平成29年度「県民カレッジの集い」を開催しました
日 時:平成29年10月1日(日)14時00分~16時00分
第1部 県民カレッジ夢パレットさが20周年記念行事
第2部 「幕末維新の偉人に学ぶ生きるヒント」 河合 敦氏 講演会
会 場:アバンセホールおよび第3研修室(モニター視聴)
佐賀県立生涯学習センター(アバンセ)では、県民のみなさまに継続的に生涯学習に取り組んでいただきたいとの願いから、年に1度「県民カレッジの集い」として県民カレッジ入学者および新規入学者を対象に講演会を開催しています。
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県民カレッジ夢パレットさが20周年記念行事
平成9年10月に開講した「県民カレッジ夢パレットさが」の20周年を記念し、「県民カレッジの集い」第1部にて、記念行事を執り行いました。
今回は、中学生以下のジュニア入学者の子どもたちにスポットをあて、「ジュニア博士証書の授与」や県民カレッジ参加講座である、神埼市「子ども能楽教室」の子どもたちによる能楽の披露がありました。
夢パレットジュニア博士証書授与 「ジュニア博士第6号誕生」
池田佐賀県副知事より、ジュニア博士第6号の永島淑弓さん(小5)に、ジュニア博士証書の授与を行いました。
永島さんは、江北町の子ども体験教室などに参加して、
200単位を修得。
これからは、英語も勉強してみたいそうです。
神埼市「子ども能楽教室発表」
県民カレッジ参加講座でもある、神埼市「子ども能楽教室」。
神埼市で毎年7~9月に開催されていて日本の伝統文化を子どもたちに体験してもらうために、教室を開催されているそうです。今回は、神埼市内の4つの小学校4~6年生11名に、能を披露していただきました。
はかま姿の子どもたちは、キリっとしててとてもかっこよかったです。
子どもたちにインタビュー
県民カレッジ副学長である、アバンセ上野事業統括より、記念行事に参加した子どもたちへ、「今の気持ち」や「能楽教室での練習の様子」などの質問をしました。
「能楽のおけいこは、厳しいときもあったけど、うまくできたら先生が褒めてくれて、嬉しかったです。」など、緊張しながらも、一生懸命インタビューに答えてくれました。
県民カレッジパネル展
ホールホワイエでは、「県民カレッジパネル展」を開催しました。県民カレッジ20年のあゆみを参加者のみなさんも熱心に見られていました。
「幕末維新の偉人に学ぶ生きるヒント」 河合 敦 氏講演会
「県民カレッジの集い」第2部では、県民カレッジ入学者を対象に講演会を開催しました。
多摩大学客員教授で早稲田大学の非常勤講師でもあり、歴史に関する本を多数執筆されている、河合敦さんを講師にお招きし、幕末期の偉人たちの生き方より、これからの生き方のヒントをお話しいただきました。
満員の聴講者の期待が高まる中、まずは明治維新のきっかけとなった1853年のペリー来航について触れられました。実は多くの日本人がマスメディアの発達により知っており、恐れるどころか興味を持って見ていていたこと、また、中にはアメリカ水兵と物々交換するために、野菜を積んだ小船で黒船まで漕ぎ出し、人気の金ボタンを得た人もいたという裏話を、なかなか目にすることのない当時の瓦版のスライドで、楽しく紹介されました。
続いて、財政再建に尽力し、精錬方などでの高い教育水準、軍事技術に力を入れた名君鍋島直正や、有能な官僚で初の政党内閣として総理大臣になり、今の選挙の原型を作った大隈重信、低い身分の出身にも関わらず、明晰な頭脳を持ち、国民と弱者を守ることを念頭に置き、短期間のうちに多くの司法改革を展開した江藤新平、この3人の偉業を多くのエピソードを交えて話され、幕末から明治にかけての佐賀の様子を改めて知ることができました。
また、河合さん自身が歴史を学ぶきっかけとなった 坂本龍馬やその師勝海舟、三菱の創設者岩崎弥太郎の言葉や行動からも生きるヒントを紹介され、会場の皆さんは熱心にメモを取り、うなずかれていました。
「偉人に学ぶ生きるヒント」
◆若い頃の大きな経験や体験は、生涯や将来に非常に大きな影響を与える。
子どもに、得がたい体験を、あえて用意してあげるのも親や祖父母の役割。
◆若者を育てるときは、自尊心を持たせ、あえて責任のある仕事を与えて負荷をかける。
それを乗り越えることで成長させる。
◆一生のうちに一度は千載一遇の好機に遭遇する。
それを掴むためには躊躇せず勇気を持つこと。
◆ 成功するためには人の話をよく聞き、最後まで諦めない心を持ち続けること。
教えて河合先生
講演のあとは上野事業統括のコーディネートで、河合さんに聴講者を代表して3人のジュニア博士が質問をし、それに答えていただきました。
永嶋さんの「歴史が好きで得したことは?」との問いには、「過去のことに学び、それを将来に役立てることができる」ことを説かれ、池田さんの「島義勇は佐賀でもあまり知られていないように思う」との疑問には「小説や映画などの文学の力で、たちまち有名になることもある」と答え、「よかったら、あなたが島さんの小説など書いてみてね」と勧められました。
受験を控えた岸川さんの「文学部を希望しているけれど、英語って大切ですか?」との問いには、ご自分のお子さんが受験をする際、「英語はどうしても避けられないものだから、私も一緒に英語の勉強をした」と話された後、「社会の選択科目はてっきり日本史だと思っていたら、なんと彼は世界史を選んだのです」と、楽しいエピソードを交えて話され、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていました。
サイン色紙抽選会・書籍サイン会
5名の方に河合さんのサイン入り色紙をプレゼント! 本を購入された方と談笑しながらサインをする河合さん
参加者の感想(アンケートより抜粋)
●先生のお話を聞きながら自分の人生を重ねていました。残りの人生、先生のお話を思い出しながら生きていこうと思いました。
●幕末維新肥前さが150年。先人の努力、志に学ぶ河合先生のお話で、有意義な時間を過ごせました。
●歴史と人物や人柄など重要なお話を聞く事が出来ました。今後の指針になりました。
●とてもわかり易かったです。ヴィジュアルに訴える資料の豊富さと、偉人の人柄に学ぶ所が大きかったです。
●佐賀の偉業も含め、幕末から明治にかけての人はほんとにすごいと思いました。
●偉人の言葉や行動をみてみると、生きるヒントがありました。成功する人はあきらめなかった。
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