生涯学習関係職員実践講座(課題編1)報告

佐賀県立生涯学習センターでは、生涯学習・社会教育関係職員に必要な知識や実践力を身につける
「生涯学習関係職員実践講座」(基礎編・実践編・課題編)を行っています。

課題編1は2月14日に開催しました。

公民館の可能性をひろげる一歩

今回の講座では、県内で取り組まれている3つの公民館事業の事例発表をとおして、新しい取り組みに挑戦した事業の展開や運営の仕方を学び、今後の公民館事業のヒントを探っていきました。

1 模索から生まれた挑戦に学ぶ 公民館の可能性

はじめに、講師は「異動や予算などの制約がある中、発表者達がどのような想いで模索し、挑戦に至ったのか。また、チャレンジした先にどのような可能性が見つかったのか、これらを押さえながら発表を聞いてほしい」と事例発表を聞く上でのポイントについて述べました。

  

【講師】上野 景三(佐賀県立生涯学習センター事業統括・佐賀大学大学院学校教育学研究科教授)

右側の写真は、グループメンバーと息を合わせて、人差し指のみで風船を持ち上げるアイスブレイクの様子です。

  

事例発表

山と海のよかとこ交流

【写真左】田中みさ子さん(佐賀市立南川副公民館主事) 

【写真右】髙尾昌伸さん(佐賀市立三瀬公民館主事)


佐賀市の三瀬地区と南川副地区の子ども達がお互いの地を訪れ地域の魅力に触れる講座を、協働して実施しました。公民館主事としての存在意義や公民館の必要性などの悩みを共有するうちに「一緒に取り組むことで何らかの突破口になるのでは」と平成29年度にスタート。3年目には同市の松梅公民館が加わりました。議論を重ねる中で、各地域で魅力の捉え方が違うことに改めて気づいたことが転機となり、その地区の担当任せにしていたプログラム企画を共同で考えるようになったことで、内容が充実して役割分担も明確になり、事業展開の可能性と自身の視野の拡がりを感じるようになりました。


公民館deカフェカブ

小川光則さん(唐津市北波多公民館館長)


二輪車「スーパーカブ」好きが集う居場所「カフェカブ」は、昨年度の本講座で行った地域課題から具体的な企画を考えるグループワークで提案したことがきっかけでした。グループメンバーから賛同を得たことが励みとなり、初めての企画で不安を感じながらも「とにかくやってみよう、何をするにもトライ&エラーで、失敗は次に活かせばいい。深刻にならず真剣にやろう」と着手。普段公民館に足を運ばない若年層に北波多のまちや公民館を知ってもらう機会にしたいという想いも込めて取り組みました。申込者の中から新聞に投稿したり愛好家にSNSで発信するなど広報に協力してくれる人が現れ、市内をはじめ福岡、熊本、長崎から87名のカブ主(参加者)が集結しました。市内参加者が13名と少数だったことが課題ですが、今回できたネットワークを活かし、次の展開へつなげていきたいです。


アイデア持ちよりおもしろ事業

合六晴佳さん(多久市中央公民館)


多久市中央公民館は自主事業が少なく、公民館を「市民が集う場」にしたいとの思いから、6名の職員全員でアイデアを持ちより自主事業の企画コンペを行いました。結果、10企画すべての案の許可が下り、提案者が主担当となり実施することになりました。館内を歩いてまわる「おばけ屋敷」や、天山登山、ミカン狩り体験する「こども探検隊」など、職員自身がやってみたいと思った事業だからこそ愛着と責任を持ち、趣向を凝らした講座にできました。来年度は、今年の振り返りから広報や企画内容の改善とともに、自主サークルへの移行や参加者が支援者側になる工夫をしていきたいです。



2 公民館のこれからを探る

グループワーク(1)「事例発表の感想と質問」

事例発表を聞いての感想や質問を付箋に書き出し、グループごとに発表しました。「合同で開催する難しさ」や「予算」「地域ボランティアとの協力体制」などの質問が挙がり、合六さんと一緒に事業に取り組んでいる多久市中央公民館の吉永雅紀館長にも答えていただきました。

 

グループワーク(2)「これからを模索する」

3事例をヒントに、自身が取り組んでいる事業で試してみたいことや、新たに取り組んでみたい事業について考え「大人も受けたい日本語の授業」「ナイトウォーク」「バキバキになるための筋トレ講座」「インスタ映え旅」「親父になる人の簡単料理教室」など、発想を広げた思い思いの案を語り合いました。

 

まとめ

講師は「『公民館を知ってほしい』という発表者に共通した思いを叶えるには、皆さん自身がより地域を知り、対象者を明確することが必要」と述べ「発表者のように職員同士の交流を持ち、相談し合いながら次年度に向けて企画をあたためてほしい」とエールを送りました。

 

  

吉永雅紀さん(多久市中央公民館館長) 


 

 

参加者の声 (講座アンケートより)

  • 県内で活躍されている公民館職員の内容を知ることが出来て大変勉強になりました。
  • 何をしたいのか、何をする必要があるのか、何故するのかという視点を再認識しました。
  • バリエーションが豊富で今後の可能性につながるものでした。新しいことに挑戦していこうと思います。
  • 刺激になりました。他の市町とのコラボもありだと思いました。
  • 他の公民館のがんばりや苦労を共有できて大変励みになりました。

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