平成30年度 学生への意識啓発事業「先輩たちに学ぶ これからのキャリアデザイン」を開催しました

 今年度は九州龍谷短期大学との共催で、学生への意識啓発事業を開催しました。

 県内の様々な職種で働く社会人の3名をパネリストに迎え、「先輩たちに学ぶ これからのキャリアデザイン」と題し、学生時代の経験や職業選択の動機、キャリアの転機、仕事をする上での苦労や成長等について、それぞれお話いただきました。

 

  【パネリスト】(五十音順)

  岩永真紀子さん(株式会社ジェピック 総務 兼 教育人材担当)

  樗木剛(ちしゃきつよし)さん (佐賀市社会福祉協議会 CSW《コミュニティーソーシャルワーカー》)

  鶴田さゆりさん(佐賀県地域交流部国際課 交流担当 副主査)

 

 【コーディネーター】

  福成有美さん(株式会社アテンド 代表取締役) 

 

 まず始めに、コーディネーターの福成さんから、「社会の現状や多様な価値観の選択など、先輩方の話を通して、皆さん自身が自分らしい生き方や働き方を考えていただく機会としたい」と話され、講座の進め方について説明いただきました。

 

~プログラム~

 個人ワーク(自分の転機について考え、未来予想図としてワークシートに記入)

  1.  パネリスト自己紹介
  2.  パネルトーク
  3.  グループワーク(パネルトークの感想を共有し、パネリストへの質問を考える)
  4.  パネリストからの回答

岩永さん.jpg岩永さんは、設計士になりたいとの思いから学生の頃は建築を勉強していて、福岡で就職も決まっていたが、母親が起業し事業を拡大したことを機に、母親の会社を手伝うために佐賀に戻ってきたとのことでした。母親の会社はIT系の会社で、自身は学生の頃からパソコンは苦手だったが、仕事をやるにつれ、どんどんのめり込んでいき、いろいろと開拓するところに楽しさを見つけ、今に至っているとのことでした。現在は主に離職をされた方の訓練などを行っているとのことでした。

 私生活では2人の子育てをするお母さんで、仕事では主にパソコンを扱っているが、家では基本的にパソコンは開かないことにしているとのことでした。

 再就職支援の仕事をする中で、出産後に離職して家庭に入る女性が、「社会に取り残されるのではないか」とか「生き生きと働きたい」など、悩んでいる方が結構多いように感じたそうです。自分は仕事と子育てを両立しているので多少きついこともあるが、この先も前を向いて進んでいこうと思っていると話されました。


樗木さん.jpg樗木さんは、大学で福祉を学んでいて、福祉系サークルでは障がい者施設でレクリエーションを行ったり、託児所でアルバイトをしたりしていたそうです。卒業後は社会福祉協議会に就職し、子ども、高齢者、障がい者、生活困窮者、ボランティアなど、幅広くいろんな人に関わった仕事をしているとのことでした。

 私生活では、3人の子どものお父さんで、子ども食堂のボランティアなどにも携わっているそうです。また、6年ほど前から趣味でレザークラフトをはじめ、独学で本を見ながらコツコツとやってきたそうですが、現在では仕事を通したご縁もあり、アバンセや公民館で講師を務めるようになったとのことでした。

 毎日、18時までには仕事を切り上げ、趣味にも時間を費やしているとのことで、効率を考えながら仕事を行い、メリハリをつけることが大切で、気持ちのスイッチを切り替えることによって、仕事と生活のバランスがとれているように感じると話されました。

 

鶴田さん.jpg鶴田さんは、短大卒業後、私立幼稚園に勤務した後に、青年海外協力隊の保育ボランティアとして中国の重慶市で2年間勤務。中学の時に青年海外協力隊のことを知り、いつか自分も協力隊として海外に行ってみたいとの想いを抱いていて、日本で保育士として5年間働いた後に、次のステップとして協力隊にチャレンジしたとのことでした。中国にいるときには尖閣諸島の問題や東日本大震災が起こり、そのときの中国の人との交流を通して、日本人が中国人に抱くマイナスのイメージを払拭するきっかけづくりやそのような場が持てたらいいなと思い、国際交流の仕事にも興味を持つようになったとのことでした。

 帰国後は、東日本大震災の被災地、岩手県山田町でボランティアとして1年半働いたそうで、そこで自分と同年代の人が地元の復興のために頑張ろうと立ち上がっている姿を見て、自分は海外や被災地で仕事をしたが地元の佐賀のためにはまだ何もしていないと感じ、佐賀に帰ってきたとのことでした。そして、佐賀のために働ける仕事を探していたときに、佐賀県庁でJICAのボランティア経験者の募集枠があることを知り、チャレンジしたところ採用が決まり、現在は佐賀県の職員として働いているとのことでした。

 

 パネルトークの後は、グループで感想を共有し、パネリストに聞いてみたいことを考え、質問を付箋紙に書き出しました。

 質問には、「給料はいくらですか?」「仕事で一番大変なことは?また、一番楽しいことは?」など、他にもたくさんの質問が寄せられ、パネリストの方々に回答いただきました。

 回答いただいた後には、各パネリストから学生の皆さんに向けて、以下のメッセージが送られました。

 

~岩永さんより~

 頭で考えていた人生とは少し違う人生を送っていますが、考えたとおりにはいかないものなので、その場その場で立ち止まって考えていただきたいと思います。考えるときには、先生や周りの方など、自分の考えプラスほかの方のアドバイスにも耳を傾けることで、少し視野も広がって考え方が柔軟になり、楽しい人生になると思います。

 

~樗木さんより~

 思い返せば、好きなことしかやっていません。好きなことだから続けられるし、それが自分の強みになり、仕事やプライベートでいろんな充実につながると感じています。皆さんにも好きなことを、とことん追求してほしいです。好きなことを強みに変えていければ、仕事も生活も充実していくと思います。

 

~鶴田さんより~

 思いがけないことが職業選択につながり、今の自分があるように思いますが、やるかやらないかを迷ったときは、とりあえずやってみようという選択をしてきました。やったことに対する後悔はあまりないが、やらなかったことに対する後悔はずっと続きます。その時でないとできない選択がこれから先あると思うので、その時々で納得のいく選択をしていき、総合的に見て後悔しない選択が皆さんの人生になればと思います。

 

福成さん.jpg 最後に、コーディネーターの福成さんは、「今を大切にしながら、少し先のこともイメージしていただきたいです。キャリアはきっと無駄がないので、いろんなことを楽しみながら一生懸命に自分と向き合っていただきたいです。その積み重ねが経験となり、皆さんのキャリアデザインにつながっていくと思います。ぜひ、人とのつながりを大切にしながら、皆さんの思いどおりにはならないかもしれないけれども、後悔しない人生を進んでいただきたいと思います。」と締めくくられました。

 
 
 
 
 

~学生の感想(一部抜粋)~

内容が充実しており、これからの就活に対して、ぼんやりしていたものが少しずつはっきりと感じることができました。

将来に対する考え方が変わったし、「好きなことを強みに変えていく」という言葉にも勇気づけられた感じがします。

様々な職を経験した方の話を聞けて進路の考え方が大きく変わりました。知らなかったこともたくさんあり勉強になりました。

 

会場全体.jpg

【主催】佐賀県立男女共同参画センター、九州龍谷短期大学

【協力】佐賀女子短期大学、佐賀大学ダイバーシティ推進室、佐賀大学ジェンダー・イクオリティ研究所、

     西九州大学、西九州大学短期大学部

(開催日:平成30年11月15日  会場:九州龍谷短期大学 5階 視聴覚室) 

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