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「女性のための地域リーダー入門講座」を開催しました

平成28年度 地域女性リーダー養成セミナー 

 地域のリーダーとして将来活躍できる女性人材を育成する全5回の連続講座「女性のための地域リーダー入門講座」を開催しました。

 地域や団体・グループなどにおいて、これからリーダー役として活動する意思のある方や、既に役職についている方など、毎回の参加が可能な女性20名を募集しました。このページでは各回の様子をご紹介します。

  

 

第1回 【第1部】 講演「しなやかに にこやかに ―21世紀のリーダーズスタイルー」

 第1部は多久市教育委員会教育長の田原優子さんを講師に招き、「しなやかに にこやかに ―21世紀のリーダーズスタイルー」と題してご講演いただきました。

 

 平成28年4月に教育長に就任するまで、県内各地で教頭や校長を歴任した田原さん。しかし、30代の半ば頃までは、職員会議で先輩の教員を前に自分の意見を述べることができなかったそうです。「ずっと“一教員”でいたかった」という田原さんが教員生活で乗り越えた最大の山は“教務主任”への一歩。「本当に嫌でたまらず、仕方なく引き受けた」そうですが、後になって「あれは校長先生が私に“白羽の矢”を立ててくれたのだ」と気付いたのだそうです。「みなさんも“白羽の矢”が立った時には、避(よ)けずに引き受けましょう」と、応援の言葉をいただきました。

 

 

         講師の田原優子さん

 

 そんな田原さんも、今回の教育長就任の打診があった時は「自分にはとても引き受けられない」と思い、後になって「教育長は男性がするものだ」という自身の“刷り込み”の存在に気付かされたそうです。結局、「断りきれずに」教育長になったとのことですが、「教育長が女性で嬉しい」などと女性から声を掛けられることもあり、自身の活躍が多くの女性の励みになっていると感じているそうです。「しなやか」でいられることが女性の強みと述べられ、硬い口調の男性とは違う良さを発揮し、肩の力を抜いてにこやかにいきましょうと締めくくられました。

  

 

第1回 【第2部】 情報交換会「不安をわくわくへ♪新しいワタシを見つけよう」

 第1部での司会進行に続き、前佐賀県生活協同組合連合会女性連絡会会長の干潟由美子さんのコーディネートで情報交換会を開催しました。

 

 アイスブレイクで盛り上がった後、参加者は4つのグループに分かれて自己紹介を行いました。続いて、これからリーダーになるにあたっての不安材料や、リーダーが乗り越えていかなければならない壁や困難などを挙げ、今どんなことができるかを話し合いました。グループ毎に発表して共有した後は、今日の講座で一歩進んだところやこれから頑張りたいことなどを各自がカードに書き出しました。

 

 

コーディネーターの干潟由美子さんコーディネーターの干潟由

 

 

 参加者からは「世代が幅広く、いろいろな意見が出ておもしろかった」、「席につくとすぐ盛り上がる状況でよい雰囲気で話ができた」、「他者の意見に考えさせられることも多く、新しい発見もあった」、「皆さんリーダーを目指している方なので大変参考になった」など、短時間ながらも参加者同士で交流できたとの感想が寄せられました。「つながりができていくことが女性の強み」と述べられた干潟さんは、最後に「この出会いを大切にしてください」と参加者に呼びかけられました。 

(平成28年11月12日開催)

 

 

第2回 ファシリテーション研修 ―会議や話し合いをよりよく進めるためにー

 第2回はNPO法人日本ファシリテーション協会フェローの加留部貴行さんを講師に迎えました。会議や打ち合わせを進行する「ファシリテーター」の役割を理解し、よりよい会議のためには「対話」、「準備」、「可視化」の3つの要素が重要であることを学びました。

 

 ファシリテーターの役目は会議や打合せに集まった人たちから発言を引き出し、会議に積極的に参加していくように促すことだと加留部さんは解説され、そのためにはファシリテーター自身が会議で中立の立場を取り、常に進行役であることを意識していなければならないと述べられました。

 

 講師の加留部貴行さん

 

 

 続いてグループワークでは、付箋紙やホワイトボードを用いて会議の中身を可視化することの効果を確認しました。参加者からは「具体的な内容で今までの自分たちの活動に不足していることがよくわかった」、「会議に生かせるのは“書き出すこと”だとわかった」など、今後の活動に早速役立てたいという多くの感想が寄せられました。

 

 

(平成28年12月10日開催)

 

 

  

第3回 【公開講座】 「女性活躍」時代のニッポン女子はどう生きる?

 第3回は公開講座として、國學院大學経済学部教授で詩人・社会学者としてメディアでも活躍する水無田気流(みなしたきりう)さんの講演会を開催しました。「『女性活躍』時代のニッポン女子はどう生きる?」をテーマに、一人ひとりの女性が幸せになり、男女がともに暮らしやすくなる新たな社会づくりに向けてお話しいただきました。

 

 水無田さんはまず、男女が抱く幸福のイメージの違いを「男のロマン」、「女の幸せ」という言葉を用いて説明されました。「女の幸せ」に表れる家庭的なイメージと、家族抜きでも成立する「男のロマン」。これらのイメージ格差の話から始まり、「日本の男性は世界でいちばん人間関係に乏しく、日本の女性は先進国でいちばん時間がない」と、豊富なデータを用いながらジェンダーギャップの数々の問題を指摘されました。

 

 「女性が幸せに生きることが考慮されていない女性活躍政策は現実的でない」と水無田さんは述べられ、出産も育児も経験しながらキャリアを確立していく現代女性の完璧なライフコースをモデルに挙げて、「超人」と例えられました。また、就労第一にならざるを得ない男性の「関係貧困」問題も指摘され、男性の片働きを前提とした社会制度を見直し、雇用のあり方や暮らし方を変えていく必要があると結ばれました。

