平成30年度「県民カレッジの集い」を開催しました

日 時:平成30年11月25日(日) 13時45分~15時30分
会 場:アバンセホールおよび第3研修室(モニター視聴)


佐賀県立生涯学習センター(アバンセ)では、県民の皆さまに継続的に生涯学習に取組んでいただきたいとの願いから、年に1度「県民カレッジの集い」を開催しています。

平成30年度の「県民カレッジの集い」では、夢パレット博士第600号とジュニア博士第10号の誕生を記念した博士証書授与式と、脚本家の中園ミホさんをお迎えしての講演会『脚本家の視点から~ドラマの取材を通して思うこと~』を行いました。

〈開会行事〉 博士証書授与式

開会行事では、県民カレッジの最高単位である「博士(500単位)」と「ジュニア博士(200単位)」の認定証書授与式を執り行いました。今年度、新たに博士・ジュニア博士となられた8名の方に出席いただき、代表して博士第600号とジュニア博士第10号のお二人に、博士証書の授与を行いました。
また、県民カレッジ参加講座である「孔子の里ジュニアガイド(多久市)」で活動し、ジュニア博士となった子どもたちによる発表があり、日ごろの学びの成果を披露してもらいました。

開会行事1開会行事2
▲県民カレッジ学長の山口佐賀県知事による挨拶と博士証書の授与

ジュニアガイド1ジュニアガイド2
▲ジュニア博士3名による「孔子の里ジュニアガイド」のアナウンスの披露。息がぴったりと合った堂々としたガイドの様子に、会場から大きな拍手が沸き起こりました。

講演会「脚本家の視点から ~ドラマの取材を通して思うこと~」  講師:中園ミホ さん

講師


2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』の脚本を担当された中園さん。講演会当日は、偶然にも「佐賀の乱」が描かれた回の放送日と重なり、ドラマの中で佐賀の偉人が登場する制作エピソードが紹介されると、一気に会場の熱量が高まりました。「佐賀の偉人たちは、学問で世の中を変えようとしたのではないかと思います。佐賀の人は勉強熱心で真面目なイメージがありますが、まさに佐賀のDNAですね」と穏やかな表情で語られました。

そして、脚本を書く際には「徹底的に取材をする」スタイルを貫く中園さんが、本人に取材ができない歴史上の人物を描くにあたって苦労したこと、脚本を書くことでその人生を「生き切った」ような疑似体験をしたことなど、なかなか聞くことができない現場の裏話も交えながらお話しいただきました。


会場1会場2

また、あるドラマの取材がきっかけとなり、皆が言えない本音を言葉にして代弁するような脚本を書こうと強く決心したことが、その後の脚本家としての仕事の根幹にあると話されました。数々のドラマで逆境の中でも強く生きる人物を描き出してきた中園さん。「人生は先が見えないからこそ希望が持てる。それを信じて、自分の人生を突き進む勇気を持ってほしい」と、ドラマに込めたメッセージを紹介されました。

対談

講演後、参加者から事前に寄せられたメッセージや質問を紹介しながらの対談では、3つのキーワードをテーマにして、中園さんにお答えいただきました。(聞き手:上野景三アバンセ事業統括)

1.「脚本を書くこと」について
大変つらい仕事です(笑)。執筆中は食事も疎かになるくらい。ドラマの世界に浸ってしまうことと格闘しています。私の脚本は人物をありありと描くことを心掛けています。そのため、頭の中のキャラクターが動き出さないと一文字も書けません。それが動き出すタイミングやきっかけは様々です。

2.「アイデアの源泉」となるものは?
しつこいくらいの取材をすることが一番。取材をした分、自分が書き出す時に自然と話ができています。占い師をしていた経験も人間ウォッチングの取材になったし、「完璧な人間はいない。だからこそ素敵」という人間観を持つようになりました。脚本家にとって無駄な経験は一つもありません。

3.「生き方・人生経験」について
自分自身、早くに両親を亡くしたり、「失う」ことを数多く経験してきました。限界までつらい時、ドラマや映画、小説などの「虚構」が人を救ってくれるということを実感し、だからこそ、皆に思いきり笑ってもらえる、明るい気持ちになって日々頑張れるようなドラマをこれからも書いていきたいと思います。

最後に「人生の曲がり角を恐れず、その先にはいちばん良いものが待っていると思えば、そこに飛び込んで行く勇気もきっと出ると信じています」と、あたたかいエールを送っていただきました。中園さんの飾らない率直な言葉の数々に、熱心に聴き入り、元気づけられたような会場の皆さんの表情が印象的でした。

サイン1サイン2
 ▲最後にサプライズで中園さんのサイン色紙の抽選会を行い、5名の方にプレゼントしました!

参加者の感想 (アンケートより抜粋)

・脚本のために多くの取材をされていることに驚き、感心しました。脚本家としてのご苦労や心構えなどを聞き、これからの自分の人生にもプラスになりました。

弱い立場の人に寄り添ったメッセージを送られている姿勢に共感しました。

・たとえ先に明るさが見えなくとも、前に進んでいく勇気、チャレンジする勇気の大切さを教えてもらいました。

逆境に負けないドラマの主人公のように、私も強く生きていこうと思います。

つらいことが重なって、どうしようもない時には、今回の中園さんのお話を思い出したいです。

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