平成28年度 生涯学習関係職員実践講座(基礎編①)報告

佐賀県立生涯学習センターでは、生涯学習・社会教育関係職員に必要な知識や実践力を身につける「生涯学習関係職員実践講座」(基礎編・実践編・課題編)を行っています。

6月3日(金)『地域をつくる社会教育』と題して、会場をアバンセから唐津市に移し、唐津市教育委員会との共催で開催しました。

6月3日(金) 会場:大手口ビル 会議室1.2.3(唐津市)

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【講 師】 上野 景三(佐賀県立生涯学習センター事業統括、佐賀大学文化教育学部教授)

 


社会教育関係職員に求められる役割とは何でしょうか。地域の未来に向けて、私たちは何ができるのか、考えを深めました。

講義「社会教育の役割と未来」

「社会教育は、どのような考え方のことを言うのでしょうか?」という上野事業統括の問いを受けて、社会教育について考えていきました。元々社会教育は、教育の機会を何らかの理由で奪われた人のための学びの場として考えられていました。現在は、法制度的には、学校教育以外の領域における学びの場を指します。人は、学ぶことによって社会とつながり、地域をつくっていきます。

「それでは、地域をつくる社会教育とは何でしょう?」と問いは続きます。社会教育関係職員が地域を知り、地域の課題を探り、地域の学習の場に課題を置いてみることで、地域全体で課題を共有することができ、課題解決の主体を地域につくることができます。

 

さて、地域の課題は、地域それぞれです。世間一般では、人口減少社会と言われますが、人口が維持されるところもあれば、極端に減少するところもあります。または、特定の世代だけが減少または増加するところもあります。それによって生じる課題も地域それぞれです。違いを見ながら次に進まなければなりません。

また、「市町村合併が進んだ影響として、教育施設が人知れず消えています。学校がなくなることの意味や校区が担っていたことの意味、そして、公民館がなくなることの意味を考えてみてください」と上野事業統括。 

集まる、話し合う、自分の意見を言う、話し合って決める、決めたことに、みんなで事に当たる。 といったことを繰り返しながら住民は地域をつくってきました。それをサポートしてきたのが公民館です。地域とともにあった公民館がなくなるということは、集まれる場所がなくなるという意味を含みます。

参加者には、事業統括が見聞きした大学生の生の声や統計資料からの考察などにより、地域における公民館の役割について考えを深めていただけたようです。また、公民館で、地域の課題と向き合いながら、解決に向けて、どのような視点を持ちアプローチしていけば良いか、地域の未来に向けてのアイデアも得られたようです。

 

最後に上野事業統括より、【公民館は地域の「目と脳と手」をつくる】という言葉が参加者に贈られました。公民館は、「私と社会をつなぐもの」であり、地域の「共同・計画センター」であり、「記憶箱」であり、「道具箱」です。まさに、地域の「目」と「脳」と「手」ですね。

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ワーク「公民館と地域の未来を考える」 

前半の講義を受けて、後半は公民館と地域の未来について考えました。「5年後の地域のために公民館に携わる職員として、どんなことができるのか」について、12のチームに分かれてアイデアを出し合いました。

そして、そのアイデアを実現するために、あなたができる「一歩」について 共有しました。みなさん、チームのメンバーそれぞれの「一歩」に耳を傾け、エールを贈られていました。

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総括

 最後に、上野事業統括より、「ワークショップで出てきたアイデアをそのままにしないために、まず何を優先して取り組むのか順番付けをしてください。」とのアドバイスがありました。今回のグループワークで考えたアイデアが地域で取り組まれるようになるには、みなさんの「一歩」が大切です。今日宣言していただいた「一歩」が、次の実践へとつながるように、アバンセから応援しています。

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【参加者に書いていただいた「あなたができる一歩」(一部のみ)】


参加者の声(講座アンケートより抜粋)

・公民館のあり方について、改めて気付かされた。暮らしがいのある町、住みたい町を目指したい。

・社会の変化に対応した公民館運営が必要なことを学べた。

・色々な公民館の方たちと触れ合い、意見交換ができて良かった。

・社会教育の意義を勉強できて良かった。

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