平成30年度 市町職員研修を神埼市と嬉野市で開催しました

男女共同参画の視点でみる熊本地震 ~今、私たちにできること~ 神埼市・嬉野市

 市町行政において男女共同参画の必要性を理解してもらうため、神埼市と嬉野市の職員を対象に「男女共同参画の視点でみる熊本地震~今、私たちにできること~」と題し、研修を行ないました。

 

DSC_0070 - コピー.JPG 講師には藤井宥貴子さん(熊本県民交流館パレア館長)をお迎えしました。藤井さんは、2016年4月の熊本地震で自らも被災し、当事、熊本市男女共同参画センター「はあもにい」の館長として、被災者支援に取り組んでこられました。

 

 熊本地震の前震(14日)は、自宅で被災、翌日出勤すると、東日本大震災を経験した東北の男女共同参画センターから連絡があったそうです。東北では、今でも性被害にあった人達のカウンセリングをしており、もし動けるのであれば、熊本でそういったことが起きないように、啓発をしてほしいと依頼されたそうです。

 それを受け、藤井さんはすぐにDV・性暴力防止のチラシを作成したそうですが、チラシに記載したい相談窓口が被災しており、実際に避難所に掲示ができるまで1週間ほどかかったということでした。

 

 避難所キャラバン(避難所の環境改善のための巡回)を行う中では、いろんな課題が見えてきたとおっしゃいました。様々な対象者(女性、男性、妊産婦、子ども、高齢者、障害のある人、外国人、性的マイノリティの方等)によって困りごとや、必要な支援が異なるため、多様性に配慮した支援が必要であると話されました。

 また、女性が中心となって避難所運営を行なっている避難所は、授乳室や更衣室、物干し場など女性専用スペースが設置されていたり、子どもが遊ぶためのスペースなどもあったことなど紹介され、意思決定の場に女性が参画することの必要性を話されました。

 

 最後に、「男女共同参画の推進は、地域の防災力を高めるために不可欠です。まさかの発災はありません。自分の身は自分で守り、日頃から備えましょう。そして、男女共同参画の視点を持った“絆”をつないでいきましょう。」と呼びかけられました。

 

 

≪神埼市 平成30年7月10日(火) 神埼市役所にて≫

~参加者の感想~

・支援は一通りではないの言葉どおり、様々な立場の人に対し必要な支援が異なることを再認識できました。

・行政の視点で1つ1つ例示しながら話をしていただいたので具体的に私自身何をすべきかが見えてきました。

 

≪嬉野市 平成30年10月4日(木) 嬉野市役所にて≫

~参加者の感想~

・熊本地震の経験をリアルに伝えていただき、私自身取り組むべきことがわかった。

・避難所のあり方、あらゆる方に対し、気配り、目配りが必要と感じました。 

 

 

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