オンライン検証事業「実は気になっていた!著作権のこと」を実施しました

実は気になっていた!著作権のこと

オンラインを活用した講座やイベントの開催を通して、今後のオンライン活用のあり方を検証するオンライン検証事業。

第1弾は、「著作権」をテーマに学ぶ講座の開催と、事前にその講座をPRするための動画配信を行いました。

講座の紹介動画の配信

今回のテーマ「著作権」への関心を高めてもらい、「もっと知りたい、学びたい」という方の受講につながることをねらいに、講座の紹介動画を撮影し、YouTubeで配信しました。

動画には講師の下井功介さん(kakeruIP弁理士法人 代表弁理士)に出演していただき、「著作権ってそもそもどんな権利?」というポイントをおさえたお話や、SNSを利用する中で気をつけるべき行動について、具体的な事例を再現VTRで紹介してもらいました。

また、著作権について気になることや疑問を事前に受け付け、講座で講師から回答していただくことを伝え、気軽に受講をと呼びかけました。

動画撮影 配信動画

【動画監修・出演】下井 功介 さん(kakeruIP弁理士法人 代表弁理士)

【動画撮影・編集・出演】山本 卓 さん(合同会社 Light gear 代表)


講座の開催(対面&オンライン) 11月16日(木)

 SNSを安全に楽しく活用するために

講座は、対面とオンライン(Zoom)でのハイブリッド開催。著作権や特許権などの「知的財産」を保護する専門家として活動されている弁理士の下井功介さんを講師としてお迎えし、基礎的なところから分かりやすくかみ砕いて教えていただきました。


「著作権は皆さんにとって身近な権利です。SNSでの投稿や情報発信が広まる中、知らないうちに自分の権利が侵害されてしまう、また逆に、第三者の権利を侵害してしまうリスクも高まっています。だからこそ、著作権の扱いに敏感になり、より適切に、安心して情報発信ができるようになっていただきたいです」と、今回の目標を示されてから講座がスタートしました。

講師 講座


まず、著作権とはどのような権利なのか、どういった行為が権利侵害にあたるのかについてお話しいただきました。

その中で、著作権の特徴的なところとして「著作物が生み出された瞬間に権利が発生する」「商標権などと異なり、どこかに登録しなくてよい」「保護される権利期間が長い」という点をあげられ、「著作権というものが周りにあふれていることを意識していないと、いつ、それを侵害してもおかしくない状況になっている」と、他人の著作物の扱いに慎重になる必要性を伝えられました。

また、著作権法上の「例外規定」の把握や、個別の「利用規約」を確認すること、写真を扱う際の「肖像権」に対する注意もとても大事であるため、それぞれの具体例とともに掘り下げて説明していただきました。

グループワーク

後半はグループでの事例演習です。出されたお題に対して、その行為が著作権の侵害にあたるのか、使用の許諾が必要なのかどうかを話し合いました。

「こんな場合はどうだろうか?」と実際に自分たちで考えることで、確認すべき事項に対して具体的に理解が進んでいる様子が伺えました。そして、グループで出した回答に対する下井さんの解説や、受講者からの質問への回答を聞きながら、著作権の知識とともに、その取扱いに注意する意識をより深めることができました。

グループワーク グループワーク グループワーク


講座を終えて

アンケートより、事前に動画を視聴した方の感想として「動画を見て講座への参加意欲がわいた」「講師の雰囲気が分かってよかった」「良い取り組みだと思う」などの声があり、受講を促す一つのきっかけとしての動画配信の効果を感じられました。また「動画に関わらず、講座に関心があった」という方の割合は半数以上であり、著作権について学ぶ機会のニーズが高いことも分かりました。


参加者の感想(アンケートより抜粋)

  • 著作権について考え方がきちんと整理できました。順番にそって確認するチャートがとてもわかりやすかったので、今後も役に立ちそうです。
  • これって著作権侵害?と普段から悩むことが多かったため、今回の講座を思い出しながら、仕事や生活にいかしていきたい。
  • 今後、SNSを始めたいので勉強になりました。写真は慎重に利用しようと思います。
  • 著作権を意識することは人を大切にすることという点がとてもよかったです。もう少し、理解を深めたいと思います。


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