家庭教育支援者リーダー等養成講座第1回報告
令和元年度の家庭教育支援者リーダー等養成講座は「親と子の力を引き出す支援を目指して」と題して、連続8回講座で開催しました。家庭教育支援や子育て支援に関わる活動をされている方を対象に、これからの時代を見据えた支援のあり方について一緒に考えていきました。
講座チラシはコチラをご覧ください(令和元年度家庭教育支援者リーダー等養成講座) (1324KB; PDFファイル)
第1回 家庭教育支援者のみなさんに期待すること
開催日時:10月4日(金)13時30分~16時30分
1回目は当講座関係者(歴代の講座企画担当者と受講者OG)の方々を迎え、この講座を企画していた当時の家庭教育を取り巻く環境や、子育て当事者として感じていた支援のあり方などについてお話を伺いました。
座談会
【登壇者】
南川雪子さん(元佐賀市立開成小学校長) 向井文子さん(佐賀市立新栄小学校教諭) 小林由枝さん(よりみちステーション代表)
歴代の当講座企画担当者として登壇いただいた南川さんと向井さんのお二人からは、この講座では人との出会いに学び、知る喜び、つながる喜びを感じてほしいと話がありました。また、子どもをいろんな目線からみつめ、つなぎあわせて子どもを理解することが大事であり、大人は子どもを信じて見守ってと呼びかけられました。「子どもは遠回りしながらも解決する道を知っています。待ち遠しくもありますが子どもの成長を見守り、いろんな体験や経験をさせる余裕も大切ではないでしょうか」と話されました。
受講者OGとして登壇いただいた小林さんは、講座での学びが自身の子育てと地域(武雄市)での子育て支援活動に大変プラスになったことを、受講経験を振り返り紹介されました。当時の受講仲間とは、今でも何かあればいつでも相談し合えるいい関係が続いているそうです。つねに実践と学びの両輪で活動の種をまかれている小林さんは「親も子も疎外感を感じずに、安心感を与えられるような居場所をこれからも作っていきたい」と述べられました。
【講師】上野景三(アバンセ事業統括)
講師を務めた上野事業統括より「時代の流れとともに子どもに変化があったわけではない。社会や家族の環境が変わったのではないだろうか」という登壇者の発言に共通していた内容が示されました。また、「当事者目線」「つながり」「子どもの力を信じる」「子どもの全体像をつかんでいく」など、座談会でのキーワードをあげて、受講者それぞれが心に残った言葉を大切に、これからの講座を通して学びを深めていって欲しいと呼びかけました。
グループワーク
座談会のあと、グループに分かれ「家庭教育支援において大切なこと」を話し合いました。
活発な意見が飛び交い、たくさんの付箋が各グループの模造紙に貼られました。発表の中で「よき理解者になるために大事にしてきたことは何ですか?」という登壇者への質問も寄せられ「相手を否定しない」「相手の話をよく聴く」「支援者も心に余裕をもてるようにする」などのアドバイスが送られました。
講座の最後に登壇者のみなさんから、今年度の受講者に応援メッセージをいただきました。
『子どもが育つネットワークの中で、自分の出番をいかしつながっていく』
「全ては子どものために、全ての子どものために」子どもを中心にという思いで話し合って、一歩ずつ進めばいい方向に向かうと思います。(南川雪子さん)
『笑顔でつながる親も子もわたしも』
この講座に参加して出会ったことがひとつのきっかけ。親も子も支援者のみなさんもわたしも一緒につながっていきましょう。(向井文子さん)
『一緒にゆれる』
心が折れそうな保護者さんがいたら「一緒にいようね」と寄り添って、柳のように一緒にゆれる。そんな支援者であって欲しいと願っています。(小林由枝さん)
講座の感想(アンケートより抜粋)
・「寄り添う」ことの大切さと難しさを感じました。
・グループのみなさんから勇気をたくさんもらいました。
・座談会の話に納得のキーワードがたくさんありました。
・たくさんの言葉を聞き、意見を出し合い「思いを共にする仲間がいる!」と、心が晴れるようでした。
・これからの講座がとても楽しみになりました。