令和5年度 家庭教育支援者リーダー等養成講座（リーダー研修） 第5回報告

つながり育む　親子の幸せ　
～家庭教育支援者へ贈る大切にしたい5つのこと～

リーダー研修は、家庭教育・子育て支援に関わる活動経験年数が3年以上の方を対象とした連続5回講座です。

様々な経験を重ねてきた支援者の皆さんと、子どもや親の育ちを支える家庭教育支援のあり方や親子の幸せについて一緒に考えていきました。

家庭教育支援者リーダー等養成講座（リーダー研修）チラシ (1876KB; PDFファイル)

第5回　私たちのこと　親子の幸せと未来のために　～私たちができること～

【開催日時】2月20日（火）13時15分～16時30分

【講師】宮嶋 晴子さん（九州女子短期大学子ども健康学科教授）

最終回となるこの回は、企画段階から講座全体についてご指導いただいた宮嶋先生に再度お越しいただき、4回講座のまとめとして私たちが出来ることを模索しました。

はじめに、宮嶋さんはこれまでの講座をふりかえりながら、学びや語り合いを積み重ねる中でどのような気付きや変化があったのかを問いかけられました。受講者は「講義内容だけでなく、人との接し方や物事の捉え方などからも新知見に触れることができた」「自身の抱える悩みや課題の解決へのヒントになった」と話し、周りでは深くうなずきながら聞き入る姿がありました。それぞれ個人の学びを全体で共有することで皆の学びに変わっていく、そんな時間となりました。

支援活動の発表

これからは支援活動を続ける中で、助成金の申請や支援者への説明など支援活動を説明する機会が増えることが想定されます。そこで今回は、現在取り組まれている支援実践の概要と、本講座受講によって見えてきた「新たな実践内容」または「より充実させていきたい実践内容」について、受講者に発表をしていただきました。活動紹介とともに一人ひとり日々の想いを聞いて「こんなに子どもや親、地域、そして自分に向き合って活動されていることを知って、佐賀で子育てをしている自分の喜びと安心になりました」「皆さんのすばらしい活動に頭が下がります。話をしている時の皆さんの顔がイキイキとし、誇りに思って活動されていること、そして楽しんでされていることがとても伝わってきました」「一人ひとりの考えがとても素晴らしくて、心に響くワードがありました」などの感想が寄せられました。

まとめ　～親子の幸せのために～

受講者の皆さんの話を聞かれた宮嶋さんは「親も子も自立して楽しく生きることが幸せにつながるのだと感じました」と話され、自立の一歩につながる支援の届け方を伝えられました。そして「しつけ糸のように私達支援者はあくまで仮縫いの存在として親子を支え、最後には本人が行う本縫いだけが残るような支援を目指してほしい」と述べられました。

最後に、連携のあり方を体感するワークショップを行いました。2色のどちらかを選び、選んだ色によって立つ人と座る人に分かれ、片手をのばして一つの大きな円をつくります。立っている人が動いて調整し、座っている人が椅子を移動し手をのばしても届かないと分かると、アバンセ職員も呼ばれて輪に参加。試行錯誤しながら何とか円がつながると、宮嶋さんは「このワークのように連携と一言に言っても、簡単ではありません。それぞれ制限や違いがあるからこそ、自分にできることを考えお互いに歩み寄ってつながりを深めて欲しい」とエールを贈られました。

HappyWord

毎回講師から贈っていただいたHappyWord。今回は受講者自身の言葉でこの講座の学びや気付きを一言にして書き記し、今後の自身へのエールにしてこの講座を締めくくりました。

閉講式

リーダー研修は全日程（連続5回）参加された方に修了証を交付しています。今年度は11名に交付しました。

田口館長は「正解のない支援ではありますが、これからもこれで良いのかと模索し続け、知見を広げながら仲間とつながり育っていただけたらうれしいです」と皆さんへエールを贈りました。

閉講式が終わった後は、一緒に学んだ仲間や講師と交流する茶話会の時間を設けました。打ち解けた様子で語り合い、帰りには名残惜しそうに「また会いましょう」と声を掛け合う姿が見られました。

この講座がこれからの活動の一助となりましたら幸いです。皆さんのこれからの活動を応援しています！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　田口　香津子（アバンセ館長）

受講者の感想（アンケートより抜粋）　

• 自分の仕事への向き合い方を改めて見直すきっかけとなりました。

• この5回、学んできた意味もわかりました。モヤモヤがクリアに、私の“現場”はここだろうと思いました。

• ずっと悩み続けようと思います。相手と自分とその中にある想いや背景を考えつつやってみようと思います。

• 考え方、向き合い方、取り組み方、すべてが変わったように思います。変わっていきたい！！と強く思いました。

• 居場所づくりをするきっかけになりました。とても大切な場所、ここで出会った人とのつながりで今、つながった人がいます。

• これからの地域に、1つでも2つでも取り入れたいと思います。