平成30年度 生涯学習関係職員実践講座(実践編②)報告

佐賀県立生涯学習センターでは、生涯学習・社会教育関係職員に必要な知識や実践力を身につける
「生涯学習関係職員実践講座」(基礎編・実践編・課題編)を行っています。
12月7日(金)に、実践編②講座をアバンセにて開催しました。

発想をチェンジ! デザイン思考で考える公民館の未来

デザイン思考で考える企画のタネ ~新たな価値を生み出す課題解決発想法~

講師

今回はアイデアの発想法のひとつとして「デザイン思考」という考え方を学び、地域の現状や住民目線を重視した公民館の事業や施設のあり方について考えていきました。


【講 師】松本 祐典 さん(ピノー株式会社 代表取締役、九州大学大学院芸術工学研究院 学術研究員)


はじめに、アイスブレイクとして「イラスト伝言ゲーム」を行いました。言葉を一切使わず、イラストだけで「お題」を隣の人に伝えるワークです。5人でリレーする間にだんだんとイラストの描かれ方が変化してしまい、一人ひとりの常識やモノゴトの捉え方に違いがあること、その中で情報を共有することの難しさを実感しました。

次に、講師の松本さんから「デザイン思考」についてのレクチャーをしていただきました。「デザイン」という概念が変化してきていること、少子高齢化や環境問題などの社会的課題の解決へのアプローチにもデザイン思考が取り入れられていることなどを教えていただきました。その上で、デザイン思考とは「人間中心デザイン(人々のニーズが中心にあり、ユーザーにとって価値があるもの)」「ニーズに対して専門を組み合わせて成果を上げていく手法」であり、他人とともに試行錯誤しながらつくる「共創」が大事なポイントであると話されました。
個人の常識に縛られず、他人を排除しないデザイン思考は、地域の多様なニーズを受ける公民館でも用いられる考え方であることを学びました。


続いて、デザイン思考による課題解決のプロセスを体験するワークを行いました。
グループで、「こうなってほしい地域(公民館)の姿」「こんな使い方ができるといいなと思う施設の使い方」について、地域住民と公民館職員のそれぞれの立場から考え、意見を出し合い、ニーズや課題をまとめていきました。
グループの中ではたくさんの意見が飛び交い、お互いにきき合う中で共感し、話題が広がっている様子が見られました。
(後半につづく)

講義 ワーク


地域のハブとして“あったらいいな”をつくろう! ~公民館の魅力アップ大作戦!~

後半は前半のワークで整理したニーズや課題をもとに、公民館の企画と施設のプロトタイプ(試作品)をつくりました。

企画は、「課題」→「解決法」→「結果」→「5年後の未来」の流れに沿ってストーリーを考え、4コマ漫画で表現。

施設は紙にスケッチを描いて、公民館の小さな模型づくりにチャレンジ。はじめは手さぐり状態の雰囲気でしたが、手を動かしていくうちにどのグループも盛り上がり、チームワークを発揮して作り上げました。
各グループの企画と模型を披露してもらうと、みんなが気軽に集い、居場所になるような公民館のアイデアがたくさん発表されました。(芝生テラスや縁側、ピザ窯、こたつ、カフェコーナー、遊び場など)
「考えや想いを立体にするのは面白いと思った」「グループで話し合う中で、ゴールはひとつではないと気づいた」「視点の転換ができた」などの感想があり、作りながら考える、考えながら作るという方法の効果を体感できたようでした。

最後に松本さんより、「住民目線と職員目線の両方を俯瞰的にみることで、現実的に難しいことでも次の発想につながることがある。対話すること、いろいろな考えを受け入れて『共創』することを大切にしてほしい」と、アイデアを広げるコツを伝えていただきました。

講師 ワーク

ワーク ワーク


参加者の声 (講座アンケートより抜粋)

・グループで考えて作っていく中で、いろいろな考え方を学べると同時に気づきがあった。「デザイン思考」という言葉は初めて聞いたが、身近なものだと感じた。
・人の居場所、集える場について考えるきっかけになった。
・すごく楽しかった。未来を良くしようとする想いがいろんなアイデアを生むのかなと思った。
・創造をふくらませてできることからやっていきたい。できることはまだたくさんあることに気づいた。

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