家庭教育支援者リーダー等養成講座第3回報告

令和元年度の家庭教育支援者リーダー等養成講座は「親と子の力を引き出す支援を目指して」と題して、連続8回講座で開催しました。家庭教育支援や子育て支援に関わる活動をされている方を対象に、これからの時代を見据えた支援のあり方について一緒に考えていきました。


講座チラシはコチラをご覧ください(令和元年度家庭教育支援者リーダー等養成講座) (1324KB; PDFファイル)

第3回 子どもの居場所と大人の関わり

開催日時:11月8日(金)13時30分~16時30分


3回目は北九州市立大学准教授の山下智也さんを講師に迎え、「子どもの居場所と大人の関わり~子どもにとって本当に豊かな『居場所』って何だろう~」をテーマに、子どもの居場所の中で大人はどのように関わることが大事なのかを学びました。


講師山下智也さん

【講師】山下智也さん(北九州市立大学文学部人間関係学科准教授)


講師の山下先生は平成16年に福岡市東区の箱崎商店街きんしゃい通りの一角にある、日常的な子どもの遊び場「きんしゃいきゃんぱす(通称:きんきゃん)」を開設し、現在も活動に取り組まれています。「きんきゃん」の実践から、子どもが居場所を自分のものにしていくプロセスなど、具体的な実践事例を紹介していただきました。

「きんきゃん」は子どもがやりたいことをする場所で、子どもが勝手に来て、勝手に帰る環境にあると言われました。その場所に関わる大人は子どもをお客さん扱いせず、何をするかは管理しない。あくまで子どもの遊びの世界を保障しているそうです。紹介された活動写真には、放課後の子ども達の遊び心あふれる様子が写し出されていました。山下先生は子ども時代に思いっきり遊んだ経験がないと、その後の人との関係づくりに歪みが生じることを指摘され、子どもが地域の中でただ思いっきり遊ぶだけ、楽しい関係を作るだけでも子どもにとって豊かな育ちにつながると話されました。


ワーク風景1

ワーク風景2ワーク風景3


後半の時間は「穴に落ちた4歳の女の子を助けるためのアイデアを出し合う」ワークショップに取り組みました。さまざまなアイデアが出る中『そもそも本当に困っているの?一人では助けられないかも!その方法は4歳の子どもにとって適切?』などの気づきや問いが生まれました。ワークショップを通して、直接的な支援に入る前に考えることや、同時に先を見据える視点について学びました。

ワーク模造紙


山下先生は子どもの居場所づくりには『子ども主体の場』となっていくような視点が必要不可欠だと述べられました。子どもが主体的に遊んだりすることができるためには、その場に関わる大人が子どもが入りやすい隙間を仕掛けたり、押したり引いたりするバランスをとっていくことが大切であること。そして、子どもと関わる時には先入観を持たずに、子どもの優しいところや一生懸命なところに眼差しを向けられるかが、居場所づくりにつながると語られました。


集合写真

講座の感想(アンケートより抜粋)

・先入観なく相手と関わることを意識させられました。

・物事の捉え方の視野を広げる大切さを学びました。

・相手の立場に立って話をすることの大切さや、物事に捉われない気持ちで接することを学びました。

・「きんきゃん」は大人の関わりが素敵だと思いました。子ども達の表情が穏やかで、楽しく過ごしている様子が伝わってきました。

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