平成29年度 生涯学習関係職員実践講座(実践編①) 報告

佐賀県立生涯学習センターでは、生涯学習・社会教育関係職員に必要な知識や実践力を身につける
「生涯学習関係職員実践講座」(基礎編・実践編・課題編)を行っています。
9月8日(金)に、実践編①講座をアバンセにて開催しました。

これからの地域課題解決を考える -持続可能な地域社会づくりとは-

講師

今回の講座では、さまざまな地域課題の解決へアプローチするための取組みについて、学習プログラムの基本的な考え方や全国の実践事例に学び、地域でどんなことができるのかを考えました。


【講 師】志々田 まなみ さん(文部科学省 国立教育政策研究所 生涯学習政策研究部 総括研究官)

講義 「地域課題の解決に向けた学習プログラム開発の基本」

講座ではまず、『より良い暮らし指標(幸福度)』の統計データなどから、世界各国に比べて日本は「社会とのつながり」(他者に関わることで得られる喜び)が弱いことを指摘され、これからの人口減少社会では、みんなで頑張る(共助)領域を増やし、自分たちの課題を自分たちで解決できる地域づくりがさらに必要になっていることを話されました。
人は「自分にできることがある」と分かることで、地域活動やボランティアに取り組むことができる。やれること、できることが分かるためには、人との関わりが必要である。社会教育の役割として、個人の学びを活用する場、認められる機会を作り出すということは、人と人のつながり、地域に関わる仕掛けをつくることであり、そのための知恵を出すことが必要であると教えていただきました。

次に、学習プログラムの基礎知識を押さえながら、プログラムを作っていく手順や考え方について学びました。プログラムの要素である「学習目的」と「学習目標」の違いを確認し、「目的」を達成するためのひとつひとつのステップが「目標」であること、その目的までの過程が学習プログラムになること、社会教育における目標設定のポイントなどについて理解を深めることができました。
講義1講義2

ワークショップ 「地域の力を引き出す学びの場づくり」

後半はまず、県内2地域の公民館から、地域の現状と公民館として感じる地域の問題意識について発表してもらいました。そして、講師のコーディネートのもと、地域の課題などを深ぼりしつつ、発表を聞いて共感したことなどを全体で共有しました。

続いて、「地域の次世代育成」「住民の交流」「これからの地域社会で公民館ができること」という3つのテーマについて、意見やアイデアを出し合うグループワークをしました。
話し合った内容を模造紙にまとめ、各グループから発表してもらったところ、地域で実現したら面白そうな取組みのアイデアがたくさん紹介されました。前半の講義で「社会教育のスタートは楽しいことから」と言われた講師の言葉通り、人を惹き付けるワクワク感のあることをきっかけに、人が集い、出会いや活躍の場を仕掛けていくことが公民館の大事な役割だと再認識できました。参加者からは「これからの事業のヒントになった」という声が多く聞かれました。
最後に、「地域の人材やニーズを知っている公民館だからこそ、人、団体、資源などの新しい組み合わせのコーディネートができるのです。地域のつながりをどうつくるのか、そのつなぎ手として、『楽しさ』を忘れずにチャレンジしていきましょう」とエールを送っていただきました。
演習1演習2
演習3演習4

参加者の声 (講座アンケートより抜粋)

・講師の話が分かりやすく、とても腑に落ちました。公民館の役割をしっかりと認識して、これからも頑張ります。
・「目的」と「目標」をもっと意識して学習プログラムを企画したいと思います。
・自分が置かれている立場でできる事、しなければならない事の確認ができました。
・様々な意見を出し合って共有できて良かった。他の公民館の職員の話が聞けたことで、さらに一歩ふみ出してみようと思いました。

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