 

 質疑応答ではスウェーデンで効果を上げた税制改革などについて解説されました。参加者からは「けっこうな情報量なのに分かりやすかった」、「女性の問題のようで女性だけの問題ではないとつくづく感じた」、「様々なデータで今の日本の男女について分析して説明いただき、改めて日本の働く女性、未婚女性、既婚女性の生活・暮らし方が少しでも楽になればと思った」など、多くの感想が寄せられました。

 

(平成29年1月21日開催)

 

 

第4回 アサーション研修 ―自分も相手も大切にするために―

  第4回はNPO法人こころのサポートセンター・ウィズ理事長の西原鈴代さんを講師に迎え、アサーション研修を実施しました。アサーションとは「自分も相手も大事にしながら自己表現すること」と西原さんは述べられ、“アサーティブ”なコミュニケーションについて、ボールを一方的に投げるのでなく、相手が受け止めて投げ返してくるキャッチボールに例えて説明されました。ボールを受け止めるだけになりがちな人は、自分の心の中を“実況中継”して相手に言葉を伝えていくことが大切とも述べられました。

  

 続いて参加者は、シナリオを使って4つの「断る場面」を演じ、特徴や感想などをまとめてグループで発表しました。はっきり断れないパターンや攻撃的なパターン、そして嫌味な感じのパターンに続き、最後に演じたのがアサーティブなパターン。「自分が思ったことを率直に言い、相手が言うことも率直に聞く」というものだそうです。

 

 人は相手によって態度を変えることがあり、忙しい時など自身の状況によってもパターンを使い分けることがあるそうです。西原さんは「たとえ自分がどんなパターンを取ったとしても否定的に捉えなくて大丈夫」と述べられ、「常にアサーティブでいられなくてもよいので、できるところからやってみては」とアドバイスされました。

 

 講師の西原鈴代さん

  

  また、西原さんはアサーションのポイントのひとつに「対等な関係づくり」を挙げ、土台となる基本的人権を軽視したままでは対等感が生まれず、スキルの獲得に至らないと指摘されました。他に「自分が断りそうな場面」を想定してのロールプレイや、相手を褒めるワークなども行い、「ロールプレイを交えながら楽しく学べた」、「話し方について気づくことがあった。お互いを大事にして話をしたい」などの感想が寄せられました。

 

(平成29年2月4日開催)

 

 

第5回 講演「どうなる?どうする? 少子高齢社会が求める地域づくり」及びグループワーク

 

 第5回は、初めに学校法人日本社会事業大学理事長で前熊本県知事の潮谷義子さんに「どうなる? どうする? 少子高齢社会が求める地域づくり ―女性の視点から考えましょう―」と題してご講演いただきました。

 

 潮谷さんは少子高齢社会の生産年齢人口(15~64歳の人口)減少の諸問題に触れて、「重要な視点なのでリーダーのみなさんはぜひ再確認して」と呼びかけられました。人口問題と地域づくりは関係が深いにもかかわらず、見落とされがちだということです。続いて、さまざまな統計資料を用いて「ダブルケア」や児童虐待などの少子高齢社会の課題を挙げられ、「これから人口が減少していく中で、一人ひとりの命の存在を大切にする生き方がますます重要になってくる」と述べられました。

                                                                         

                                                                                  講師の潮谷義子さん

 

  また、リーダーとして活動するにあたり、地域でともに支え合う「共助」の理念をよく理解することが大切だと強調され、リーダーは自分ができないことや自分に足りないものをよく自覚すること、自分に足りないものは相手に補ってもらい、その代わり相手が求めているものに自分が関わりを持つようにすること、そして、個人レベルだけでなく地域の資源も活用しながらお互いの不足点を満たし合うことなど、これからの「支え合い」のあり方についてアドバイスをいただきました。

 

 講演に続くグループワークでは、「女性の活躍を阻むものは何か」、また「どんな解決策が考えられるか」について話し合い、まとめて発表しました。また、最後に参加者一人ひとりが「これからしたいこと」を発表しました。潮谷さんは、「今日発表したことが半年後や1年後にどうなっているか、お互いの状況を確かめ合ったり協力しあったりしてキャリアを高めていけるように、交流の会をつくってみては」と、参加者の“絆”の持続に期待を寄せられました。

 

 コーディネーターの内田信子さん(フリーアナウンサー、元株式会社サガテレビ報道制作局担当部長)は、「『こんなことをやりたい』と周りに“意志表明”をしていると協力者が現れるかもしれません」と述べられ、個人での活動には限界があること、思いを口にすることでグループづくりの可能性が広がることなどをアドバイスされました。また、「そのうちに『議員になりたい』という人が現れて、みんなで応援するような形になれば」と、グループ活動の発展に期待を込めて後半のワークを締めくくられました。

 

コーディネーターの内田信子さん 

 

 最後に、主催者を代表して上野景三・佐賀県立男女共同参画センター事業統括が、「最近は性別役割分業が『フルタイム勤務の男女の家事分担比率』の意味で語られるなど、男女共同参画の捉え方も変化しつつあるようだ。だが全県的な調査では未だに『女性が逃げ腰』との見方もみられる。そんな中で自分がどのように言葉を発し、行動に移していくかが地域の女性リーダーとして求められている。この講座での学びが一歩踏み出す力になることを期待したい」と挨拶し、全5回の講座を閉講しました。 

 

上野景三アバンセ事業統括

 

(平成29年3月4日開催)

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開館時間

  • 火曜~土曜日:8時30分~22時00分
  • 日曜・祝日:8時30分~17時00分
    (ホールは22時00分まで)

休館日

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