの大切さ、また、それを担っているのは自分たちだと改めて感じられたようでした。

めぐった能古見のお宝スポット(史跡)
  蓮厳院 花頂山・水梨堤 紀恩之碑 三嶽神社・嵒橋の碑  七・八水害復興之碑
   → 原城(山浦城)跡 高津原水道(鹿城川) 嬉野氏の人形墓石墓 


このめぐりの様子は能古見の綺麗な景色とともに、諸石さんがドローンで撮影され、素敵な記録映像となりました。バスの中でも楽しい会話がくり広げられ、地域の絆が深まった講座となりました♪

みんなでパチリ♪ドローンからの写真(撮影:諸石信さん)


アンケートより感想(一部抜粋)
  • バスの中でみんなでわいわい楽しくいけたことが一番よかったです。(小学生の感想)
  • 現地見学だけでなく、説明があってとても良かった。地域を知れて良かった。
  • 能古見に住んでいてまだまだ知らないところや、知らないことがあったことを実感しました。
  • 各お宝について詳細な説明を得て、改めて「のごみ」のよさを発見できました。
  • 能古見で生まれ育っているのに、初めて知ること聞くことが多くて、このプロジェクトに参加できて大変良かったと思っています。
  • 70年近住んでいながら知らなかった能古見の歴史を知り得、楽しい雰囲気の中で車中を過ごし、いい一日となりました。

第3回 のごみのコト いっぱい伝え隊~能古見のお宝をぴかぴか磨こう~

  • 日時  令和2年2月22日(土)10時~13時
  • 会場  能古見公民館

※全国的な新型コロナウイルス感染拡大を受け、

感染拡大予防を最優先に考え開催中止としました。

講座を終えて

講座終了後、講座の様子やアンケートの結果を見て、スタッフで今回の講座についてふりかえりをしました。

  • 長年住んでいる地元の人でも知らなかった史跡を共有できてよかった。
  • 講座に参加した人からの口コミやテレビ局の取材で、参加者が増えてきた感じがある。

  • 地域のお宝にスポットを当てたので、能古身地区をはじめ周囲の反応が大変良く、知的好奇心を刺激する講座となった。

  • 小学校と連携できたことで、子ども達にも能古見のことを深く知ってもらえる第一歩になった。
  • 子ども達の参加で、大人も楽しい時間を過ごせていた。
  • 地域のことに詳しい講師がいるということは、鹿島市にとっても宝だと思う。
  • 今後も継続して欲しいとの声が多く聞かれたので、模索しながら続けていきたい。
  • 次に開催する時には、若い世代も呼込むしかけを考えたい。

などの意見を交わしました。


7月の事前研修から、鹿島市教育委員会・鹿島市能古見公民館・アバンセの三者で講座の企画を悩み、模索しながらスタートしました。


企画会議を重ねるごとに、講師の先生方、地元の方々も積極的に会議に参加していただけるようになりました。また、能古見小学校の校長先生はじめ3年生の皆さんと担任の先生、地域の皆さんに関わっていただき、能古見地区の皆さんで作りあげた「のごみ お宝再発見プロジェクト」になったと思います。


講座の最終回は残念ながら中止となりましたが、能古見地区にまだたくさん残っているお宝を再発見しながら、次世代に伝承していく取り組みが今後さらに拡がることを期待しています。


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